好評を得た初版の内容をベースに、直近の改正まで対応した最新版です。
労働者派遣法の改正に厚労省委員等として携わった編著者陣が、派遣法の条文を中心にしながら、関連する他の法律、政省令・指針等にも言及し、広範で多岐にわたる労働者派遣法制の全体像を体系的・有機的に描き出した1冊です。
さらに、労働者派遣の3者間関係を、派遣先=派遣元間、派遣労働者=派遣元間、派遣先=派遣労働者間とに区分し、私法上の権利義務関係も含めた各々の法律関係について、理論的な考察と解説を加えてあります。
判例は、派遣法制定前の関連判例から直近の下級審の裁判例まで幅広く検討しています。近時頻発している派遣労働者の解雇・雇止めなどの派遣労働関係をめぐる裁判にも十分な言及がされています。
派遣法領域で不可欠とされる、制度の沿革・歴史、改正の趣旨、改正に際しての社会的情勢への理解についても、編を設けて詳説しています。