大学生のための 法学トレーニング

  • 大学生
著者名
大林 啓吾・岡田 順太・白水 隆 編著
判型
A5
ページ数
88頁
ISBN
978-4-385-36324-0

「テキスト」と「トレーニングシート」の2分冊スタイルで法学に親しみ、法的思考や法的知識を習得。
問題を発見しよう(日常会話の中で法的問題を見つけよう・ネットの危険性を知ろう他)/根拠を探そう(条文を使いこなそう・判例を読んでみよう他)/応用してみよう(試験の問題形式の解法を考えよう・調査と引用の仕方を考えよう他)、全15章。活動に使える具体的用例と丁寧な解説。

*この書籍の「教師用解説集」(非売品)を、ご採用者でご希望の先生にお送りいたします。下記の申込みフォームに入力の上、ご送信ください。

*なお、採用ご検討の際には、「〈大学向けテキスト〉一覧/見本請求」のページにて採用見本のご請求を承っておりますので、是非ご利用ください。

目次

1 はじめに

3 目次

■Section 1 問題を発見しよう
4 第1章 日常会話の中で法的問題を見つけよう─法的問題の発見
9 第2章 ネットの危険性を知ろう─権利の侵害
14 第3章 買い物にも注意をしよう─契約トラブルの解決
19 第4章 コンビニで身近な法律を考えよう─様々な契約
24 第5章 法的責任を考えよう─法的責任の種類

■Section 2 根拠を探そう
29 第6章 条文を使いこなそう─条文の読解
34 第7章 判例を読んでみよう─判例の読解
39 第8章 図式化してみよう─図式の活用
43 第9章 ノートのとり方を学ぼう─ノートをとる方法
48 第10章論点・論証カードを作ってみよう─知識の整理

■Section 3 応用してみよう
53 第11章試験の問題形式の解法を考えよう─試験対策 (1)
57 第12章調査と引用の仕方を考えよう─リーガルリサーチ
64 第13章ゼミで報告しよう─レジュメの作り方
69 第14章論述試験答案の書き方─試験対策 (2)
78 第15章契約書を書いてみよう─リーガルトレーニング

Column
23 契約に関する重要法律用語解説/38 判例と裁判例/47 ノートやメモをとる行為/56 法令の分類

83 主要参考文献
84 編著者紹介

はじめに

●本書の目的と構成

本書は、法学を題材に、大学の授業に必要不可欠な基礎技法を学ぶことを目的とします。法学というと、専門職に就きたい人だけが学ぶようなイメージがありますが、そもそも法学部の学生でも、全員が法曹や公務員になるわけではありません。法律の専門家にならなくても、大学で勉強した法学は社会に出てから役立つことがあります。そこで、法学部の学生のみならず、他学部の学生でも、日常生活において法的思考や法的知識が役立つように法学を学んでいける内容の本を作れないかと思い、本書を作成することにしました。
 大学では、授業の受け方、ノートのとり方、テスト勉強の仕方など、勉強方法について、自分で知ろうとしなければ誰も教えてくれません。サークルなどに入り、いい先輩にめぐりあって教えてもらうのも一つの手ですが、その勉強スタイルには個人差があるでしょう。そこで、「大学入学前にあらかじめ勉強方法について取り組んでおきたい」という方、「法学部に入ったはいいけれど大学での学び方がよくわからない」という学生、「法学部生ではないが、法学系の科目を履修するために、勉強の仕方を知っておきたい」という学生などを念頭に、法学部で勉強するための練習帳をイメージして本書を作りました。
 本書を読むことで、大学での法学系科目を楽しく勉強し、「法学の勉強って面白い」と少しでも思ってもらえれば幸いです。

●本書の対象

大学が始まる前にあらかじめ学ぶ準備をしておこうと考えている法学部新入生
大学の授業にきちんとついていきたいと考えている法学部1年生
基礎教養科目などで法律科目を履修する予定の法学部以外の学生
一年次に授業についていけなかった法学部の2・3・4年生
法律問題に興味のある学生全般
法学部以外の学部を卒業したけれど法律科目を学んでみたいと思っている社会人


●本書の特長

テキストとトレーニングシートによる学習
初学者にとってのわかりやすさ
ポイントの理解
読みながら勉強を進める
読みながら基礎知識も身につく


●本書の使い方

本書はテキストとトレーニングシートの2分冊になっています。まずはテキストを読んでください。テキストには、基礎学習のための基本的な知識や方法が詰まっています。テキストにはいくつかの課題が設定されているので、課題を考えながらナビゲートを基に読み進め、チェックポイントで各論点の確認を行うスタイルになっています。テキストを1章分読んだら、次にトレーニングシートに取り組んでみてください。トレーニングシートには、テキストで学んだことをドリル形式で解くようになっていますので、テキストで学んだことが身についているかどうかをチェックすることができます。
 また、本書の内容ですが、大きく分けて三つのセクションに分かれています。セクション1は法律問題に慣れるためのものです。法的知識がないのは当然ですから、気楽な気持ちで読み進めていきましょう。セクション2は授業で法律を学ぶために必要な事柄です。セクション3は大学の試験に対応するための技法が解説されています。各セクションは、1から2、2から3に進むにつれて徐々にレベルアップしていきますので、レベルに応じて読む時間を調節していきましょう。

〈本書を教科書として利用する先生方へ〉

本書は、1、2年生の基礎ゼミや法学の授業の教材として使用できるような内容になっています。テキストを授業で扱ってもらい、トレーニングシートを課題に出すという方法を念頭に置いていますが、授業の内容に応じて様々な使い方ができると思います。

編著者紹介

大林 啓吾(おおばやし けいご)
千葉大学大学院専門法務研究科准教授
担当: 1章、5 章、6 章、9 章、13章

岡田 順太(おかだ じゅんた)
白鴎大学法学部・大学院法務研究科准教授
担当: 3 章、4 章、7 章、10章、15章

白水 隆(しろうず たかし)
帝京大学法学部法律学科助教
担当: 2 章、8 章、11章、12章、14章


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  • 2014年03月10日発行
  • 定価 2,090 (本体1900+税10%)
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