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書き込みながら自分で学ぶ
生涯スポーツのための卓球テキスト
新装版

書き込みながら自分で学ぶ 生涯スポーツのための卓球テキスト 新装版

吉田和人 著

600(571)円 B5 86頁 978-4-385-60235-6

主に「将来、授業で生徒に卓球を指導する」大学生を対象とした手引書。社団法人 全国大学体育連合により平成14年度「全国大学教育賞」を受賞。

2004年 5月 5日 発行

 著者略歴
 本テキストの利用法
 目次
 はじめに
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●著者略歴

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●本テキストの利用法

本テキストの利用法

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●目  次

 卓球の風景 それぞれの卓球 2

 卓球最前線 最近、日本の卓球は強いの?ルールは変わったの? 3

 はじめに 4

 本テキストの利用法 9

 第1章 プレーの前に 11

1.1 安全面での注意事項 12
1.2 卓球の特性 13
1.3 卓球の歴史 14
  競技史 15
  日本卓球史 15
  国際交流史 15
1.4 用具 15

 第2章 ゲーム、作戦、打ち方の概要 19

2.1 ゲームの概要 20
2.2 作戦の概要 22
  返球型戦法と攻撃型戦法 22
  攻撃型戦法における時間戦術、空間戦術、回転戦術 23
2.3 打ち方の概要 24
  フォアハンドとバックハンド 24
  サービスと第2打球以降 24
  ボールの中心をとらえる打球と上下左右をとらえる打球 25

 第3章 ステップアップ練習 27

3.1 ラケットを選ぼう 28
  ラケットの種類と特徴 28
  ラケットの選択 28
3.2 ラケットを握ろう 29
  標準的なグリップ 29
  悪いグリップ 30
  グリップのチェック法 30
3.3 ラケットでボールを操作しよう 32
  ラケットによるボール操作の練習 32
3.4 ラリーを続けよう 34
  ラリーを続ける練習 34
3.5 強打で決めよう 36
  強打の練習 36
  強打の練習における安全面での注意 36
3.6 コースを狙おう 37
  狙ったコースへの打ち出し方 37
  コースを狙う練習 38
  試合におけるコースの狙い方 38
3.7 回転を操作しよう 38
  授業や講習会における回転操作の取り扱い方 38
  ボールの回転の種類 39
  いろいろな回転のボールの打ち出し方と跳ね返り方 40
  いろいろな回転のサービスの練習 40
  いろいろな回転のボールへの対応 41
  いろいろな回転に対するレシーブの練習 41

 第4章 ルール 43

4.1 サービス 44
4.2 レット 45
4.3 ポイント 46
4.4 ダブルスのルール 48
  サービス・レシーブおよびエンドの順序 48
  サービス 49
  ポイント 49

 第5章 競技会の方法と試合結果の記録 51

5.1 競技種目 52
  団体戦 52
5.2 競技方法 54
  トーナメント戦 54
  リーグ戦 56
5.3 各自の試合記録用シート 58

 第6章 スポーツ科学からみた卓球 65

【テーマ1】 フォロースルーには、気をつけよう! 66
【テーマ2】 素振り練習には、落とし穴がある! 70

 付録 75

A.1 卓球の専門用語(卓球用語) 75
  本テキストにおける卓球用語の定義 75
  卓球用語の問題点 77
A.2 審判法 79
  審判の仕方 79
  主審と副審の主な職務 79
  主審のコールとジェスチャー 79
A.3 レポートテーマ 80
  戦術・技術に関するテーマ 80
  動き方に関するテーマ 80
  調査研究テーマ 80
  実験的研究テーマ 80
  授業内容に関するテーマ 80
  その他のテーマ 80
A.4 卓球関係書籍 81
技術に関する書籍 81
  戦術・指導などに関する書籍 81
  歴史・外交などに関する書籍 82
  情報誌 82

 本テキストの主な参考文献 83
 お知らせ 83
 索引 84

 コラム

■卓球で健康を(p.10) ■卓球でボケ防止!?(p.14) ■ラージボールを楽しもう(p.18) ■卓球のラリーの構造からみた、必要性の高い打球技術(p.26) ■ラケット先端を速く動かすためのヒミツ(p.42) ■試合中のバッドマナー(p.49) ■粘りあいにより、試合時間が延長しないためのルール〜促進ルール〜(p.50) ■卓球とインテリジェンス(p.64) ■卓球用語を考える会(p.78)

 補足説明

◇ネットの取り付け方(p.17) ◇ボールつきのコツ(p.33) ◇レシーブにおける回転への簡単な対応法(p.42) ◇サービスのコース(p.44) ◇誤解しやすいルール(p.47) ◇ダブルスにおけるサービス・レシーブおよびエンドの順序(p.48)

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●はじめに

本テキスト作成にあたって

 私が初めて卓球に出会い、時間が経つのも忘れるくらい真剣にボールを追っていた小学校時代、頭の中ではいつも、新しい作戦や打ち方ばかりを考えていました。考えついた作戦や打ち方はどれも、あまり大したものではないか、既に存在するものと後にわかるのですが、あの時のドキドキは今でも覚えているほどです。

 卓球の本の存在も知らず、指導してくれる人もいなかった当時の私は、ずいぶんと長い時間を、作戦や打ち方の試行錯誤に費やしました。あの頃は、なかなか上達できないで時間ばかりが過ぎることを残念に思っていましたが、今では、あの試行錯誤の経験にこそ、その後の卓球への強い意欲に結びつく重要な意味があったと理解しています。子どもの頃のこうした経験は、「『自分で課題を発見し、自分で学ぶ』ことが、スポーツの面白さの重要な要素である」と示唆していると言えそうです。

 これから皆さんが受講する授業や講習会では、生涯を通して卓球に親しむきっかけとなることが大きな目標の1つとされています。そのため、子どもの頃のような、あくなき探求心がとても大切になります。さらに、上達したという結果だけではなく、『自分で課題を発見し、自分で学ぶ』という学習のプロセスを楽しむ姿勢も重要となります。このとき不可欠となるのが、皆さんの個別の発想を、学習に十分に活かすことができるテキストです。

 従来の卓球技術書は、卓球部などに所属している選手が、競技力を高めるために利用することが前提となっており、打球技術の細部にわたる解説や効率的な練習法の紹介にばかり力点が置かれていました。それらは、卓球経験の豊富な人でない限り、専門的な作戦や打ち方の、位置づけやつながりを理解することが困難であり、自分で考えながら進めていく卓球の学習に適しているとは言えませんでした。

 そこで、以下の特長を持つ本テキストが作成されました。

本テキストの特長

1)内容

 本テキストにおいて、特に重要な役割を果たしているのが、第2章「ゲーム、作戦、打ち方の概要」です。この章では、これまで複雑でわかりにくいとされてきた卓球の作戦や打ち方を、わかりやすく整理しています。この章により、初心者であっても卓球の学習の全体を見通せるようになり、ゲームを楽しみながら、自ら課題を発見して取り組んでいくことが可能となります。また、卓球経験の豊富な人にとっても、これまでに習得した作戦や打ち方の関係性を整理できるようになり、新たな作戦や打ち方の創造力を育むものと思われます。

 さらに、第3章「ステップアップ練習」には、学習課題の流れと、各課題を克服するための基礎的な練習法を示しています。この章により、自分で見つけた課題の難易度を見極め、初歩的な課題から難しい課題に学習を進めていくことが可能となります。

2)用語

 卓球の専門用語(以後、卓球用語)の中には、その定義が明確でないものが数多くみられます。そのため、初心者が正確に理解することは極めて難しいと言えます。しかし、これまでの大半の卓球技術書では、卓球用語がふんだんに用いられてきました。

 そこで本テキストでは、初心者も理解しやすいように、卓球用語について、・使用を最小限におさえること、・定義を明確にすること、の2点を考慮しました。

3)記録

 ゲームの結果や反省点を記録することは、新たな課題の発見につながります。また、そうした記録により、屋外の運動ができない雨の日などに、他の種目の代わりに行われる卓球の授業であっても、学習の継続が可能となります。

 そこで本テキストでは、ゲームの結果や反省点を直接書き込めるように、第5章「競技会の方法と試合結果の記録」に各自の試合記録用シートを添付しました。

 これまでの長年にわたる私の卓球の指導における反省から作成された本テキストが、授業や講習会などで利用され、1人でも多くの人にとって、生涯スポーツとしての卓球の第一歩を踏み出す一助になってくれれば幸いです。

 おわりに、本テキストの作成にあたり多大なご協力をいただいた方々に、厚く御礼申し上げます。

2002年3月  吉田 和人

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