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有機農業の事典
新装版

有機農業の事典 新装版

編者 天野慶之・高松 修・多辺田政弘

2,200円 A5 384頁 978-4-385-34898-8

スローフード、地産・地消、身土不二(しんどふじ)……、有機農業運動から生まれた言葉が最近よく使われる。食の安全に疑念がわく事件が続く今こそ、初期の有機農業の理論と実践を凝縮した本書が「原点」として見直される。

1985年 4月20日 初版 発行
2004年 5月20日 新装版 発行

 NOP日本有機農業研究会のHP
 本書の主な解説項目キーワード
 身土不二・一物全体(食)について
 目  次
 産経新聞の記事(2004.5.14)



●本書の主な解説項目キーワード

(1) 農 耕 完全無農薬有機農法の原理と倫理、完熟堆肥、地力の再生産、土壌微生物と有機物、虫との共存、共栄植物、有機農業の稲作り、深層追肥、田畑輪換・水田輪作、畑作農業の課題、農薬毒性

(2) 畜 産 加工畜産から農業畜産へ(有畜複合経営)、自然卵(庭先)養鶏、飼料自給型畜産と短角牛、殺菌と滅菌のちがい

(3) 海の幸 ハマチとイワシ、漁協との提携

(4) 健 康 食べものと健康、食品添加物、食物アレルギー

(5) 食べ方 食糧自給、提携、米の提携、旬・身土不二・一物全体、学校給食

(6) 暮らし方 自給は自活、帰農の勧め、農的暮らし、水土論、小国寡民


●身土不二・一物全体(食)について

身土不二(しんどふじ)とは民族的栄養学・あるいは風土的栄養学ともいえる食養における根本原理の一つである。

 食養とは、食物修養ということであり、河内省一氏によれば、「正しい食物とは大自然(宇宙)の秩序と人体の秩序とピタリと一致させてくれるもので、こうした正しい食を摂取する食物修養のこと」である。

 現在の食養原理の基礎は、反文明・反西欧・反栄養学的自然医学(食養道)の創始者石塚左玄によって打ち立てられたもので、身土不二も一物全体食も、食養における指導原理として左玄がくり返し述べてきたものである。

 身土不二とは、身体とそのおかれている風土とはけっして別のものではなく、「郷に入っては郷にしたがえ」とか、あるいは左玄が好んで用いた「風土異則民俗不同」に代表されるように、人間はその土地柄に合った作物に順応して生きてきたものであり、食養の道理にもそれが一番適っているということである。

 ところで、左玄自身は「身土不二」ということばは用いておらず、左玄の思想を「身土不二の原理」と称したのは、左玄の死後、食養会長となった西端学である。そして、それを現代にやさしく説き伝え広めたのが、第二次大戦後「GO」とか「オーサワ」の名で世界にも知られている桜沢如一の功績といわれる。

 石塚左玄の研究家として著名な沼田勇氏によれば、この身土不二という用語は仏教の教えに由来し、西端学の食養の話を聴いていた京都の僧侶、光田某なる人が仏教の教えの中に身土不二ということばがあると言ったのが始まりのようである。しかし、仏教における身土不二論というのは、「天地と我と同根、万物我と一体」という対句や、「天上天下唯我独尊」という意味で、いささか意味がちがっていたようである。しかし適切なことばもないので、この仏教用語を換骨脱胎してわかりやすく食養道に応用し、定着したものである。



●目  次

新装版の刊行にあたって
はしがき(初版刊行時)

【1】■農耕

農の原理と倫理   梁瀬義亮
わたしの有機農業  平木場一美
地力の再生産とは  森  敏
土壌微生物と有機物  小林達治
わたしの堆肥作り  武田松男
虫・共存   大平博四
わたしの映画作り  菊地 周
共栄植物(コンパニオン・プランツ) 鳥居ヤス子
有機農業の稲作作り  星 寛治
わたしの稲作り(高畠町から) 渡部 務
わたしの稲作り(二本松市から) 大内信一
わたしの稲作り(大潟村から) 郷津恒夫
深層追肥による稲作増収技術 田中 稔
田畑輪換・水田輪作  田中 稔
畑作農業の課題   田中 稔
わたしの土作りと大根の栽培 村上周平
わたしの家庭農園  武田松男
茶の有機栽培   高松 修
わたしの手もみ茶  天野慶之
わたしの紅茶作り  雄山 清
種子戦争   長谷川煕
わたしの土作りと種子選び 金子美登
わたしの種子選び  大平博四
わたしのブドウ作り  澤登晴雄
農薬とは   河村 宏
農薬毒性をめぐって  河村 宏
有機リン殺虫剤の安全神話 石川 哲

【2】■畜産加工畜産から農業畜産へ  吉田六順

自然卵養鶏   中島 正
近代養豚のゆきづまり  高松 修
わたしの黒豚作り  渡辺近男
飼料自給型畜産と短角牛  村田敦胤
「殺菌」と「滅菌」の原理  高松 修

【3】■海の幸

海の幸    浅井まり子
ハマチとイワシ   八竹昭夫
海が食卓(漁協との提携)  前川未明

【4】■健康
食べものと健康   天野慶之
「食」の中の発ガン因子、食品添加物 西岡一
食物アレルギー   松村龍雄

【5】■食べ方

食糧自給   多辺田政弘
提携    桝潟俊子
食管の問題と米の提携  保田 茂
わたしの提携(三芳村から)戸谷委代
わたしの提携(にわとりクラブから) 藤本敏夫
わたしの提携(熊本から)  村上栄一
旬・身土不二・一物全体  戸谷委代
学校給食   小崎光子
わたしの学校給食  山田 征
食べ方は生き方   白根節子
わたしのワイン作り  寺本怜子

【6】■暮らし方

自給は自活   佐藤喜作
帰農の勧めとその条件  戸松 正
わたしの帰農体験  村山彰男
ぼくらの村と「黒里の家」 浦田雅史
わたしの学校(水俣生活学校) 柳田耕一
未来につながる農的暮らし 槌田 劭
わたしの週末帰農  天野慶之
わたしの入農体験  大木昭八郎
わたしの佐渡暮らし  浅井まり子
水土論    室田 武
小国寡民-有機農業からみえる世界 大崎正治

あとがき(初版刊行時)
日本有機農業研究会とは
事項索引



●2004年5月14日、産経新聞の記事

2004年5月14日、産経新聞の記事

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