新明解国語辞典(第五版)って、どんな辞書

以下の6点は、第五版の刊行(1997年11月 3日)時に作られたポスターです(現物は2色刷)。


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新明解国語辞典 一般的国語辞典
感心 普通の者なら出来そうもない事をよくやったと、その行為を驚きの気持ちでながめること(様子)。
「どうも―しない[=自分は賛成する気持にはなれない]」
心に感じ入ること。物事に感服して、ほめるべきだと思うこと。
感動 [さわやかな言動や美しい芸術作品を見聞きした人たちが]魂が清められたり人間のあるべき姿を思い起こしたりするような感じを思わず身内に覚えること。
「―を覚える/国民的―を呼ぶ/―的な場面/強い―を与える」
物に深く感じ入ること。心を動かすこと。
感激 (一)〔古〕破格の厚遇(恩典)に俗し、自分としてもそれに応えるべく行動しなければいけないと自らを奮いたたせること。〔他人のりっぱな行いを見聞して、人の鑑である、と心から受け取る意にも用いられる〕
(二)温情あふれる言動に思いがけず接した(千載一遇の好機に巡り合わせた)ことを、身の幸として喜ぶこと。
心に感じて、気持ちがふるいたつこと。強く心を動かすこと。
季節 (一)一年を春・夏・秋・冬に分けた、それぞれの期間
(二)一年のうち、何かが集中的に行われる時期や、特記すべき事柄の行われ始める時。
一年の四季おりおり。シーズン。
時節 (一)風物・景観によって代表される、時の区分
(二)何かをするのによい時(三)現在の世の中の事情・状態
(一)時候。(二)時機・チャンス(三)世の勢い。
べたべた (一)一面にくっついて、なかなか離れないことを表わす。「油で―する・―白粉をつける・―ポスターを貼りつける・印を―と捺す・名刺に肩書を―並べるのは余りよい趣味ではない」
(二)[小さい子供や若い男女が]人前で必要以上にまつわることを表わす。「ヨーロッパにおける家族主義は―のなれあいにならないですんでいる」
(一)物が貼りつくさま。(二)きげんをとってまといつくさま。(三)一面にはったりおしつけたりするさま。
ぺたぺた [「べたべた」より軽い表現](一)物がくっついたり離れたりすることを表わす。「素足で―と歩く」
(二)平手で何度かからだや湿り気のある物などをたたく形容。(三)こうやくなどを、幾つも(続けざまに)貼ったり判を捺したりすることを表わす。
板などに、平らなものが軽く打ち当たるようす。物が(板などに)はりつくようす。
親類 おじ・おばやいとこやおい・めいなどの血縁関係や姻戚関係でつながりが有る人で、別の世帯に属する人。
[俗に、広義では、そのものと同類と見なされるものをも指す。例「ネコはトラの―だ」]親戚。
血縁や姻戚関係などによる、つながりのある人。身内。血縁・姻族の総称
親族 血統(結婚)によってつながる人びと。
[法律では六親等内の血族および配偶者、三親等内の姻族を指す]親類。
血縁および姻戚関係にある人々。
肉体 [精神・精霊と違って]生きている人の頭・胸・手足およびその付属部分すべての部位・器官を含めて、一つの総合体と見ての称[つねれば痛いと感じ、刺し・切り・突けば血が出る生理的存在で、諸種の感情や行動欲、ことに食欲・性欲の発現主体としての側面が時に協調される]からだ。 生身の体。精神・霊魂に対して言う。
精神 (一)[見たりさわったりしてその存在が確かめられる、人間のからだの外形を形作っている肉体と違って]物に近づきさわり感じ、物をつかみ、見、味わい、食べ、聞き、批評鑑賞し、判断し、行動する働きの統合体・統括体として感覚器官を通してはとらえきれない存在。また、その働き。
(二)何かをささえている、根本的なもの。
(三)何かに対する心構え。
(肉体に対して)人間の心。知的な働きをする場合の心。物事の根本。

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【愛情】
〔夫婦・親子・恋人などが〕相手を自分にとってかけがえの無い存在としていとおしく思い、また相手からもそのように思われたいと願う、本能的な心情。〔広義では、生有るものを大切にかわいがる気持も含む〕

【あたかも】(副詞)
(一)その時点におけるそのものの状態を印象的に説明するために、ややオーバーな解釈を施して寸評したり恰好な類例を挙げて大体の性格を描写したりすることを表わす。「―〔=まるで〕革命前夜のように感ぜられた/―〔=ちょうど〕潮の干るように東京を去る/―〔=はからずも〕史料発掘の先鞭センベンをつける形になったという」
(二)ちょうどその時点において何かの機会に出くわすことを表わす。「時―二百十日の荒天も近いころである/―日曜で、紅葉は今が見ごろというのだから、登山者は多い/―〔=幸運にも〕時代の潮に乗った作家はたちまちにして一本の筆が二本の箸を楽楽と動かし得る事を実証した」

【いじる】
(一)用事も無いのに、(やたらに)手でさわったりなでまわしたりする。
(二)〔本格的な研究とは違って〕興味本位に(道楽で)物を集めたり調べたりする。「盆栽を―/最近は少しばかり鴎外をいじってますよ」
(三)〔その任にあるという、ただそれだけの理由から〕制度・機構を、どうでもいい程度に部分的に改変する。

【暮(ら)す】
寝たり起きたり 食事をしたり 仕事をしたり 遊んだり などして、一日(一日)を生きて行く。「今まで何とか暮らして来た/自由気ままに―」

【さすが】
(一)世間からすごい(たいしたものだ)と言われている事実が何かによって裏書きされて、今さらのように感心する(驚く)ことを表わす。「―自慢するだけ有って見事な出来だ/―は日本一だ/―に横綱は強いもんだ」
(二)その点に関しては例外であると思われて(思って)いたものも、世間一般のものと同じ結果になった事実を見聞したり体験したりして、驚いたりあきれたりすることを表わす。「きのうの暑さには―〔=さすがの僕も〕参った/問題がやさし過ぎたらしく、―に彼も〔=ふだんから出来ない彼でも〕出来たようだ」

【詩人】
作詩の上で余人には見られぬ勝れた感覚と才能を持っている人。〔広義では、既成のものの見方にとらわれずに直截的に、また鋭角的に物事を把握出来る魂の持主をも指す。例、「この小説の作者は本質的に―であった」〕

【常識】
〔common sense の訳語〕 健全な社会人なら持っている△はずの(ことが要求される)、ごく普通の知識・判断力。「―に欠ける/―を(はるかに)超えた/―を覆す/―はずれ/―〔=ありふれた知識・考え〕以上に一歩も出ない/―論〔=一応視野が広くて首肯出来るように見えるが、専門的見地からすると成立しないと思われる考え(方)〕

【生活態度】
生きる目標をどこに置くか、毎日の生活のリズムをどのように設定するか、他人・社会との関わりはどう有るべきか、自分をどうやって磨き高め豊かにしていくか、などの基本的問題について考えた上で(何も考えないまま)過ごす毎日の生活のしかた。「野球だけではいけない、人間性が大事だと、自宅隣に建てた寮で礼儀や―を教え、野球を通じた人づくりに徹した」

【企(たくら)む】
((一)〔「巧む」と同原〕よくない計画を考える。「荒稼ぎ(大もうけ・陰謀・襲撃・世界征服)を―」
(二)自分の属する陣営に有利な計画を考える。「早急な消費税の導入実施を―/騒ぎを起こそうと(廃止を阻止しようと・危険からの脱出を)―/大増税(改憲)を―」

【旅】
(一)差し当たっての用事ではないが、判で押したような毎日の生活の枠からある期間離れて、ほかの土地で非日常的な生活を送り迎えること。「―に出る/―を続ける/果てしない―/放浪の―/―心・一人―」
(二)差し当たっての用事のために遠隔地に赴くこと。「今度は長い―になる/―回りの行商」

【断然】(副詞) ―たる―と
(一)心中堅く決意したり困難を押し切って実行したりすることを表わす。思い切って。 「一念発起したように―酒を止めた/これからはもう『へえ』なんて卑屈な返事は―やめようと思った/おっかさんがどう言おうと、おれは―おっかさんの手つだいをする」
(二)その判断が間違い無く成立すると主張することを表わす。「毎年負けてばかりいたが、今年は―〔=全く〕ちがっていた/―〔=決して〕そんな事は無い」
(三)桁(けた)外れにその傾向がうかがわれることを表わす。「私たち―仕合わせだわ/父がいなくては―つまらなかった/―クラスのトップだ/―有利」

【同情】
差し迫って困っている相手の苦しみ・悩みを、相手の立場に立って理解し、そのうちにいい目も出ることが有るのだから、しっかり生きるようにせよと温かい言葉をかけること。
「―に値する(堪えない)/―を禁じ得ない/―心・―的」

【動物園】
捕らえて来た動物を、人工的環境と規則的な給餌とにより野生から遊離し、動く標本として都人士に見せる、啓蒙を兼ねた娯楽施設。

【勉強】
する〔そうする事に抵抗を感じながらも、当面の学業や仕事などに身を入れる意〕
(一)知見を高め(知識を深め)たり時間を有効に使ったり単位・資格を取得したりするために、今まで持っていなかった、学力・能力や技術を身につけること。「日本語(英語)を―する〔=習う〕/バイオリン―のためフランスへ留学/漫才を―する/遊ぶのは得意だが―は大嫌いな子/中学時代の―〔=習った事ども〕が身につくようにがんばり直したい/倒れるまで―します/―は死ぬまで続けるものだ/机に向かうばかりが―じゃない/旅に出て多くの人に会うのが一番―になる/社会― ・ ―会・―家」
(二)現在素直にありがたいとは言えないが、将来の大成・飛躍のためにはプラスとなる経験。「いい―になった/何もかも―〔=試練〕だと思ってやるんだね」
(三)利益を無視して、商品を安く売ること。「もっと―出来ないか/これで―になっています」〔(三)は俗用〕

【やぼ用】
〔研究・仕事とか趣味・遊びのように、それなりに有意義な用向きと違って〕この世のつきあいの上から果たさねばならぬ用事。法事に出席するなど。〔明言を避ける目的で「ごくつまらない用事」と えんきょくに言う場合にも用いられる〕

【恋愛】
特定の異性に特別の愛情をいだき、高揚した気分で、二人だけで一緒にいたい、精神的な一体感を分かち合いたい、出来るなら肉体的な一体感も得たいと願いながら、常にはかなえられないで、やるせない思いに駆られたり、まれにかなえられて歓喜したりする状態に身を置くこと。

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