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  憲法問題 17 2006

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憲法問題 17 2006

全国憲法研究会 編 (品切)

2,600円 A5 184頁 978-4-385-41526-0

全国憲法研究会の機関誌第17号。全国憲40周年の研究報告課題は、春季が「人権と国家の観念」、秋季が「民主と執政」。憲法記念講演会ではゲストスピーカー大江健三郎が憲法を“小説家の一生をかけて読む”。

2006年 5月 3日 発行



●目  次

【特集】〈全国憲40年〉憲法理論の課題

〔第1部〕憲法理論の課題――人権と国家の観念

憲法と「国際人権」――国際システムと国内システムの共生…江島晶子(明治大学) 7
国際人権が導く「法」と「国家」再考――特に日本の憲法学を意識しつつ…寺谷広司(東京大学) 20
人権論のパラダイム ――私人間効力論を中心にして…高橋和之(東京大学) 36
野蛮な人権…石埼 学(亜細亜大学) 47
 春季研究集会シンポジウムのまとめ…55

〔第2部〕憲法理論の課題――民主と執政

統治のゼマンティク…石川健治(東京大学) 65
統治についての政治学的・行政学的考察…北山俊哉(関西学院大学) 81
討議民主政論の挑戦…駒村圭吾(慶應義塾大学) 95
議会制についての憲法理論的・憲法科学的省察…高田 篤(大阪大学) 109
 秋季研究総会シンポジウムのまとめ…131

〔憲法記念講演会〕

国家からの自由と「憲法からの自由」…樋口陽一 141
憲法:小説家の一生をかけて読む…大江健三郎 150

 全国憲法研究会の活動記録 2005年 164
 憲法問題の動き 2005年 169
 編集後記 181



●編集後記

石村 修

2月、評判の良かったシュツットガルト歌劇場による、「魔笛」を観た。モーツアルト年に相応しい企画であったし、特異な演出方法もさることながら、中身において作者の普遍的な命題の意図を感じるところがあった。この芝居の見所は、前半と後半で、「善玉と悪玉」が簡単に入れ替わるところ、そして後半に現れる「試練」のあり方である。善玉と悪玉の入れ違いは、世間の評価ではよくあることであり、今の時代では別に驚くことはない。われわれは、せいぜい善人であること(評価されること)を願って生活するしかない。問題は各種の「試練」の受け止め方にある。

全国憲は、規約に「護憲」を掲げてきたが、今もその規約第1条が「試練」に向かい、それにいかに対処してきたか、あるいはその試練を無視し続けてきたか、を考えなければならない。本号の「憲法問題の動き」を解読すると、いかにその試練が強いものとなって現れてきたかが一見してわかる。憲法調査という欺瞞はともかく、政党が本気になって「改憲」を政治の課題として表してきていることに、試練の重みを感じないわけにはいかないであろう。全国憲が設立されたのは1965年の春であり、昨年度で40年を経てきたことになる。40年前の会の設立の呼びかけ文に以下のような文章があった。「政治的立場からの憲法擁護論とは、おのずからまた別の意味で、憲法研究を専門的におこなっている者としての立場から、現行憲法を守り、改憲に反対することは、私たちの学問的生命を維持するうえでの必要最小限な前提であると信じます。」学者の良心を根拠にした、憲法擁護論であるが、この認識が今日まで維持できたかどうか、検証されねばならないことかもしれない。40年継続してきた活動を振り返る意味でも、本号に納められた憲法記念日の二本の講演(樋口陽一・大江健三郎)を、まず読まれることをお勧めしたい。

われわれは40年を記念する行事を開催したわけでもないが、本号は「40年記念号」とするに値する内容を含んでいる。40年という月日はわれわれに浮ついた気持ちや甘い感傷の念を与えるものではなく、これからの試練を考える契機となりそうである。

*     *     *

本誌の編集は、石村修(委員長)、柏崎敏義(庶務)、志田陽子(会計)、石川裕一郎(総務)の4人でおこなった。昨年度の委員であった、畑尻剛、宮路基、奥山亜喜子さんが、新委員と交代した。編集の仕事が、これほどしんどいとは経験して分かるものである。退任された委員の皆様、ごくろうさまでした。今年は、とくに、三省堂の皆様には格別の配慮をして頂きました。あらためて御礼申しあげます。

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