知っていましたか。ガンディーは子どものころ、幽霊がこわくてたまりませんでした。アインシュタインは音楽を愛し、バイオリンが得意でした。
ひたむきに生きたすばらしい人たちの人生をたどるシリーズ、『ライフ・ストーリーズ』は、その人の人間らしさを描き出します。私たちは、その人がずいぶん身近に思えて、ひきこまれて読みます。
その人は、遠い国の人だったり、いまとはちがった時代の人だったり……、それでも、たくさんの写真やイラストで、その人がどんな空気のなかを生きていたのかを知ることができます。たくさんのコラムや年表、用語解説、そして、その人に関するクイズを楽しむことも、理解をたすけてくれるでしょう。私たち読者は、その人といっしょに、その人の人生を生きることになるのです。
私たちは、いったい、どんなふうに生きたらいいのでしょう。『ライフ・ストーリーズ』を読むことは、いわば、「人生の練習」です。近くにいて見守ってくれる家族や先生たちも、生き方を教えてくれる大切な人たちですが、『ライフ・ストーリーズ』のその人たちも、大きなヒントをあたえてくれるにちがいありません。
『ライフ・ストーリーズ』は、もとはイギリスで出版されたもので、各国で翻訳されています。日本語版は、小学校3、4年生から中学生が読めるように工夫しました。世界のいろいろな場所で、さまざまなことばで同じ本を読んでいる子どもたちがいることを感じながら、本のとびらを開けることにしましょう。