ことばは人を育て、未来をきりひらく知の源です。三省堂はことばをみつめて135年 サイトマップお問い合わせプライバシーポリシー
三省堂 SANSEIDOトップページ 三省堂WebShop辞書総合サイト Wrod-Wise Web教科書総合サイト ことばと教科
辞書教科書電子出版六法・法律書一般書参考書教材オンラインサービス
書名検索漢字かな著者名検索漢字かな詳細検索
新刊・近刊案内
メディアでの紹介
本の注文
書店様専用
大学向けテキスト
卒業記念
名入れ辞書
品切れのご案内
「ぶっくれっと」アーカイブ
会社案内
採用情報
謹告
三省堂印刷
三省堂書店へ
三省堂書店はこちら
声に出して読めない日本語。
「ほぼ日刊イトイ新聞」
(『大辞林』タイアップ・サイト)
  品切―三省堂新書



三省堂新書は1967年に創刊され、1975年に刊行された『新書132 雪迎え―空を飛ぶ蜘蛛―』を最後にシリーズの打ち切りとなりました。すべて絶版です。( )内は刊行の年月日。

刊行のことば

 精神の荒野に、知性の断層に、対話を生み出してゆくこと、これが『三省堂新書』の願いである。孤立した精神に新しいいぶきを吹き込み、英知の水脈をひらき、きょうとあすとをつなぎ、主体と総体のこだまを呼び起こして、荒廃の谷間をうずめてゆきたい。なによりも、書物の受け手と送り手とが同じ鼓動に結ばれて、ともに考えていく姿勢を広げていくことが『三省堂新書』の深い願いである。

 願いを満たす基盤は、民主主義の正統を受け継いで、それをさらに発展させる絶えまない歩みである。歴史を民衆の立場からつかんで、伝統の地中に創造の火を掘り起こす努力である。人々の幸福と世界の平和への希求を貫いて、内外の潮流を明らかにしていく作業である。これはもとより、新奇の着想ではない。民衆の自己教育の体系であるべき、出版文化の本来の針路である。

 ふりかえれば、三省堂の歩みは1881年(明治14年)の創業以来、つねに、学習する新しい世代と固く結ばれ、その出版活動は辞書・教科書・参考書に代表されてきた。この長い歩みの上に立って誕生する『三省堂新書』は、先人の思想と体験を探る人々には生きた辞書となり、歴史をどうみるかを学ぼうとする人々には生きた教科書となり、そして自らの内部に深く目を注ぎ、あすの自己のあり方を考える人々には生きた参考書となるであろう。

 対話の喪失に悩むすべての人々をささえることによって、その人々にささえられることを期待し、未来への願いをこめて『三省堂新書』を世に問うものである。

  1967年9月      三省堂  



 新書1 詞集たいまつ―人間に関する断章604― むのたけじ 208頁 380円(1967.9.20)

権力に屈せず、自らの道を歩み続ける著者が、愛情と期待をもって若い人々に語りかけた珠玉の詞集。

 新書2 一歴史学者の歩み―教科書裁判に至るまで― 家永三郎 208頁  380円(1967.9.20)

戦前・戦後を通じて誠実な歴史学徒である著者が、自己の人間形成、教科書裁判を起こすまでを語る自伝。

 新書3 生き急ぐ―スターリン獄の日木人― 内村剛介 224頁 380円(1967.9.20)

北満で捕えられて釈放まで11年間の鮮烈な抵抗のドキュメント。ソ連精神の病理をえぐり民衆を謳歌する。

 新書4 誤訳―ほんやく文化論― W.A.グロータース、柴田 武 224頁 380円(1967.9.20)

滞日18年、日本と日本人を愛する著者が、誤訳の実例を大胆に指摘、日本語・日本をえぐる言語文化論。

 新書5 学園をわれらに―高校生の世界― 高生研編 224頁 380円(1967.9.20)

進学の嵐が吹き荒れ、無気力に沈む゜高校の中で、"暴動″と呼ばれながら立ち上がる高校生の感動の記録。

 新書6 人間茂吉(上)―農民の血と詩人の血―  真壁 仁 224頁 250円(1967.10.5)

詩と愛と真実に生きた歌人を、風土・血の系譜・肉親・愛人を軸に、豊富な新資料のもとに描いた異色作。

 新書7 でもす・くらちあ―戦後民主主義の復権― 山田宗睦 208頁 250円(1967.10.5)

デモクラシーとは、デモス(人民)のクラチア(権力)。戦後民主主義の旗手として人民主権の回復をめざす。

 新書8 時間・空間・物質 ―物理への道― 小野健一 224頁 380円(1967.10.5)

時間・空間・物質の相互関係を豊富な事例でやさしく解説。科学的思考に弱い現代人のための物理入門書。

 新書9 文章工学―表現の科学― 樺島忠夫 224頁 380円(1967.10.5)

表現行動―文章についての理論を徹底的に応用し、だれにも書ける文章法則をうちたてたユニークな書。

 新書10 生きがいを求めて―高校生の世界― 高生研編 208頁 380円(1967.10.5)

退廃した高校生活の中で、サークル活動に生のあかしを求め、真実と喜びを回復してゆく高校生たち。


 新書11 人間茂吉(下)―愛と別離― 真壁 仁 208頁 250円(1967.10.20)

終生の愛人、永井ふさ子との愛と別離に苦悩する茂吉の姿を浮き彫りにし、″歌聖″の偶像に挑戦する。

 新書12 学徒出陣―されど山河に生命あり― 安田 武 208頁 250円(1967.10.20)

昭和18年10月21日―″学徒出陣″。彼ら学徒兵の悲願、不戦の誓いは永遠に語り継がねばならない。

 新書13 ある海軍生徒の青春―敗戦・愛・思想― 白鳥邦夫 216頁 250円(1967.11.20)

米英撃滅を信じていた軍国少年の前に、敗戦により突然開かれた自由。波乱の青春と一つの愛のすがた。

 新書14 ことばのカルテ―ふだん語百話― 吉田金彦 224頁 380円(1967.11.20)

日常語は庶民生活の反映だ。身近な100の生活語をとらえ、その歴史を背景に、人情・風俗の機微を描く。

 新書15 シンポジウム現代日本の思想―戦争と日本人― 日高六郎ほか 224頁 380円(1967.12.20)

戦争体験と日本人について、庶民・知識人・支配層の思想の典型を抽出、それに基づき自由な討論を展開。

 新書16 源氏物語の舞台裏―王朝の世界― 福田政義 224頁 380円(1967.12.20)

日本人の心のふるさと『源氏物語』誕生の背景を縦横に探り、登場人物の生活や感情を興味深く解明する。

 新書17 月と兵隊と童謡―若き詩人の遺稿―結城よしを 224頁 250円(1968.1.20)

童謡「ナイショ話」の作者は、従軍中24歳の若さで逝ったが、魂は戦いにも傷つかず、童心の世界に生きた。

 新書18 六・三校長どろんこ記―新教育の原点に立って― 瀬谷喜雄 224頁 250円(1968.1.20)

戦後生まれた六・三制―小学校に間借りした新制中学に赴任した若き校長の新校舎建設にいたる奮戦記。

 新書19 物価抵抗史―立ちあがる消費者― 大門一樹 224頁 250円(1968.2.20)

近代100年、上昇を続け生活を圧迫した物価への民衆の抵抗の歴史を発掘、新しい消費者の役割を探る。

 新書20 シベリヤ再発見―開かれる自然と詩― 長谷川四郎 224頁 250円(1968.2.20)

世界地図の空白地帯シベリヤは、今や未来都市に変貌しつつある。抑留後15年ぶりに見た作家の異色ルポ。


 新書21 ベトナム民話―民族の英雄と恋と知恵― 池田よしなえ編 216頁 250円(1968.3.20)

千年もの間、征服され苦しみ続けてきたベトナム民族―その民話は民衆の不屈の力のナゾを秘めている。

 新書22 子どもを伸ばす読書―幼児から小学生まで― 草野正名 208頁 250円(1968.3.20)

子どもの本をどう選び、どう読ませるか。ある母親の体験として、対話形式で"子どもと読書"を考える。

 新書23 シンポジウム沖縄―引き裂かれた民族の課題― 木下順二ほか 224頁 250円(1968.4.20)

忍従の歴史を負う沖縄は、今や闘う沖縄に変わった。その課題を討論し、返還運動の正しい方向を示す。

 新書24 近代日本とアジア 大江志乃夫 224頁 380円(1968.5.20)

「明治百年」の思想は、アジア諸民族に犠牲をしいた日本近代化の再現。真のアジア解放のため正史を探る。

 新書25 1968年―歩み出すための素材― むのたけじ・岡村昭彦 224頁 250円(1968.4.20)

ジャーナリスト、むの・岡村両氏の鋭い問題提起の対談。新しい視点から現代世界の課題に切り込む。

 新書26 ハノイの微笑―戦う北ベトナムの素顔― 田 英夫 224頁 250円(1968.4.20)

アメリカはなぜ勝てない?北ベトナムの人々の勝利の確信に満ちたさわやかな微笑がその疑問に答える。

 新書27 非行を見る―家裁調査官の訴え― 大塚雅彦 216頁 380円(1968.5.20)

繁栄の陰で、家庭や学校に裏切られ、社会に背を向ける非行少年たち。一家裁調査官のきびしい警告の書。

 新書28 憲法に生きる―一法律学者の歩み― 星野安三郎 216頁 380円(1968.6.20)

明治憲法下に学徒兵の暗い青春を送り、今平和憲法の危機に直面した筆者は、護憲運動への参加を訴える。

 新書29 外から見た日本語―ワシントン大学の「日本語クラス」― 松田摩耶子 208頁 380円(1968.6.20)

アメリカ人に日本語を教えて10年。東西の文化、学生気質の相違を探り、日本語を外から見た比較文化論。

 新書30 公害の政治学―水俣病を追って― 宇井 純 224頁 380円(1968.7.20)

高度成長の陰に、人命をむしばみ生活を破壊する公害。水俣病を追跡・究明しつつ公害の真犯人を探る。


 新書31 幼児教育の方法―可能性を伸ばす― 横地 清 208頁 250円(1968.7.20)

2〜5歳の幼児の心理と行動を探り、多くの事例によって、新しい幼児教育の方法を科学的に実証する。

 新書32 友情よよみがえれ―高校生の世界― 高生研編 216頁 250円(1968.7.20)

疎外された高校生活の中で、高校生たちがホ―ムル―ムの連帯を通して、真の友情の復活に努力する姿。

 新書33 戦争と国際法―原爆裁判からラッセル法廷へ― 松井康浩 224頁 250円(1968.8.20)

原爆裁判を担当した弁護士が、核発展の時代にあって、戦争と国際法のあり方をきびしく批判した問題作。

 新書34 正常の中の異常―現代高等学校論― 鞠川了諦 224頁 380円(1968.8.20)

ある日突然非行に走る高校生。何が彼をそうさせるのか。“体制下”の現代の高校の中にその原因を探る。

 新書35 田中彰著『未完の明治維新』は改訂増補された第2版が刊行され、新書としては絶版。

 新書36 日本近代科学の歩み―西欧と日本の接点― 村上陽一郎 208頁 380円(1968.9.20)

技術はあるが科学のない日本!科学思想の欠如が生んだ悲劇の原因を、西欧と日本の思想の相剋に探る。

 新書37 近代スポ―ツ批判 中村敏雄 208頁 380円(1968.9.20)

近代スポ―ツの歴史を告発し、大衆のものとしてのスポ―ツの変革、新しい運動文化のあり方を考える。

 新書38 出稼ぎ―少年伐採夫の記録― 野添憲治 208頁 200円(1968.9.20)

中学卒の少年が体験した、悲惨な飯場の生活。繁栄の陰で圧迫される出稼ぎの実態を身をもって綴る。

 新書39 民主教育実践史―国民教育創遣のために― 海老原治善 216頁 380円(1968.9.20)

戦後の民主教育運動を休系的にとらえ直すことを通して、教育における荒廃の現状の打破をめざす問題作。

 新書40 表現の解剖―続文章工学― 樺島忠夫 208頁 200円(1968.10.20)

前著『文章工学』の続編。表現形態と機能の問題を分析し、文章表現に科学的方法論を打ち出したもの。


 新書41 結婚・遺伝・生命―親子の証明― 児玉浩憲 208頁 380円(1968.10.20)

遺伝と生命!これはもう神秘の世界のものではない。本書は豊富な実例をあげつつ、このナゾを明快に解く。

 新書42 戦争・文学・愛―学徒兵兄弟の遺稿― 松永茂雄・松永龍樹/和泉あき 編 216頁 220円(1968.11.20)

兄が日中戦争で、弟が太平洋戦争で死んだ兄弟が、知性を求めて、異常な時代に抗し続けた感動の手記。

 新書43 カナダ-インディアン―滅びゆく少数民族― 新保 満 208頁 200円(1968.11.20)

カナダの大平原のインディアンと暮らした著者が、抜きがたい民族間の相剋を社会人類学の手法で描く。

 新書44 弱虫・泣虫・甘ったれ―ある在日朝鮮人の生い立ち― 岡村昭彦編 208頁 200円(1968.12.20)

ライフル事件で拘留中の金嬉老の手記である本書は日本人が考えねばならぬ"朝鮮人"の問題を鋭くつく。

 新書45 女は生きる―名前が語る女の歴史― 寿岳章子 208頁 200円(1968.12.20)

名づけにも流行がある。女の名前の変遷を通して、庶民の女たちの受難と解放の歴史を探った異色作。

 新書46 生命の大陸―生と死の文学的考察― 小林 勝 200頁 200円(1969.1.20)

二度の肺臓摘出手術という言語に絶する打撃に耐えながら、なお自己の内部を凝視する酷烈な作家精神!

 新書47 原子力潜水艦 服部 学 208頁 200円(1969.1.20)

原潜寄港をめぐり、第一線の核物理学者として、具体的デ―タと事実に基づいて"原潜"のすべてを解明。

 新書48 近代日本と朝鮮 中塚 明 208頁 380円(1969.2.20)

日本の苛酷な支配下で、自国の解放に立ち上がった朝鮮の人々の苦難の歴史を、日本人は知らねばならぬ。

 新書49 戯話乱世のヒーロー 関根 弘 208頁 200円(1969.2.20)

歴史の転換期に現われた源平・戦国の英雄・女傑たちを、今日的人間像でとらえた、痛快な歴史人物譚。

 新書50 考える高校生―新しい世代の意見と現実― 「学生通信」編集部 208頁 380円(1969.4.20)

考える力、創造していく力などを奪われつつある高校生たちの声と、その歩み出すべき方向を探った書。


 新書51・52 落語芸談(上)、(下) 聞き手/暉峻康隆 各224頁 各220円(1969.3.20上/1969.4.20下)

落語の真髄、芸のきびしさなどを縦横に語る。上巻は桂文楽・林家正蔵、下巻は三遊亭円生・柳家小さん。

 新書53 日本人の英語―横文字文化の盲点― 長谷川潔・堀内克明 224頁 380円(1969.4.20)

街に氾濫する珍妙な和製英語。本書はこうした和製英語の欠陥を指摘し、横文字文化の盲点を鋭くつく。

 新書54 錆との戦い 井上勝也 208頁 380円(1969.5.20)

錆びない鉄など存在しない。近代生活の裏側にひそむ"錆"の脅威を指摘し、人間の知恵との戦いを描く。

 新書55 大学ゲリラの唄―落書 東大闘争― 採録/岡本雅美・村尾行一 208頁 380円(1969.5.20)

東大闘争の前夜、砦の壁に書きつけられた落書やパロディ、熱い魂の表白であるビラなどを集めた異色作。

 新書56 物理空間とは何か―相対性理論の成立― 井田幸次郎 216頁 380円(1969.6.20)

相対性理論成立により実在としての物理空間が生まれた。その理論をささえる思想と四次元世界への夢。

 新書57 医学部―日本の医師づくり― 水野 肇 208頁 380円(1969.6.20)

その封建性のゆえに内部から崩壊しつつある日本の医師づくりの根―問題の医学部に焦点をあてた力作。

 新書58 知識人と革命―歴史意識とはなにか― 津田道夫 208頁 200円(1969.7.20)

1968年のチェコ事件に見せた、自らの階級的党派性を解体させた擬似"左翼"知識人の実体を明らかにする。

 新書59 医学と人権―国民の医療史― 野村 拓 216頁 220円(1969.7.20)

国家権力や独占資本に握られた医学の恐ろしさ!本書はその正体を暴露し、人間尊重の重要性を訴える。

 新書60 ヨ―ロッパ留学生―個性と行為の発見― 蜷川 譲 224頁 380円(1969.8.30)

ヨ―ロッパ全体を足と目で確かめ、その中で旅の意、留学の効用、人間創造の源泉などを探った好著。


 新書61 種と進化―適応の生物学― 河野昭一 208頁 380円(1969.8.20)

複雑な〈種〉の環境への適応など、最新の学説を基に、日本の植物分類学の未来を示す現代の"進化論"。

 新書62 ハワイの日系人―真珠湾体験からの出発― 牛島秀彦 224頁 220円(1969.9.20)

敗戦体験を持たず、明治の移民以来の「祖国・大日本」を背負う、ハワイの日本人の歴史と現実をえぐる。

 新書63 青春の軌跡―高校生活でつづる戦後史― 柏木伸六・菱田 明・鞠川了諦 208頁 200円(1969.9.20)

新制高校発足20年、だが非行、学力低下などで注同を浴びる高校生問題を、記録をもとに探った異色作。

 新書64 BC兵器―安保体制下の恐怖― 久保綾三 208頁 220円(1969.10.15)

核兵器より恐れられている生物・化学兵器とは?豊富な資料を駆使した、BC兵器に関する初めての報告。

 新書65 現代作家と文章 安岡章太郎 編 192頁 380円(1969.11.15)

現代の"名文"とは何か。個性豊かな作家18人による「わが文章作法」はまた一つの現代文学史でもある。

 新書66 都市の断面―出稼ぎの社会医学― 天明佳臣 224頁 220円(1969.11.15)

未組織の出稼ぎ農民の実態を明らかにしつつ、繁栄という虚構の中の日本の政治のあり方を追求した書。

 新書67 佐世保からの証言―「70年の選択」を前に― 田中哲也 192頁 200円(1969.12.15)

エンプラに続く原潜の重なる寄港と、そこに芽ばえた市民意識の成長を、新聞記者の眼で克明に記録。

 新書68 科学者の眼―人・自然・社会― 三宅泰雄 208頁 220円(1969.12.15)

科学者の冷厳な眼で、われわれがつい見のがしがちな人間・自然・社会を探求した、ユニ―クな読み物。

 新書69 海と人生―ビッグ・サイエンスの窓― 三好 寿 208頁 220円(1970.1.15)

われわれをとりまく海―そのさまざまな面を、透徹した観察眼と、豊かな詩情をもって解き明かした好著。

 新書70 知られざる台湾―台湾独立運動家の叫び― 林 景明 224頁 250円(1970.1.15)

強制送還の恐怖におののきながら、植民地支配の悲惨な歴史と、独立の悲願を訴え続ける一台湾人の叫び。


 新書71 愛と鮮血―アジア女性交流史― 山崎朋子 192頁 380円(1970.2.15)

日本のアジア侵略の犠牲となった底辺の女性、革命家として活耀した女性など、苛烈に生き抜いた群像。

 新書72 丹後ちりめん物語―「うらにし」の風土と人間― 八木康敞 200頁 220円(1970.3.15)

西陣の下請として過酷な労働をしいられながら、ちりめんに生きる丹後(うらにし)の人間と風土を描く。

 新書73 教育革命―和光学園校長の実践― 丸木政臣 216頁 380円(1970.4.15)

70年代の暗い開幕の今、和光学園長である著者が、先頭に立って学校ぐるみ展開する抵抗教育の実践記録。

 新書74 在日朝鮮青年の証言 福地幸造・西田秀秋編 184頁 380円(1970.4.15)

この凄惨な生い立ちは何を語る?真の連帯と解放への道は互いの″生きざま″を語ることから開かれる。

 新書75 日本の震災 村松郁栄・藤井陽一郎 208頁 380円(1970.5.15)

地震の予知はかなり可能だが、その対策は貧しい。本書は地震の状況を科学的に解明し、対策の欠如をつく。

 新書76 社会変革と科学 福島要一 192頁 220円(1970.5.15)

新時代を創造する科学・技術の視点と、創造的な人間は総合的社会変革の中に生まれてくることを示す。

 新書77 魯迅―革命を生きる思想― 檜山久椎 232頁 380円(1970.6.15)

暗黒の過渡期を生き抜いた魯迅の思想形成とその発展を、歴史的状況を背景に具体的に跡づけた力作。

 新書78 アイルランドの反乱―白いニグロは叫ぶ― 堀越 智 232頁 380円(1970.6.15)

英帝国の植民地支配に抗し、独立と統一を求めて執拗に戦い続けてきた、アイルランドの民族解牧闘争史。

 新書79 原子力と政治 村上 隆 208頁 220円(1970.7.15)

「原子力平和利用」の名目で進む日木の従属と核武装化=政治公害の問題に真正面から取り組んだ警告の書。

 新書80 思想を創る読書―一知識人の精神史― 須田禎一 200頁 220円(1970.7.15)

反権力の精神はいかに鍛えられたか。時代状況との対決の中で、読書を中心に語る一知識人の思想的自伝。


 新書81 日本のなかの外国人 A.ターニー 216頁 380円(1970.8.10)

外国人の鋭い眼を通して、日本にいる外国人の生態や、国際社会の中の日本人のあり方などをついた書。

 新書82 呪われた美―新・美術入門― 中本達也 186頁 250円(1970.8.10)

民衆の選び取るべき美の系譜をどこに求めるか。実作家である画家の手で書かれたユニークな美術入門。

 新書83 昔話は生きている 稲田浩二 208頁 250円(1970.9.15)

自ら訪ねた語り手たちの生活を通して、今や忘れられようとしている日本の昔話の伝承と意義を紹介。

 新書84 公害の克服 半谷高久 216頁 380円(1970.9.15)

自然界の正常な循環と生活環境を狂わす企業の無計画性を鋭く指摘し、公害克服への道を敢然と提言する。

 新書85 人工宝石―結晶の神秘― 崎川範行 184頁 250円(1970.10.15)

天然宝石の価値から人工宝石の合成まで、宝石をめぐる疑問を解き、結晶化学の一断面にメスを入れる。

 新書86 ビジネスマンの体力 付・自己診断テスト 中村敏雄 208頁 250円(1970.10.15)

通勤地獄・公害・ストレスなどが、ビジネスマンの健康を蝕む。忍び寄る体力危機から自らをどう守るか。

 新書87 出入国管理―現代の「鎖国」― 宮崎繁樹 224頁 280円(1970.11.15)

出入国管理に関して起こった諸事件をドキュメント風に取り上げつつ、冷酷な「入管」行政の本質をつく。

 新書88 ヨオロッパの大学を行く 羽仁五郎 192頁 250円(1970.11.15)

ヨーロッパの大学の実情と学生運動の実態を、″妻への手紙″の形で送った、生々しい羽仁五郎の現地ルポ。

 新書89 エン罪の内幕―丸正事件ほか― 正木ひろし224頁 280円(1970.12.15)

三鷹・白鳥・丸正などエン罪事件の真相を内側から描き、現在問題となっている司法権力の腐敗を追及!

 新書90 考える高校生 2集―ぼくらはどこへ行くのか― 「学生通信」編集部 192頁 380円(1970.12.15)

高校生はどう生きるか? 「高校闘争」のあと、激しく荒廃した学園の中で、彼らは状況変革への道を探る。


 新書91 アルジェリア・モロッコ紀行―生きている歴史都市― 野田 裕 208頁 250円(1971.1.15)

地中海とサハラ砂漠の間の豊かな地―古代ロ―マとイスラムの諸都市を訪れ、その風土・歴史・人間を語る。

 新書92 日米経済交渉―繁栄のメカニズム― 飯田清悦郎 200頁 250円(1971.1.15)

協力から対立へ向かう日米経済交渉の素顔と、軍事大国化への危険をはらむ「繁栄」の虚像と実像を探る。

 新書93 広告を考える―消費者のために― 広告人会議 200頁 250円(1971.2.15)

猛威をふるう広告のうずの中で、制作現場の広告マンが、消費者の側に立ってその実態を訴える。

 新書94 地盤沈下―しのびよる災害― 柴崎達雄 224頁 380円(1971.2.15)

急激な都市開発とともに広域化する地盤沈下の知られざる実体を探り、環境創造の具体策を提言する。

 新書95 地球―自然改造の科学― 松本 隆 208頁 250円(1971.3.15)

地球は牛きている。その長大な生成・流転の歴史を貫く法則性の中に、人類生存の道を探るユニークな書。

 新書96 朝鮮人のなかの日本 呉 林俊 208頁 380円(1971.3.15)

今、日本人に差別意識はない、という。だがひとりの在日朝鮮人の目に写った日本人の赤裸々な姿は?

 新書97 生きがいの経営学―人間回復とサラリーマン意識― 久保敏治・名東孝ニ 200頁 250円(1971.4.15)

サラリ―マンは何を求めているか。ベストセラ―『人間回復の経宮学』に続いておくる企業経営への警告書。

 新書98 新・税法入門―納税者の権利と自由― 新井隆一 184頁 250円(1971.6.20)

不公平で重すぎる税金!多くの具体例をまじえつつ税制度の不合理をつき、納税者の権利と抵抗を説く。

 新書99 東京・ソウル・台北―アジア再編成と日木― 山本剛士 224頁 280円(1971.6.20)

急速に結びつきを強めつつある日本・韓国・台湾の関係を、経済的視座を重点に解き明かした啓蒙の書。

 新書100 危機としての現代―歴史学者の対話― 井上幸治・江口朴郎 192頁 250円(1971.6.20)

現代とは何か? 新たな危機にのぞみ、歴史家の責任をかけて問いかけ、現代の学問創造の道をさぐる。


 新書101 コトバの魔術と切れ味 大久保忠利 224頁  380円(1971.7.15)

国会答弁などホットな実例によるコトバの魔術の摘発とその破り方、切れ味のよいコトバの使い方を説く。

 新書102 教室の窓をひらけ 遠藤豊吉 224頁 380円(1971.9.15)

子どもの変貌、親の悩み、教師の生き方などを、小学校教師の鋭い目でとらえ、現代教育の課題に答える。

 新書103 星―科学と神話― 小尾信弥 268頁 380円(1971.10.15)

現代宇宙科学と、ギリシア神話など古代人の夢によって生成進化する最新の天体像を描いた小事典。

 新書104 ことばの習俗 ―新しいコミュニケイション― 外山滋比古 200頁 380円(1971.12.15)

ことばの断絶、対話のむなしさをどう克服するか。社 会構造の視点から、ことばの分析、新しい伝達法を提唱。

 新書105 ひめゆり学徒隊の青春 西平英夫 192頁 250円(1972.3.15)

戦火の孤島に散った薄幸な青春の足跡を、元学徒隊長が綴った苦悩の記録。沖縄の悲判を知る貴重な資料。

 新書106 ホモ・ハビタートル―巨大都市の終り― 谷岡武雄 216頁 280円(1972.4.15)

ホモ・ハビタートルとは、地表空間の占有者としての人間の意味。かせぐ都市より住める都市へ!を提唱。

 新書107 壁に挑む教師たち 兵庫県立湊川高校教師集団 224頁 380円(1972.4.15)

育友会費不正使用をめぐり生徒から糾弾されつつも自ら教師であることを証しだてた教師たちの記録。

 新書108 現代アメリカの源流―病める大国― 猿谷 要 208頁 250円(1972.5.15)

アメリカは病んでいる! 歴史を現在から過去にさかのぼりながらアメリカの病根と未来像をさぐる。

 新書109 気になることば 稲垣吉彦 224頁 280円(1972.5.15)

わからないことば、空疎なことば、ゴマカシのことばが多すぎる。“受け手”の論理で現代語を吟味する。

 新書110 映像化社会―ソシオ・テクノクラシーの発想― 片方善治 192頁 280円(1972.7.15)

映像として情報を送り、映像として情報を受ける新しい“映像化社会”での人間生活のあり方を探る。


 新書111 アメリカ大統領 阿部 斉 216頁 280円(1972.7.15)

世界最高の権力者であるアメリカ大統領を通して、アメリカの政治機構の理念と現実にメスを入れる。

 新書112 高校生の歌ごえ 淡路克浩・柳沢荘次郎 216頁 250円(1972.9.15)

「無気力な高校生」という定説に挑戦して、学園の変革に立ち上がった高校生たちと教師の感動の物語。

 新書113 革命的ロマン主義者の群れ―殉教と背教の美学― 大久保典夫 200頁 250円(1972.10.15)

石川啄木から三島由紀夫までの文学作品を通してラジカルな社会変革に身を焦がした人々の心情を探る。

 新書114 花岡暴動―中国人強制連行の記録― 赤津益造 200頁 280円(1973.1.15)

中国俘虜労働者の抗日暴動の経緯をたどり、日本軍国主義が犯した“強制連行”の実態を明らかにする。

 新書115 石油資源戦争―エネルギ一開発の危機― 小松直幹 208頁 380円(1973.2.25)

石油戦争の歴史をたどりながら、迫り来るエネルギ一危機時代における石油資源開発の戦術をさぐる。

 新書116 教師をやく炎 兵庫県立尼崎工業高校教師集団 208頁 300円(1973.3.15)

生徒の一斉糾弾をくぐりぬけ父母の歴史に学び差別を崩す独自の実践を創出した教師たちの苦闘の記録。

 新書117 日本語再発見―異質の認識― 池田摩耶子 184頁 380円(1973.4.15)

アメリカ人に日本語を教えて18年、異質な文化の接点から日本語と日本文化をとらえ直した比較文化論。

 新書118 義民―百姓一揆の指導者たち― 横山十四男 208頁 300円(1973.4.15)

日本史の深部に埋もれ、なお農民の間に生き続けてきた「義民」たちを、著者は全国の村々にたずね歩く。

 新書119 新・英文学史入門 ピーター・ミルワード/安西徹雄 訳 200頁 300円(1973.5.15)

日本人の英文学像は虚像である! 滞日20年の著者が、日本人読者のために英文学の実像を浮彫りにする。

 新書120 多摩川の自然を守る―主婦の住民運動― 横山理子 208頁 300円(1973.5.15)

身近な自然を守ろう! 母親の願いをこめ、みずから学びつつ、捨身で自然破壊に挑んだ主婦たちの記録。


 新書121 健康の経済学―暮らしと医療― 野村 拓 200頁 300円(1973.8.15)

高度経済成長は、莫大な国民の健康を犠牲にした。一億総病人化の実態を究明し、健康を守る道を探る。

 新書122 土呂久鉱毒事件―浮かび上がる廃鉱公害― 田中哲也 200頁 300円(1973.11.15)

地元教師の告発!第四の公害病指定!廃鉱公害の先駆となった土呂久砒素鉱毒事件の凄惨な50年の記録。

 新書123 学校に灯をともせ―一教師の四十年― 長谷川清 192頁 300円(1973.11.15)

戦前・戦中・戦後の40年間、学校を砦に、生徒とともに真実の教育を求めて闘いつづけた英語教師の記録。

 新書124 新・日本文法入門 大久保忠利 208頁 300円(1973.12.15)

従来の日本文法は、文章表現に役立たない。構文法を軸に明快に説いた、楽しくわかりやすい文法読本!

 新書125 女・きのうからあすへ―人生相談60年― 読売新聞社婦人部 編著 200頁 300円(1974.1.15)

愛なき結婚、夫の浮気、姑との不仲…人生相談60年の軌跡を通して、時代の変遷の中に女の愛と生を探る。

 新書126 世界の大災害―怒れる地球― 金子史朗 200頁 380円(1974.2.15)

地震・噴火・津波。世界を襲った代表的自然災害の謎に挑み、災害王国・日本にとっての教訓を引き出す。

 新書127 インフレーション―通貨と体制の危機― 今村鴻明 192頁 380円(1974.3.15)

インフレ進行下の「物価対策」の矛盾をあばき、貨幣と価値の見直しから、真の通貨のあり方を追求する。

 新書128 幼児の文字指導―知的教育のすすめ― 藤田恭平 200頁 380円(1974.4.15)

幼児教育界の閉鎖性と、観念的な文字指導排除の風潮に挑み、幼児の知的教育に新しい発想を提言する。

 新書129 世直しの唄―くどき・ちょぼくれ・数え唄― 青木恵一郎 200頁 380円(1974.5.15)

“佐倉宗五郎くどき”“富山一揆いろは唄”など江戸・明治期に愛唱された世直しの唄を発掘する異色歌集。

 新書130 未完の明治維新 第2版 田中 彰 264頁 380円(1974.6.15)

解放を求める民衆の立場から、史料批判を通して、官製「明治維新」に対決をせまる。旧版を増補改訂。

 新書131 古墳文化小考 森 浩一 192頁 380円(1974.6.20)

全国各地に残る古墳の発掘調査を通して、謎を秘めた日本古代史の暗部に新たな光を当てる古代文化論。

 新書132 雪迎え―空を飛ぶ蜘蛛― 錦 三郎 200頁 380円(1975.2.10)

晩秋の空を飛ぶ白い糸―「雪迎え」の調査から神秘な蜘蛛の世界へ、20年の研究を綴る科学エッセイ。

このページのトップへ