保育系学生のための 日本語表現トレーニング

  • 大学生
著者名
渡辺 弥生・平山 祐一郎・藤枝 静暁 編著
判型
A5
ページ数
72頁
ISBN
978-4-385-36330-1

「テキスト」と「トレーニングシート」の2分冊で、保育系に特化した日本語表現能力を養成。基礎を学ぶ【スタディスキル編】、コミュニケーション力を身に付ける【ソーシャルスキル編】の2部構成、全14章。保育系学生だけでなく、新人保育者(幼稚園教諭・保育士)にも最適。

*この書籍の「教師用解説集」(非売品)を、ご採用者でご希望の先生にお送りいたします。下記の申込みフォームに入力の上、ご送信ください。

*なお、採用ご検討の際には、「〈大学向けテキスト〉一覧/見本請求」のページにて採用見本のご請求を承っておりますので、是非ご利用ください。

目次

はじめに  1

目次  3

<スタディスキル編>
第1章 正しい日本語 ── 正確に伝えよう  4
第2章 敬語 ── 相手を尊重する気持ちを表そう  8
第3章 要約する ── 要点をつかもう、活かそう  12
第4章 クリティカルに読む ── 厳しく読もう、柔軟に生きよう  16
第5章 説明する ── 伝えたいことを、伝わるかたちで  20
第6章 連絡する ── 状況を捉え、適切に連絡しよう  24
第7章 子どもとの対話を支える表現
       ── 温かく、豊かな表現で対話し、子どもを育もう  30
第8章 保育の営みを表現する
       ── クラスだよりで、保育の核心を伝える  35

<ソーシャルスキル編>
ソーシャルスキルの学び方  40
第1章 あいさつをする ── あいさつは相手に好印象を与えるチャンス  42
第2章 話すスキルと聴くスキル ── 互いにつながるために  46
第3章 援助を要請する ── 上手な頼み方スキル  51
第4章 上手に断る ── 相手を傷つけないように  55
第5章 感謝の気持ちを伝えよう ── ありがとうは魔法の言葉  59
第6章 上手に自分の言いたいことを伝える
       ── 自分も相手も大事にする  64

参考文献  68
編著者・執筆者紹介  70

はじめに

●本書の目的と構成

本書は、社会生活に必要な日本語表現を分かりやすく学ぶだけではなく、実際に人と関わる際に、具体的にどのようにその知識を行動に活用すれば良いのかをサポートする内容になっています。
 具体的には、2つの内容から構成されています。
 1つ目は、「スタディスキル編」です。ここでは、正しく、適切な日本語について考え、練習し、使いこなせるようにすることを目指しています。ここで得た日本語力は、大学や専門学校でのあらゆる学びの基礎となります。また、将来、保育者となった時に必要とされる、正確に情報や意見を交換する力の基盤となります。
 2つ目は、「ソーシャルスキル編」です。ここでは、良好な人間関係を築くためのコミュニケーションの力を身に付けます。自分の感情をコントロールすること、自分のコミュニケーションが相手からどのように映るのかを考えること、相手に配慮した言い方ができるようになることは、人間関係を築く上で重要です。特に、子どもや保護者という異なる年齢の他者と関わる保育者にとって、必要不可欠な力と言えます。
 これら2つの内容は一見全く違う内容に思われるかもしれません。しかし、目指すところは1つです。正しく、適切な日本語が求められる理由は、相手が混乱することなく、かつ気持ち良く情報を受け取れるようにするためです。つまり、「スタディスキル編」で取り上げる内容が、「ソーシャルスキル編」で扱う力の基礎となるのです。この2つの内容を学ぶことで、本書の最終的な目標である「良好な人間関係を築くコミュニケーションの力」が身に付いていきます。その力を活かして、みなさんの学生としての学びや保育の場での実践が、さらに生き生きと充実したものになることを願っています。

●本書の主な対象

保育系の大学や専門学校で学ぶ1年生
保育系の大学や専門学校でレポートや卒業論文を書く3・4年生
保育系の大学や専門学校を卒業し、保育現場で働き始めた新人保育者
●本書の特長

「 スタディスキル編」と「ソーシャルスキル編」の両方を学ぶことによって、良好な人間関係を築くコミュニケーションの力を身に付けられる、新しい視点に基づいた教科書です。
保育系の大学や専門学校、あるいは保育の現場でよく見られる場面や文例をもとに学ぶことで、実践的な力が身に付きます。
「 テキストによる導入」と「トレーニングシートを用いた作業」の両方を行う、能動的な学習スタイルを実現しました。活字ばかりを目で追う受動的な学習とは異なり、飽きることなく取り組めます。
●本書の使い方

本書は、「スタディスキル編」と「ソーシャルスキル編」のどちらから取り上げることもできますし、1章ずつ交互にやっても結構です。また、それぞれの編の中のどの章からでも学ぶことができます。
このテキストと、別冊のトレーニングシートの2 冊を使って学習を進めます。
テキストをよく読み、理解してから、トレーニングシートの課題に取り組んでください。
「ソーシャルスキル編」の学び方は、p.40 の「ソーシャルスキルの学び方」で詳しく説明してあります。それに従って進めてください。
本書は、大学や専門学校の授業用テキストとしても、自学自習用としても使うことができます。
〈本書を教科書として利用する先生方へ〉

本書は、半期・通年の別を問わず、大学や専門学校の授業の教科書として使いやすいように作られています。本書を教科書として採用してくださる先生には解説集を提供する予定*です。
 【*予定は2013年5月30日現在】

※特に断り書きのない限り、本書で示されている固有名詞やデータは架空のものです。

編著者・執筆者紹介

<編著者紹介>

渡辺 弥生(わたなべ やよい)
法政大学文学部 教授 兼 大学院ライフスキル教育研究所 所長
担当:ソーシャルスキル編 ソーシャルスキルの学び方、2章、4章

平山 祐一郎(ひらやま ゆういちろう)
東京家政大学家政学部 教授
担当:スタディスキル編 3章、4章、5章

藤枝 静暁(ふじえだ しずあき)
川口短期大学 こども学科 准教授
担当:ソーシャルスキル編 1章、3章、5章、6章

<執筆者紹介>

野呂 幾久子(のろ いくこ)
東京慈恵会医科大学 医学部 教授
担当:スタディスキル編 1章、2章

森田 満理子(もりた まりこ)
川口短期大学 こども学科 専任講師
担当:スタディスキル編 6章、7章、8章


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  • 2013年05月30日発行
  • 定価 1,980 (本体1800+税10%)
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