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コンサイス判例六法 2002 平成14年版 コンサイス判例六法 2002 平成14年版

判例六法編修委員会 編/代表 鈴木禄彌・大塚 仁

2,300円 B6変 1,760頁 978-4-385-15748-X

学習に役立つ判例つき六法の携帯版。収録法令161件。そのうち27法令に判例要旨を掲載。中間法人法、外国倒産処理手続法などを新たに収録。商法、民事再生法、刑法、少年法などの改正を完全織込み。外国憲法等学習に役立つ資料・書式を収録。追録贈呈。

2001年11月25日 発行(法令現在:2003年9月1日)


●はしがき

 われわれの社会生活の大部分は法によって規制されている。政治、経済、文化のいずれの領域においても高度な発展を遂げ、複雑化した現代社会にあっては、法の果たす役割は一段とその重みを加えているが、その法の中でもわけても重要なのは、立法機関により制定された成文法であることはいうまでもない。その成文の諸法令を集めたものが六法全書である。わが国には、おびただしい数の成文法が存在するが、法律学の基本を学習する上で必要とする法令はそれほど多くはない。そこで、法律学を学ぶ学生諸君はもとより、法律実務家から一般市民に至るまで手軽に使えるように、携帯に便利で使いやすい判型に厳選した法令を収め、かつ主要な法令には判例を掲げた本六法を、一九八六年秋に創刊した。

 ところで、法が現実に機能し、われわれの生活を具体的に規律するのは、裁判所における裁判を通じてであることが多い。それゆえ、「先例としての判決」である判例は「生ける法」ともいうべきものであって、法の学習や研究にとって判例のもつ意義はすこぶる大きい。国民の権利意識が高まり、日々多数の法的紛争が裁判所に持ち込まれている今日においては、その意義はとくに大きいといえる。私たちが、判例つき六法である「模範六法」を編修して世に送ったのは、このことを考えてのことであって、それが好評をもって迎えられたことは、故なしとしないであろう。本書においても、主要な法令には各条文ごとに判例を掲載しており、その意味で、「模範六法」の学習用小型版といってよい。

 これまで毎年の改訂を重ねる中で、幸いにも幅広い層の読者からご支持を得ることができた。しかし一方、社会の著しい変転に伴って法の制定、改廃も激しく、その反映として本書のボリュームも年々ふえて、携帯性が損なわれるおそれも出てきた。加えて、全国の法学関係者からの数多くの貴重なご意見等を踏まえて、学習用判例六法としての機能をいちだんと高めることも年来の課題であったことから、本書創刊から10年を経た平成9年版において、内容・体裁等の全面的な見直しを行うことにした。具体的には、学習的観点から法令・判例を一件一件吟味し直し、しかも補充すべきものを選定しながら学習用判例六法としての充実をはかることであった。さらに、全判例に番号を付し、判例索引も新たに作成し、学習者にとっての利便性を飛躍的に向上させることも、この改訂のねらいであった。なお、この改訂を期して、われわれ「判例六法編修委員会」の当初の編修意図をより適切に打ち出すために、本書名を「コンサイス判例六法」に変更した。

 「コンサイス判例六法」はこのような趣旨に基づくものであって、小型で限られた紙幅の中にどのように充実した内容を盛り込むかに最も多くの苦心を必要とし、その編修にあたっては、とくに次の点に留意した。

(一)収録法令−大学の法学部に学ぶ学生諸君の学習にとって必要な法令は、ほぼ遺漏なく収録するように努めた。

(二)収録判例−判例の選択はとくにむずかしい問題であった。ここでも、法学部の学生諸君の学習上必要と認められる判例は、ほぼ漏れなく収録するように努めた。

(三)条文の機能的理解に資すべく、重要法令には参照条文を付することとした。

(四)資料等−すでに廃止されたが講学上なお必要とされる旧規定、利用度の高い特別法令中の重要条文の抜粋、外国憲法など、学習上必要な資料を掲げることとした。また、巻末に付録として、学習上有益な見本・チャート図等を収録した。

 以上の方針に基づき、編修委員会を構成する20名の委員が分担して、各分野の収録法令および判例の選択、参照条文の執筆等にあたった。憲法編は、大須賀、吉田、そのうち国際私法に関する部分は早川が、行政法編は手島が、民法編は田山、淡路、野澤、石井が、商法編は落合、前田、森本が、民事訴訟法編は竹下、上原、伊藤が、刑法編は川端と佐久間が、刑事訴訟法編は岡部が、社会法編は西谷と村中が、経済法編は舟田が、国際法編は石本がそれぞれ担当した。

 本年版では、新たに、中間法人法、電子消費者契約及び電子承諾通知に関する民法の特例に関する法律、外国倒産処理手続の承認援助に関する法律を収録した。また、国民の祝日に関する法律、公職選挙法、地方自治法、自衛隊法、学校教育法、民法、自動車損害賠償保障法、商法、有限会社法、株券等の保管及び振替に関する法律、証券取引法、民事訴訟法、破産法、民事再生法、会社更生法、家事審判法、刑事訴訟法、少年法、労働基準法、労働者災害補償保険法、下請代金支払遅延等防止法、不正競争防止法、割賦販売法、訪問販売等に関する法律(特定商取引に関する法律に改題)をはじめ、前年版以降の法改正を織り込んだ。また、各分野の重要判例を増補収録した。

 このようにして、「コンサイス判例六法」の新版を世に送ることとなったが、今後とも読者諸腎のご助言とご教示が得られれば幸いである。

 本書を編修するにあたり、前早稲田大学助教授小粥太郎、西南学院大学教授小山雅亀、神戸学院大学教授渡辺修の各氏には、資料収集等のご尺力をいただいた。ここに深甚の謝意を表する。

2001年9月1日

判例六法編修委員会
代表 鈴木禄彌
大塚 仁

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