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  公務員試験六法 2016

はしがき

 本書は,「公務員試験のための六法」であり,過去の公務員試験における法律科目の内容および傾向をふまえて編集したものである。

 公務員試験はここ数年難化の一途をたどり,持に法律科目は国家I種試験に限らず,他の試験においてもその傾向は顕著である。しかも,法律科目の専門試験における比重は高く,これらの科目を理解せずに本試験に合格することは困難である。さらに,公務員試験は他の各種試験と比べ試験科目が多く,専門科目と教養科目を含めると,その科目数は20科目以上になる。一方,受験生が,法律科目に費やすことのできる時間は著しく制約されている。また,受験者は大学で法律を学んだ人だけではなく短大・専門学校等の出身者も多く,いわゆる「リーガルマインド」や試験に必要な条文および判例を抽出する能カを身につける時間的余裕のない人たちが多い。そのため,法律科目を理解できないまま本試験に突入する受験生も多くみられるのが現状である。

 ところが,これまでに出版された法令集は,不特定多数の人々を対象とし,公務員試験を意識して作成されているわけではないことから,試験に直接関係しない法令が多く収録されている。そのため,法律に不慣れな受験生は試験に必要な箇所を検索するために多くの時間を費やす一方で,法律にある程度精通している受験生の中でも,試験に不要な条文・判例等を切り取り,必要な箇所のみを六法として使用する等苦労のあとがみられ,受験生にとって公務員試験に直接役立つ法令集が求められてきた。

 そこで,本書は.「公務員試験のための六法」という基本コンセプトに基づき,あくまでも受験生の立場に立ち,限られた時間内で法律科目を理解できるように編集したものである。具体的には,公務員試験に出題される「憲法・行政法・民法・刑法・労働法・商法」の6科目に関連する法令のみを収録したこと,本試験の出題形式との関係から,条文・判例をすべて「横書き,ひらがな書き」にしたこと,また,判例の趣旨を理解するためにQ&A方式を採用したこと,さらに,判例の末尾には判例の重要度を把握するために本試験の出題年度を明記したこと等(詳しくは,「本書の使い方」を参照)である。これにより,その特色を意識して本書を活用すれば,法律科目の初学者でも本試験の出題傾向を容易に理解できるとともに,法律の勉強に費やす時間が軽減されるものと思われる。

 なお,本書はあくまでも「公務員試験のための六法」であるため,法律の体系上省略すべきでない条文が省略されている場合も少なくないが,そのことを念頭において利用していただければ幸いである。

2014年9月

三省堂編修所

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