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憲法問題 [15] 憲法問題 [15]

全国憲法研究会 編

2,600円 A5 192頁 978-4-385-41524-X (品切)

全国憲法研究会の機関誌第15号。2003年度の研究会報告と憲法記念講演会を収録。昨年の「立憲主義」に続いて本年のテーマは「民主主義」。日本国憲法の目指す理念と運用の実際の双方から検証し報告する。

2004年 5月 3日 発行



●目  次

【特集】民主主義をめぐる憲法論

〔第1部〕民主主義をめぐる憲法論――理論

憲法と政治…杉田 敦(法政大学) 7
自由な世論形成と民主主義――公共圏における理性…毛利 透(京都大学) 7
自由・民主主義と「社会的自治」…小沢隆一(静岡大学) 17
「たたかう民主制」批判の対象と方法――「戦闘性」の諸相…渡辺 洋(神戸学院大学) 33
  春季研究集会シンポジウムのまとめ 55

〔第2部〕民主主義をめぐる憲法論――実体

民主制と代表のあり方――人々の政治理解度を念頭において…内野正幸(中央大学) 63
司法制度と民主主義…永田秀樹(立命館大学) 73
教育制度と民主主義…竹内俊子(広島修道大学) 87
地方自治と民主主義:「自治体市民権」の展望と課題…近藤 敦(九州産業大学) 98
  秋季研究集会シンポジウムのまとめ 110

〔憲法記念講演会〕

21世紀の子どもたちと教育基本法…西原博史(早稲田大学) 123
難民受入れに向けて――在日難民事件から見えてくるもの…土井香苗(弁護士) 134
憲法の「調査」と「改正」――同時代にどう発言するか…小林 武(南山大学) 150

  全国憲法研究会の活動記録 2003年 162
  憲法問題の動き 2003年 167
  編集後記 177



●編集後記

畑尻 剛

「粗忽長屋」という落語がある。

 長屋に住む、八つぁんと熊さん、二人ともそそっかしい。熊さんが浅草寺で「行き倒れ」に出くわす。よく見ると八そっくり、そこで、「行き倒れ」の身元を捜している町役に、「これは八です」と。「間違いはないだろうね」、「そんなに疑うのなら本人を連れてきましょう」とて、長屋に帰り、八のところに。「大変だ、お前、浅草で生き倒れだ」、「おれが行き倒れ」、「そうだお前だよ」、「でも兄貴、おかしいぜ、おれはここにいるもの」「だから手前はそそっかしっていうんだよ。お前はゆんべ、浅草寺で行き倒れになったんだ」、「でも…」、「とにかくお前の体を引き取りにいかなくっちゃ」、「わかった。なんか昨日から心持がよくないとおもった」、「ともかく出かけよう」と熊に八は、浅草寺の行き倒れの前に。「本人が引き取りにきました」と熊。町役が必死にとめるのも聞かず、八が、その死体を背負う。「本人が本人の死体を取りにきて何が悪い」……。

 「憲法問題の動き 2003年」をみる。小泉首相の靖国神社参拝(1.14)にはじまり、元従軍慰安婦事件の最高裁判決(12.25)まで、60年前に終わった戦争の戦後補償と新しい戦争が交錯する。英米軍、イラク攻撃を開始(3.20)、小泉首相、攻撃を支持。英米軍、首都バクダット制圧(4.9)。有事3法の成立(6.6)、イラク復興支援特別措置法成立(7.26)、航空自衛隊先遣隊イラクへ出発(12.26)、武器輸出三原則の見直し(12.19)。

 教育基本法の見直しの議論ではわが国固有の伝統の尊重が叫ばれているが、日本国憲法の平和主義というわが国固有の憲法文化はないがしろにされている。「再び戦争の惨禍が起ることのないやうにすることを決意し」て出発した戦後日本のアイデンティティーは、猛スピードで変質していく。

 さて、「粗忽長屋」のおち。自分(?)を背負った八、「兄貴、抱かれているのはたしかに俺だが、抱いている俺はいったいどこの誰だろう」。ちなみに、この噺を得意とした五代目柳家小さんに芸談がある。この話は、客におかしいと思わせたらもうだめで、「とにかに客の笑いに乗ってとんとん噺を運ばなきゃならない。客からそれたらもうどうにもしようがないんです」。

*  *  *

 本誌の編集委員は、畑尻剛(委員長)、宮地基(総務)、中島徹(庶務)、岡田俊幸(会計)の4人です。中島・岡田が留任し、畑尻・宮地が北川善英・今関源成両氏と交代しました。

 北川さん、今関さん2年間、ご苦労様でした。最後に、本書の刊行に関してお骨折りいただいた三省堂の皆さん、ありがとうございます。

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