トピックス憲法

  • 大学生
  • 一般
著者名
大林 啓吾・白水 隆・鈴木 敦・手塚 崇聡・藤原 家康・山田 哲史 編著
判型
A5
ページ数
144頁
ISBN
978-4-385-36318-9

憲法を知る総論編と,身近な事例との関わりを考える実例編。実例編は,「3択問題」でポイントをつかむ【イントロダクション】,そして【国会や行政の対応】,【裁判所の判断】,【コメント】で構成。豊富な図式と分かりやすい解説。

目次

はじめに ……003

目次 ……004

総論編
(1) 憲法のイメージ ……008
(2) 憲法 ……009
(3) 民主主義 ……014
(4) 最高法規性 ……016
(5) 適用範囲(私人間効力) ……018
(6) 人権の限界 ……020
(7) 幸福追求権[憲法13条] ……022
(8) 平等[憲法14条] ……023
(9) 信教の自由・政教分離[憲法20条] ……024
(10) 表現の自由[憲法21条] ……025
(11) 経済的自由権[憲法22・29条] ……026
(12) 生存権[憲法25条] ……027

実例編
I 人権総論
chapter1 いじめと人権 ……028
chapter2 DV問題 ……030
chapter3 動物の権利と原告適格 ……032
chapter4 外国人の選挙権 ……034

II 一般的自由
chapter1 路上での勧誘 ……036
chapter2 タバコの規制 ……038
chapter3 餌やりの問題 ……040
chapter4 恋愛の自由とストーカーの問題 ……042
chapter5 臓器移植と自己決定 ……044
chapter6 安楽死の問題 ……046
chapter7 生殖補助医療の問題 ……048
chapter8 個人情報とプライバシー権 ……050
chapter9 防犯カメラとプライバシー権 ……052
chapter10 サジェスト機能とプライバシー権 ……054
chapter11 感染症対策 ……056

III 平等
chapter1 雇用と平等 ……058
chapter2 男女平等と労災補償 ……060
chapter3 嫡出子と非嫡出子 ……062
chapter4 一票の格差と平等 ……064
chapter5 外国人と平等 ……068

IV 精神的自由
chapter1 日の丸・君が代問題 ……070
chapter2 靖国参拝と政教分離 ……072
chapter3 ヘイトスピーチの問題 ……074
chapter4 デモの規制 ……076
chapter5 ビラ配りの自由 ……078
chapter6 秘密保護と知る権利 ……080
chapter7 漫画規制の問題 ……084
chapter8 ネット上の名誉毀損 ……086
chapter9 表現の自由と著作権 ……088
chapter10 表現の自由と児童ポルノ規制 ……090
chapter11 図書館の自由 ……092

V 経済的自由
chapter1 食品情報と営業の自由 ……094
chapter2 性犯罪規制と移動の自由 ……096
chapter3 医薬品規制と行政裁量 ……098
chapter4 マンション建替規制と財産権 ……100

VI 参政権/社会権/刑事手続
chapter1 選挙権制限の限界 ……102
chapter2 選挙運動規制と政治活動の自由 ……104
chapter3 生活保護と生存権 ……106
chapter4 環境権と景観 ……108
chapter5 ブラック企業と労働基本権 ……110
chapter6 労働者の身だしなみと不利益処分 ……112
chapter7 刑事手続と冤罪 ……114

VII 統治と制度
chapter1 死刑執行期間の問題 ……116
chapter2 裁判員制度と公平な裁判を受ける権利 ……118
chapter3 国政調査権の運用と限界 ……120
chapter4 自衛隊・在日米軍の合憲性 ……122
chapter5 自衛隊活動の限界 ……124
chapter6 原発と安全 ……128
chapter7 住民投票と拘束力 ……130

日本国憲法 ……132
主要事項索引 ……140
編著者紹介 ……143

はじめに

●本書のねらい
私たちの社会は憲法を前提として成り立っています。私たちが自由で安全な社会生活を送ることができているとすれば、それは憲法があるからです。本書では、憲法が今の社会にどのように影響しているのかを、具体的なテーマごとに説明しています。

●本書の読み方
本書は、総論編と実例編があります。総論編では、「憲法とは何か?」を説明し、憲法を理解するうえで必要なキーワードや条文の解説をしています。
実例編は、個別の社会問題を取り上げながら、まず憲法上どのような問題があるのかを解説します。その際、3択問題を設定してありますので、それを考えながら読み進めてください。次に、それに対する国会や政府の対応や裁判所の判断を見ながら、現状が3択のうちのどれを採用しているのかを確認してください。最後に、その問題に関する考え方や最近の状況、外国の対応などについてコメントをしています。
なお、実例編には図を掲載しました。イントロダクションでは、そのトピックスにおける憲法上の問題点(どの人権・利益と、どの人権・利益が対立しているか)を、国会や政府の対応の箇所では国会が制定した法律や政府の行為などを、裁判所の判断の箇所では国会や政府の対応についての判断を、それぞれの図で示しています。

●本書の使い方
本書を読むことで、憲法が社会においてどのように役立っているかを具体的に確認することができます。それによって、ニュースで報じられている社会問題について、憲法の観点から考えられるようになります。また身近な問題には憲法問題が潜んでいることがわかるので、その解決策を探る際の一助になるかもしれません。本書により皆様と憲法の距離がより身近なものになれば、執筆者としてこれに勝る喜びはありません。

なお、本書は三省堂の飛鳥勝幸氏、翔文社の田中敦子氏のご尽力の賜物でもあります。記して厚く感謝申し上げます。

2014年11月
編著者一同


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  • 2014年12月15日発行
  • 定価 1,540 (本体1400+税10%)
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