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  見つめる国語の授業


ことばを見つめる国語授業 こころを見つめる国語授業 いのちを見つめる国語授業

大越和孝・藤田慶三・成家亘宏 編著

各巻 B5 120頁 2,000円 2005年11月15日発行

ことばを見つめる国語の授業 978-4-385-36214-4   (品切)

こころを見つめる国語の授業 978-4-385-36213-7   (品切)

いのちを見つめる国語の授業 978-4-385-36215-1   (品切)

小学校国語科の学習材を「ことば」「こころ」「いのち」という視点でとらえ、新しい実践を提案する三部作。「技能」や「能力」を伸ばすだけでなく、人間の生き方に深くかかわる「ことば」「こころ」「いのち」にもふれさせたい、という教師の思いにこたえる。各巻、編者による理論編と、全国の実践者による実践編で構成。実践編は、ワークシートや児童作品など豊富な写真や図版をもとに展開。授業づくりに役立つ実践書。

編著者 はじめに 目次 見本ページ


●編著者(五十音順)

編著者

大越和孝(おおごし かずたか)〔『いのちを…』担当〕

東京都の公立小学校、筑波大学附属小学校教諭を経て、東京家政大学・大学院教授。文部省「学習指導要領国語」(平成元年版)作成協力者。日本国語教育学会常任理事。編・著書に『金子みすゞの詩の単元化』(明治図書)、『国語科・理論と実践の接点』(東洋館)など。

成家亘宏(なりや のぶひろ)〔『ことばを…』担当〕

東京都台東区教育委員会指導主事、清瀬市教育委員会指導室長、台東区立松葉小学校長などを歴任。日本国語教育学会理事。青山学院大学講師。元東京都小学校国語教育研究会会長。編・著書に『ことばのきまり』(さ・え・ら書房)、『言語感覚を磨く国語教室』(東洋館)など。

藤田慶三(ふじた けいぞう)〔『こころを…』担当〕

東京都荒川区立峡田小学校長、東京都小学校国語教育研究会会長などを歴任。日本国語教育学会常任理事、玉川大学講師。編・著書に『新観点別学習状況の評価規準表』(図書文化)、『子供と創る国語科 基礎・基本の授業』(国土社)など。

各巻「実践編」執筆者

『ことばを見つめる国語の授業』

小幡育代(東京都足立区立東渕江小学校)
小池智彦(東京都練馬区立田柄第二小学校)
小出宏之(東京都港区立赤坂小学校)
小杉裕子(東京都中央区立月島第一小学校)
小林千恵子(東京都東村山市立久米川小学校)
篠原敦子(東京都港区立港南小学校)
早乙女通英(東京都中野区立江古田小学校)
立尾保子(東京都清瀬市立清瀬第三小学校)
富永大優(東京都北区立赤羽小学校)
長崎洋子(東京都杉並区立富士見丘小学校)
中島亮子(東京都中野区立大和小学校)
中村和弘(東京学芸大学附属世田谷小学校)
町田盛子(東京都江戸川区立西小岩小学校)
宮當拓也(東京都昭島市立光華小学校)
武藤紀子(東京都府中市立府中第九小学校)
山口麻衣(東京都豊島区立文成小学校)

『こころを見つめる国語の授業』

芦川幹弘(静岡県富士宮市大富士小学校)
大久保旬子(東京都北区立桐ヶ丘郷小学校)
久保美智子(東京都文京区立柳町小学校)
谷 亮子(千葉県印西市立原山小学校)
蜂須賀美菜(東京都渋谷区立西原小学校)
原田 君枝(東京都府中市立府中第五小学校)
堀 敏子(東京都荒川区立峡田小学校)
本間 豊子(東京都荒川区立尾久宮前小学校)
山本さゆり(東京都荒川区立第三日暮里小学校)
吉野佳代子(東京都練馬区立早宮小学校)
脇 智恵(東京都台東区台東育英小学校)

『いのちを見つめる国語の授業』

板倉香代(山口県下関市立勝山小学校)
江口久美子(東京都板橋区立成増ヶ丘小学校)
河村祐好(東京都台東区立上野小学校)
木村直樹(北海道室蘭市立知利別小学校)
蔵根美智子(沖縄県立総合教育センター)
田口眞由美(長崎県平戸市立紐差小学校)
田中桂子(山形県真室川町立安楽城小学校)
津田邦子(北海道室蘭市立白鳥台小学校)
中川美和(東京都世田谷区立瀬田小学校)
西田拓郎(岐阜県大垣市教育委員会)
萩原 亨(タイ・バンコク日本人学校)
吉野富夫(埼玉県熊谷市立熊谷南小学校)


●はじめに(各巻共通)

 経済優先、大量生産、科学技術、情報化社会。これらは、戦後の社会を特徴づけることばであり、これらにより、我々の生活も豊かになり、便利になってきたことを全面的に否定することはできない。当然のことながら、教育界もこれらの影響を受け、進歩した面もあるが、一方ひずみとなって現れた面もある。

 これらの中で、どうしても見逃すことができないし、見逃すべきでないと考えるのが、調和のとれた豊かな人間性を育てるという教育の本質にかかわる部分である。

ことばと人間形成

 国語教育の目標は、ことばの力をつけることである。人間形成とことばが、どのようにかかわっているかを考察してみよう。

 O・F・ボルノーは、『言語と教育』(川島書店)で、次のように論じている。

 「言語の習得は、ただ、1つの表現手段、または了解手段の習得にすぎぬのではなくて、言語による人間自身の形成なのである。」と言い、さらに、「すなわち、人間は言語のなかに自己を表出するものであるということではなくて、人間はその言語をとおして、そのようなものになるということが問題なのであり、だから人間は固定した本質をもっていないというのではなくて、人間がその言語を発展させる、そのしかたにおいて、はじめて人間はこのような本質を獲得するのである。」とも言っている。

 やや古い文献ではあるが、ことばの本質やことばと人間形成の関係を的確に表現している。それは、一言で表現するならば、ことばと人間は一体であるということである。

 異なった観点から考えてみよう。ことばを学習することは、単に日常生活の中で役に立つ道具を得ることだけではない。ことばによって、回りの事物との様々な関係を概念化し、分析することにより、内面と外の世界についての認識力や思考力を育てる。また、ことばによって文化の継承と創造をしているのであり、媒体としてのことばなしには人間の証でもある創造はあり得ない。さらに、日常を省みれば、受け手としても送り手としても、ことばなしには十分な伝達は不可能である。

 ことばを学習することは、その伝達機能、認識機能、思考機能、創造機能を身につけることであり、人間を人間たらしめることである。換言するならば、ことばの学習そのものが、人間形成に直結しているといえよう。

豊かな人間性を育てる国語教育

 次の3項目を国語科教育のねらいとしておさえたい。

第一に、ことばの体系・形式を身につけること。
第二に、ことばを使う能力・技能を身につけること。
第三に、ことばによる意味内容を理解すること。

 第一は、音韻、文字、語句、語法などのような指導要領の言語事項にあたる部分であり、いわゆる基礎的な内容である。第二は、ことばを媒介としての表現力、理解力を育てていくことであり、言語能力にあたる部分である。第三は、ことばによって文化を享受したり継承したり、ことばで文化を創造することであり、言語文化にあたる部分である。

 これらの力を育てる指導法を、3分冊にまとめたのが今回の企画であるが、それぞれが3項目のねらいとかかわり、どれか1冊に対応するものではない。

 『ことばを見つめる国語の授業』は、前述のように、ことばと人間形成は密接なかかわりをもっているという視点で、ことばそのものについても考えを深めようとした授業を提案する。

 『こころを見つめる国語の授業』では、国語科で、人間としての豊かなこころを育てるという視点から、子どもたちが、登場人物のこころについて考えることをとおして、自分自身のこころを見つめようとした授業を提案する。

 『いのちを見つめる国語の授業』では、生命や生き方を考えることなしに人間の成長はあり得ないという視点から、作品に取り上げられた「いのち」を考えることをとおして、生命や生きることと真摯に向き合おうとする授業をする。

国語教育の原点を見直して

 近年の文部科学省の調査によれば、子どもたちの「荒れ」は一向に収まらない。小中学校でのいじめは2万2千件、暴力行為は2万9千件、学校に適応できない不登校は13万人を超えるという。また、小学校での殺人という信じがたい事件も起きてしまっている。

 このような事態に対応する手立てとして、道徳教育や学級経営の問題に目が向けられるが、はたして、それだけで現在の教育界における差し迫ったこれらの課題は解決できるのであろうか。答えは、否である。

 視点を変えて考えてみよう。本来、それぞれの教科の究極の目的は、人間形成にあったはずである。とりわけ、国語科では、狭い意味での言語技術を身につけさせるのではなく、ことばを通して豊かな人間を育てていくことに目標があったはずである。このような意味から、国語教育は見直されなければならない時期にきているといえよう。

 教育界の現状を憂い、国語教育が人間形成に資することを願って日々の授業に取り組まれている、各地の優れた実践家と新たな提案を試みたつもりである。

編著者


●目  次

『ことばを見つめる国語の授業』

〔理論編〕
ことばを見つめる国語の授業
 ことばの学習を見直す/「言語感覚」の指導と「言語事項」の指導について/ことばを中心にした授業の実際/指導と評価の一体化について

〔実践編〕
1年
 「かたかなカルタ」をつくろう
2年
 ことばに着目して「きつね」のこころの変化を読み取ろう(「きつねのおきゃくさま」)
 反対語で遊ぼう
 この漢字、何でしょう
 「主語」と「述語」をはっきりさせよう
3年
 本当のやさしさと勇気とは(「モチモチの木」)
 ことばの性質に着目しながら語句を増やそう
4年
 文章の構成から筆者の思いをとらえよう(「体を守る仕組み」)
 ことばに着目して「ごん」の心情を読み取ろう(「ごんぎつね」)
 ことばのおもしろさを楽しもう
 慣用句のおもしろさを知ろう
 『たとえることば(比喩)』のよさに気づこう
5年
 説明に使われている語彙に着目して読み取ろう(「ニュース番組作りの現場から」)
 季節を表すことばを入れて礼状・招待状を書こう
 県の民話を紹介しよう
6年
 自分を見つめよう(「美月の夢」)
 俳句で使うことばの世界を深めよう
 卒業を前に、「校歌」にこめられた思いを、もう一度読み直そう

『こころを見つめる国語の授業』

〔理論編〕
こころを見つめる国語の授業
 いま、なぜ「こころを見つめる」教育か/「こころを見つめる」方法/「こころを見つめる」授業展開例/物語学習材の「こころを見つめる」視点の例

〔実践編〕
1年
 村人たちのこころを感じよう(「ふしぎな竹の子」)
 友達っていいね(「お手がみ」)
2年
 こころなごむ童謡教室
 スーホと白馬のこころの交流(「スーホの白い馬」)
3年
 ふたりの願いは(「おにたのぼうし」)
 わたしがもらった「わすれられないおくりもの」(「わすれられないおくりもの」)
4年
 あまんきみこ作品ポスター展を開こう(「白いぼうし」)
 読み取ったことを伝え合おう(「ごんぎつね」)
5年
 信じ合うことの喜びを(「雪わたり」)
 金子みすゞのこころにせまる(「みすゞさがしの旅」)
6年
 わかるよ!その気持ち(「カレーライス」)
 自分で選んで(「きいちゃん/生きる/言葉の橋」)
 わたしたちのパネルシアターをつくろう(「きいちゃん」)

『いのちを見つめる国語の授業』

〔理論編〕
いのちを見つめる国語の授業
 いま、なぜ「いのち」の教育か/「いのち」を大切にする子どもの姿/「いのち」の教育の視点/「いのち」の視点からの学習材化

〔実践編〕
1年
 くらべてみよう、ふたつのいのち(「どうぶつの赤ちゃん」)
 いきているって、すてきだね(「てんとうむし」ほか)
2年
 物語を楽しく読もう(「きつねのおきゃくさま」ほか)
 さっちゃんになれるかな
3年
 語り継がれる尊いいのち(「ちいちゃんのかげおくり」ほか)
 対話をとおして、動物と人間のかかわり合いを考えよう(「動物とくらす」)
4年
 戦争のお話をたくさん読んで、5年生に紹介しよう(「一つの花」)
 「木」の本を読み味わおう
5年
 げんさんの思いに寄り添って(「おはじきの木」)
 考えよう! 目に見えなくてもそこにあるもの
6年
 自分を振り返りながら読もう(「生き物はつながりの中に」)
 海の命とは(「海の命」)
 二つの詩を比べて読もう

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