ことばは人を育て、未来をきりひらく知の源です。三省堂はことばをみつめて135年 サイトマップお問い合わせプライバシーポリシー
三省堂 SANSEIDOトップページ 三省堂WebShop辞書総合サイト Wrod-Wise Web教科書総合サイト ことばと教科
辞書教科書電子出版六法・法律書一般書参考書教材オンラインサービス
書名検索漢字かな著者名検索漢字かな詳細検索
新刊・近刊案内
メディアでの紹介
本の注文
書店様専用
大学向けテキスト
卒業記念
名入れ辞書
品切れのご案内
「ぶっくれっと」アーカイブ
会社案内
採用情報
謹告
三省堂印刷
三省堂書店へ
三省堂書店はこちら
声に出して読めない日本語。
「ほぼ日刊イトイ新聞」
(『大辞林』タイアップ・サイト)
  よくわかる 建築のトラブル Q&A 第2版

法律書ジャンル別案内


よくわかる 建築のトラブル Q&A 第2版

安藤一郎 著

2,000円 A5判 256頁 978-4-385-32205-6


建築をめぐるトラブルに適切に対応できるようわかりやすく解説。実際にあった事例、裁判例を中心にQ&A を61件掲載。建築基準法、建築士法等の最新の改正を踏まえ、防災、防火、耐震等の関する解説も増補。

はしがき   目 次   著者紹介


2011年6月10日 発行



はしがき

 先に「よくわかる私道のトラブルQ&A」および「よくわかる境界のトラブルQ&A」を上梓しましたが,本書はそのシリーズの1巻として企画されたものです。前各書は既に第2版が刊行されておりますが、本書はそれに続く第2版です。

 一つの建築物が完成するまでには,さまざまな段階があり,多くの人々や行政機関が関係してくることになります。また,建築物の完成後も問題が残ることがあります。さらに,建築が近隣の人々にも影響を与えることもあります。そこで,それらにともなって,さまざまなトラブルが発生することにもなるのです。

 本書は,建築をめぐる多様な問題の中から,できるだけ最近実際に多くみられるトラブルを取り上げてそれに適切に対応できるように,さらにトラブル解決のためにはどういう手続をとったらよいのかも取り上げ,それらを建築基準法、建築士法、住宅瑕疵担保履行法等の最新の改正などを踏まえたうえで,できるだけ判例に沿って解説しようと試みたものです。判例を重視しているのは,トラブルは当事者間で解決できなければ,結局,最終的には,裁判所の判決という公権力による解決に頼らざるを得ないからであり,そのため,いままで同種あるいは類似のトラブルについて裁判所がどのような判断をしているかが重要になるからです。

 このような意図の本書が,建築トラブルの予防や解決にいくらかでも役立つことがあれば誠に幸いです。

 なお、平成21年に「豊な国民生活の実現」と「我が国経済の持続的かつ健全な発展に寄与すること」を目的に、長期的な利用を可能とする優良な住宅の普及を促進するため、国土交通大臣による基本方針の策定、長期優良住宅建築等計画の認定制度、認定長期優良住宅に対する支援等の措置を講ずる「長期優良住宅の普及の促進に関する法律が施行されています。

 おわりに,本書を刊行するにあたって,協力してくださった三省堂六法・法律書編集室の鷲尾徹氏に,厚く感謝する次第です。


平成23年4月

安藤 一郎



目   次

1 建築工事の法的規制

1 建築基準法はなにを定めているのか

建築基準法とはどのようなことを規定しているのですか。建築をするときはすべて適用になるのですか。民法との関係はどのように考えられているのですか?

2 用途地域等

都市計画で用途地域というのがあり,住居が建てられない地域があるそうですが,用途地域とはどのような制度なのですか?

3 容積率・建ぺい率

自宅を建てようと考えていますが,敷地が狭いので,法律で許される限度いっぱいに建てようと思っています。容積率とか建ぺい率とはどういうものなのですか?

4 建築物と敷地

建物を建てるには,一つの敷地の中には1棟しか建てられないと聞きましたが,本当ですか。2棟建てられる場合があるのですか?

5 建築物の敷地と道路

建物を建てるには,敷地が道路に接していなければならないということですが,どのようなことですか?

6 建築物の高さの制限

建築物の高さについてはどのような規制があるのでしょうか?

7 日影規制

建築基準法における日照に関する規制はどのようになっているのですか。その規制を守っていれば日照権を侵したことにはならないのですか?

8 地階の規制

地下に居室を造る場合にはどのような規制があるのですか?

9 道路内の建築制限

隣家が私道に張り出して塀を建てているように思えますが,もし許されないとしたら,どういう手続で撤去されるのですか?

10 建築基準法における防火・耐震の仕組み

建築基準法は,火災や地震に対してどのような対策を定めているのですか?

2 建築設計・工事監理

11 建築士の資格と立場

建築士はどのような資格であり,建築主とはどのような関係にあるのですか?

12 建築設計・工事監理契約

住宅を建築するについて,1級建築士に相談したところ,その建築士が設計図を作成してもってきました。契約書も作らず,設計料をいくらにするかについても決めていませんが,支払わなくてはなりませんか?

13 建築士の報酬請求権

1級建築士ですが,住宅の設計を頼まれました。契約書は作成しなかったのですが,設計図は作成して渡してあります。報酬請求をしたのですが,なかなか支払ってくれません。請求権はあると思うのですがどうでしょうか?

14 建築士の責任

マンションを建築するので,建築士を頼んで設計と工事監理を依頼しましたが,マンションに床が歩くと軋むという欠陥が発見されました。設計あるいは工事監理のミスと思われますので,建築士の責任を問いたいと考えていますが,建築士の責任とはどのようなものでしょうか?

15 建築士の名義貸し

建売住宅を買いましたが屋根に欠陥がありました。売主が倒産してしまっているので,建築確認申請書に工事監理者と記載されている建築士に損害賠償を求めたところ,名前を貸しただけで工事監理は頼まれていないと拒否されました。建築士に責任はないのでしょうか?

16 建築に関する著作権

今度別荘を建てようと思い建築雑誌に載っている写真の建物とその設計図を利用して同じ建物を建てようと思いますが,問題となるでしょうか?

3 建築工事請負契約

17 建築工事請負契約の成立

今度自宅を新築することになりました。請負人であるA建築会社に頼みましたところ,契約書も取り交わさないうちに,設計図をもってきて工事も始まってしまいました。契約は成立したことになるのでしょうか?

18 建築工事請負契約約款の役割

住宅を建築するので,建築会社と請負契約を結ぶことになりました。建築会社が用意した契約書には建築工事請負契約約款という印刷された書面がついていますが,これは契約とどのような関係になるのですか?

19 建築基準法の規制と請負契約

今度住宅を建築することになりましたが,計画している規模の住宅を建てようとすると建ぺい率に違反することになります。請負人に話したところ,大丈夫だからというので,請負契約を結びましたが,この契約は有効でしょうか?

20 請負代金と見積り額の関係

住宅を建築するため,工事の請負代金がいくらくらいになるか知りたいと思っています。請負代金の決め方にはどのようなものがあるのですか。また,見積りとはどのようなもので,どのような効力があるのですか?

21 建物・出来形の所有権

建築会社を経営している者ですが,建物の請負工事をして,注文者との間で,建物が完成した場合の所有権や建築途中で契約が解除された場合の出来形の所有権の争いが生ずることがあります。どのように考えておいたらいいのでしょうか?

22 請負人の義務

自宅を新築するために,請負人と請負契約を締結しましたが,請負人にはどのような義務があるのでしょうか?

23 請負人の報酬請求権

住宅の新築を請け負わせましたが,請負代金はどのように支払うのがいいのですか。また,工事の途中で変更工事や建設資材の値上がりがあった場合はどのようになるのですか?

24 未完成建物と報酬請求権

私は建築業者ですが,請け負った建物がまだ完成しないうちに注文主から契約を解除されてしまいました。これまでした工事の代金を請求したいと思いますが,できるでしょうか?

25 追加工事・変更工事

住宅を建築中ですが,最初の設計と異なる仕上げにしたい部分がでましたので,請負人に話しましたところ,それは追加・変更工事になるので,請負代金の追加が必要になるといわれました。どの範囲から追加・変更工事になるのですか?

26 工事の中止

住宅の建築工事を請け負いましたが,注文者は約定した請負代金の分割金のうち,契約締結時の分割金は支払ってくれたものの,その後の中間金を支払ってくれません。工事を中止したいのですが,差し支えありませんか?

27 請負人の留置権

当社ではその所有する土地上に社屋を新築するため,建築会社に請け負わせましたが,請負代金の支払いが一部滞ったため,建築会社から留置権を行使するといわれて,建物とその敷地の引渡しを拒否されました。このような場合,敷地についても留置権は成立するのですか?

28 注文者と元請・下請・孫請の関係

自宅の新築をA社に請け負わせたところ,A社はB社を下請に使って一括して工事をさせていました。ところが,A社の経営状態が悪化し,B社に下請代金を支払わなかったので,B社が私のところに代わって支払ってくれといってきました。まだA社には全額は支払っていませんが,B社の請求に応じなければならないのでしょうか?

29 注文住宅の欠陥

マイホームを建築するため建築会社のA社と請負契約を締結し,建築してもらい引渡しも受けましたが,住んでみるとドアがまったく開かないところがあります。A社にはどのような責任を追及できますか?

30 建売住宅・中古住宅の欠陥

A社が建築し,B社が売主として売りに出した建売住宅を買いましたが,住んでみると雨漏りがすることがわかりました。売主ばかりではなく建築したA社の責任も追及したいのですができますか。建物が中古住宅だった場合はどうですか?

31 住宅品質確保促進法による瑕疵担保責任の特例

このたび住宅を新築しました。請負会社から引渡しを受け,一応現在は欠陥はないようにみえますが,心配です。欠陥について請負会社にはどれくらいの期間について責任があるのでしょうか。これが新築住宅の購入だった場合にはどうなりますか?

32 住宅瑕疵担保履行法

住宅品質確保促進法の適用を受ける新築住宅の瑕疵担保責任の履行は,どのようにして確保されるのですか?

33 注文者の解除権

マイホームを建てようと建築会社と建築請負契約を締結しましたが,私共の計画を中止しようと思います。注文者はどのような場合に契約の解除ができるのですか?

34 注文者の指図による欠陥と受領拒否

住宅を新築しましたが,壁に亀裂が生じたので請負人に補修を請求したところ,請負人はこちらの指定に従った材質のものを使用したので,責任はないといっています。そのとおりなのでしょうか。もし建物の引渡し前で,受領を拒否したときはどうなるのでしょうか?

35 リフォームの問題点

今住んでいる家をリフォームしたいのですが,どのような問題がありますか?

36 工事協定

私は住宅地に住んでいますが,すぐ近所に5階建てのマンションが建設されることになりました。工事による騒音や振動などによって生活へ影響がでると思いますので,建築主や建築会社に注文をつけたいのですが,どうしておいたらいいのでしょうか?

37 注文者や請負人の第三者に対する責任

隣地で建築工事が始まり,土地の掘削工事にはいったところ,その工事によって,こちらの建物が傾いてきました。損害賠償を請求したいのですが,注文者や請負人に請求できますか?

38 共同企業体(JV)の法律関係

建築中のビルの横を通行していたら,建築資材が落下してきて負傷しました。そのビルの建築はA社とB社の共同企業体が請け負って建築しているのだそうです。共同企業体とはどういうものですか。損害賠償はどちらに請求したらいいのですか?

39 請負契約と倒産

マイホームの建築を頼んでいた建設会社が建物完成前に倒産してしまいました。民事再生手続が開始されたということですが,請負契約はどうなるのですか。破産の場合と違うのですか。また,私のほうが請負代金の支払いが不能で破産になった場合はどうなりますか?

4 建築行政

40 建築にかかわる行政機関と不服申立て・損害賠償

建築をする場合,さまざまな行政機関が関係してくるということですが,どのようなものがあるのですか。その権限の内容はどのようなものなのですか。また,それらの機関の処分に不服があるときには,どのような手続がとれるのですか。機関のミスによって損害を受けたときはどうなりますか?

41 建築確認・検査

建築をするときには,確認や検査の制度があるそうですが,どのような手続なのですか?

42 開発許可

今度,住宅を建てるため土地を200平方メートル買うことにしましたが,そこに建物を建てるには盛土が必要です。開発許可が必要ではないかといわれました。開発許可とはどういうものですか。市街化区域と市街化調整区域とでは違うのですか?

43 違反建築物に対する措置

建築した自宅が建築基準法の建ぺい率の規定に違反するといわれました。違反建築だとどういう処分がなされるのでしょうか?

44 電気・ガス・水道の供給拒否

私が建築した自宅について,電気,ガス,水道の申込みをしたにもかかわらず違法建築だということで,供給してくれません。このようなことは許されるのでしょうか?

45 建築協定

今度新しく購入した土地に3階建ての建物を建築しようと計画したところ,建築協定によって,2階しか建てられないとのことです。建築協定とはどのようなものですか。違反するとどのようなことになるのですか?

46 建築に関する情報の公開

隣りに建築中の建物で日照が侵されそうで心配です。この建物についての建築確認申請書は閲覧できますか。建築に関する情報公開制度はどのようになっているのでしょうか?

5 紛争処理

47 建築審査会

隣地にマンションが建設されることになり,すでに建築確認がなされていると聞いています。しかし,当方の日照が阻害されることになりますので,建築確認に対し,不服の申立てを建築審査会にしたいのですが,建築審査会ではどのような手続になるのですか?

48 建設工事紛争審査会

自宅を建築しましたが,雨漏りがするので,請負業者に補修をするよう請求しました。しかし,なかなか工事をしてくれません。やむを得ず他の業者に補修を頼みました。そのため余計な費用がかかり,損害が生じましたので,それを請求したいと思いますが,請負契約書についている約款をみますと,建設工事紛争審査会で解決する趣旨の記載があり,別に仲裁合意書もあります。建設工事紛争審査会ではどのような手続で解決してくれるのですか?

49 指定住宅紛争処理機関(住宅紛争審査会)

このたび住宅を新築しましたが,雨漏りがしています。請負人に補修を頼んだのですがしてくれません。請負契約書には,住宅性能保証書がついていますが,紛争解決について,なにか特別の方法があるのでしょうか。また,新築の建売住宅を買った場合も同じでしょうか?

50 行政庁による紛争の予防と調整

隣地の所有者が4階建ての賃貸マンションを建てようとしていますが,こちらの日照を阻害するのではないかと心配です。市が中に入って紛争の調整をしてくれるという制度があると聞きましたが,どのような制度なのですか?

51 建築関係訴訟とその特質

マイホームを建築したのですが,床が歩くたびに軋んでしまいます。請負人に補修工事をしてもらおうと交渉したのですが,瑕疵ではないとして誠意のある対応をしてくれずいまだに補修してくれません。裁判所に訴訟を起こそうと思いますが,通常の訴訟とは違うところがあるのでしょうか?

52 建築工事禁止の仮処分

隣地にビルが建てられることになり,建築中ですが,どうもこちらの日照が相当阻害されそうです。話し合いを求めたのですが,応じてくれません。ビルが完成する前に工事を止めておく方法はありませんか?

53 建築関係行政訴訟

建築に関する行政庁の処分に不服がある場合の訴訟にはどのような規制があるのですか?

6 近隣関係

54 日照・通風・眺望・景観・光害

隣地にマンションが建つことになりました。今までより日照や通風,眺望,さらには景観が阻害されることになると思いますが,これらはどのくらい保護されているのですか?

55 建設騒音・振動

近所でビルの建設工事が始まりました。その騒音と振動で身体に影響がでて心配です。騒音や振動を規制することはできないのでしょうか?

56 隣地使用

住居を建築する計画があるのですが,敷地が狭いので境界線ぎりぎりに建築しなければならず,隣地に足場を組む必要があります。隣地を使用することができるでしょうか。また,隣家の屋根は使わせてもらえるのでしょうか?

57 境界と建築物(塀・目隠しを含む)

隣地に住宅が建てられることになりましたが,設計図をみると境界から30センチメートルしか離れていません。50センチメートルは離してもらいたいと思いますが,そう請求することはできますか。また,目隠しや塀を設置することを請求することはできますか?

58 隣地への下水道管の敷設・既設の給排水管の使用

建物を建てることになりましたが,公道にある下水管に排水するには隣地を通さなければなりません。認められるでしょうか。また,隣家が設置している給排水の設備を利用することは許されますか?

59 建築確認と近隣者

他人の建築物の建築確認に対して近隣者が不服を申し立てることができますか?

7 借地契約と増改築

60 借地人と増改築

平成5年にAから土地を建物所有の目的で賃借し,木造の建物を建築しました。その後家族が増え手狭になりましたので,改築または増築をしようと計画しています。地主の承諾が必要でしょうか?

61 借地人の違法増改築と契約解除

借地人が今度増改築をしましたが,その建物は建築基準法に違反した建物です。借地契約を解除することはできますか?

事項索引

判例索引


著者紹介

安藤 一郎(あんどう いちろう)

1936年東京都生まれ 中央大学法学部卒
現在 弁護士

主な著書 『私道の法律問題(第5版)』三省堂
『相隣関係・地役権(新版)』(ぎょうせい)
『建築設計・監理・確認』(ぎょうせい)
『相隣関係訴訟法』裁判実務大系24(編著・青林書院)
『建築関係訴訟法(改訂版)』新・裁判実務大系2(編著・青林書院)
『建築工事紛争と仲裁手続』(三省堂)
『実務新建築基準法』(三省堂)
『建築紛争処理手続の実務』現代法律実務解説講座2(編著・青林書院)
『建築トラブル法律百科(完全版)』(エクスナレッジ)
『よくわかる私道のトラブルQ&A(第2版)』(三省堂)
『よくわかる境界のトラブルQ&A(第2版)』(三省堂)
『私道・日照・境界等の知識とQ&A』(編著・法学書院)
『建築の法律相談』(編著・学陽書房)
『住宅紛争訴訟法』新・裁判実務大系27(編著・青林書院) など。



このページのトップへ