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  聚珍録(しゅう ちん ろく) 圖説=近世・近代日本〈文字―印刷〉文化史


字体・書体研究、印刷史、出版史、書誌学、漢字学、デザイナーなど広汎な研究者・読書家必見の書。

聚珍録

府川充男 撰輯   (品切)

45,000円(分売不可) B5 (第一篇 字體 1,096頁/第二篇 書體 1,168頁/第三篇 假名 1,072頁) 978-4-385-36232-8

近世・近代日本印刷史、字体・書体・仮名研究の集大成。本書は活字の字体・書体・組版の研究から、現在のデジタルフォントの設計にまで示唆を与える3巻構成の大冊で、幕末から昭和期に至る日本の活字(漢字・仮名・約物類を含む)字体・組版の歴史を、三千点を超える豊富な図版をもって余すところなく論じた、この分野では初めての通史であり図鑑であって、近世・近代日本印刷史関係の定説を全面的に書き換えるものである。

本書は「アジア書字コーパスに基づく文字情報学拠点」(GICAS:Grammatological Infomatics based on Corpora of Asian Scripts)一環として刊行される。GICASは、アジアの文字資料のコーパス構築を通じて、アジアの文字情報学の国際的研究拠点を確立することを目標とする、中核的研究拠点(COE:Center of Excellence)形成のプログラムであり、平成一三年に文部科学省の支援によって五年間の予定で発足した。

2005年2月23日 発行

内容の特色 聚珍録の賛 目次 見本ページ

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●内容の特色

◆ 膨大な図版資料により近世・近代日本の活字字体・組版の歴史をかつてないスケールで提示した画期的な書。
◆ 活字の字体・書体はもとより組版約物まで含めた詳細な考察が展開され、現在のデジタルフォントの字体設計にまで示唆を与える貴重な参考資料。
◆ 幕末から昭和期にいたる日本人の〈文字生活史〉を、三千点に及ぶ豊富な図版で余すところなく伝える興味尽きない図録。
◆ 「表外漢字」の見直しやJIS漢字字体の修正に伴い、漢字字体電子化の規範制定に指針となるべき信頼に足る資料集成。
◆ 図版ごとに付された注釈は、正確な書誌データと撰者自身の確固たる理論に基づいた研究資料。
◆ 第一篇には付録として、和綴の活字見本帖付。
◆ 総計一万点に及ぶ書名・人名索引付き。



●聚珍録の賛

府川充男氏の筺底に「組版聚珍録」の稿ありと印刷史学徒の間に囁かれること久しく、夫子自らその出版を予告すること既に数度に及び、そのたびに(例によって)満たされずに期待の数年を虚しくした者には、本書は正に夢の書物である。

言語の学が個々のディテールの承知無くして成立し難い事は言を俟たず、とりわけ文字学は、組版・印刷のディテールに及ばねば、立論の根拠自体すら危うい。組版・印刷とは、言語に対するメディアの介入に他ならないが、そのメディアのディテールを承知しない文字論は、既に立論の基盤を大きく欠いている。

言語の学は、ともすればメディアに疑いの目を向ける性向があり、言語運用に対するメディアの影響をデータのノイズとみなし、それらから抽象したところに措定した言語l a langueを研究対象として崇め奉る気が無いでもないが、言語を、観測問題の生ずる余地無き観察によって客観的に探求せよとの意図は鮮明ながら、恰も野生動物の如くにあくまで野に放って観察するが如き態度は、それこそ言語の実際の機能を主観によって恣意的に抽象するに他ならない。

しかしながら、この分野のディテールは正にディテールであっで、事は資料の蒐集・博覧による知識の集積では足りず、メディアの実際の運用の知見を絶対に必要とする。言語の研究が、とかく当該言語が話せぬ・読めぬでは文字通り「はなしにならない」と同じく、技術の運用知見を欠いた組版・印刷研究は笑止でめる。(筆者など、随分と府川氏の片腹を痛くさせている事であろう)。

豊富な運用知見と博覧強記の両刀を携えた府川氏をもってしても、近代日本活字史研究の開拓は容易な業ではなかった。氏の資料蒐集・技術の探求姿勢は、徹底で呼ぶもおろか、あらゆる形容を絶するが、遺憾ながら、その資料整理振りは探求姿勢との落差が大きい。私共は、氏の知識の薀奥を共有の知識へと変換する事を切望し、2001年度より構築中のGICAS「アジア書字コーパスに基づく文字情報学の創成」COE拠点(東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所)に、2003年度より「日本近代活字史料」プロジェクトを立ち上げ、研究所の豊島正之助教授を担当に宛てて、府川氏の苦手とする(或いは単に嫌いな)資料整理、更にはそのデータベース化に基づく新たな知見の創出を試みて既に二年に及ぶ。組版・印刷に関しては、史料の博捜を怠り、典拠の不備を自らの思い込みで補う不用意な主張も時に目に触れるが、データベース化はこの様な現状に対するには不可欠の作業であった。

この近代活字史料データベースは、本書の刊行後にGICAS COE拠点 http://www.gicas.jp/より博く提供する事を予定 しているが、このデータベース化の進行が、府川氏の遅筆に多少なりとも走りを加え得たならば、GICAS COE拠点一同、本書への一助を為し得て竊に誇りとするものでめる。

尚、本書には、日本学術振興会より研究成果公開促進費(学術図書)の交付が決定されていると聞く。審査に当たられた方々の御慧眼に深い敬意を払うとともに、この大著を手にする日を現実のものにして下さった皆様に、深甚の謝意を表す。

  2005年1月15日

COE 拠点 GICAS 町田和彦(東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所教授)



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●見本ページ

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見本ページ3
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