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伊丹仁朗(じんろう) 著、サトウサンペイ 漫画
1,260(1,200)円 B6 192頁 978-4-385-41251-1
人間に特有の「笑い」が免疫力を高めることが知られている。「笑い」をガン治療に取り入れ、生きがい療法として活用している伊丹医師と、漫画家サトウサンペイ氏の「笑いの対談」のほか「笑い」の種々の効能を記す。
1999年8月20日発行
「いきがい療法実践会」のホームページ
日本笑い学会のホームページ
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●著者紹介
1937(昭和12)年、生まれ。1963年、岡山大学医学部卒。現在、倉敷の柴田病院・難治疾患研究部に勤務。1980年ころから、がんの心身医学的治療に取り組む。また、免疫力を強くする「笑い」についても研究。
●はじめに
ジョージ・ルーカス監督の映画“スター・ウォーズ”シリーズは長年にわたって世界の人々を引きつけている。
銀河宇宙のさまざまな星の住人達が、善と“悪”(ダークサイド)に分かれて、延々と闘いを繰り広げる大河ドラマである。
そこには、地球人型、動物型、怪物型など各種の異星人が登場するが、それぞれに喜び、悲しみなど豊かな感情をもち、知恵と勇気をふりしぼって“悪”との闘いを展開していく。最新のコンピュータ技術を駆使した、目まぐるしい画面展開と共に、観る人を魅了する。
ところが、スター・ウォーズと同じような驚異の闘いの世界が、自分の体内でも展開されていることを意識している人は、ほとんどいないだろう。
私達の体内には、リンパ球を中心にナチュラルキラー細胞・T細胞・B細胞・大食細胞など数十種類のユニークな働きをもつ細胞達がすんでいる。
そして、お互いに緊密に情報を交換し合い、連携プレーで細菌・ウイルス・有害物質などの外敵の侵人を撃退してくれているのである。
しかし、私達の体内には、ダークサイドからの工作で悪に寝返り、破壊を企てるものも現れる。がんである。
キラー細胞を中心とする細胞達は体内を駆けめぐって警戒し、がん細胞を発見するとすばやく接近して、噛みつき、毒液を注入して破壊してしまう。
ところが、不思議なことに、私達の体内の銀河宇宙を悪から守ってくれているキラー細胞をはじめとする細胞達も、豊かな感情をもっているらしいのだ。つまり、私達が憂鬱な気分であったり、悲しみなどで落ち込んでいると、これらの細胞達も働きが低下してしまう。
一方、私達が明るく愉快に、気力が充実しているときには、細胞達もがんや外敵と闘う力が強くなるのである。
このように、心と脳の働きが体内の自然治癒力に大きな影響を及ぼすことが、最近、「精神免疫学」という新しい学問の研究で明らかになり始めている。
そして、日常生活の中で誰でも簡単にできる方法で、キラー細胞はじめ、外敵やがんを退治する細胞の力を強くすることが可能であることも知られるようになってきた。
本書では、この精神免疫学のアウトラインを、マンガ・ユーモア・笑いを通じて解説してみた。健康増進や病気などの回復のために役立つ、多くのことを知っていただけるにちがいない。
また、ご覧のように本書は漫画家のサトウサンペイ氏、同じく弟さんの佐藤繁三氏と私との合作である。サンペイ氏との対談や両氏の漫画によって、心理学・免疫学という学問的世界を、笑いあふれる愉しい世界にしていただいたことに心より感謝したい。
ところで、不思議なことに、この本を笑いながら読了した後には、あなたの体内のがんを撃退するキラー細胞も強くなっているはずだ。実は、このの本そのものが「読む薬」なのである。
なぜでしよう? その理由は本書を読了したときに納得されるはずである。
著者
●目 次
第1章 (対談)笑いが免疫力を高める 伊丹仁朗&サトウサンペイ
笑いが免疫力を高める/体内では毎日がんが発生している!/免疫力にもアクセル役とブレーキ役/笑えば、善玉ペプチドのシャワーが全身に/悲しみが続くと、がん退治の細胞が弱る/不安に負けない心を作る「森田療法」/不安は不安のままに/「笑い」は森田療法の応用編/笑いがあればどんな困難にも対応できる/日本は「ユーモア後進国」?/笑いの教育が必要だ!/発想を一八〇度転換させると/何ごともはじめに「観察ありき」/不安も不機嫌も、笑いで解消/小学生もユーモア・スピーチの楽しい試み/笑顔と笑い声は伝わる/キラー細胞を強くする適度のストレス/楽しいことに没頭すると免疫力が高まる/「笑い」は、前向きに「よく生きる」応援団
第2章 「笑い」の免疫力と「生きがい療法」
前向きに意欲的に生きる大切さ/注目される心の状態と免疫力/笑いのあとに上昇する免疫力/とりあえず笑顔になるだけでも/興味を持った脳神経学/恐怖に負けずに闘病するには/いまある生活の中にある価値を見いだす/生きがい療法実践会の発足/モンブランに挑戦した七人のがん闘病者/キラー細胞でがんの治療と予防を/キラー細胞健康法/キラー細胞を強くする心理学/笑いと生きがいで、がん克服
第3章 こんなにある、笑いの効能
人を笑わせる脳外科医/脳波も証明した笑いの効果/笑いにはリハビリテーション効果も/「ワニの脳」「ウマの脳」しか笑わない?/「ヒトの脳」の笑いを楽しもう/笑いは免疫力の暴走に歯止めをかける/笑いはリウマチも癒す/笑いが持つ治癒力に注目を集めた一冊の本/笑いはやっぱり私の味方だ!/笑いで治療する病院も次々と/いまこそ必要な「お笑い子ども教育」/キレる子どもは、お笑いで救える/家庭でもぜひ、ユーモア・スピーチを/お笑い産業が健康産業の時代に
第4章 ようこそ「ユーモア学習会」へ
「笑いの素」の作り方/楽しい建設的な生き方のヒケツ/さまざまなネタ、工夫した「笑いの素」/誰でもユーモアは上達する
楽しくて笑える話がいっぱいの「ユーモア学習会」
・西日光耕三寺の島/・空き缶の拾い方/・土佐の秋/・ペットボトル/・隠れプロ野球ファン/・テクノ・ジジー/・海技免許/・はい、喜んで/・あんな「うんち」をしてみたい/・お客様は神様です/・漫画で描くユーモア・スピーチ/・同室のKさんにまつわる事件/・ああ年越てんまつ記/・いつでも笑いを、いつもユーモアを
落語家VS七人のがんファイターのトーク・パトル
・レフリーの講評/・「笑いの特効薬」
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