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  ラテン語とギリシア語


ラテン語とギリシア語

風間喜代三 著

2,400円 四六 216頁 978-4-385-35833-8

ラテン語とギリシア語は、なぜあらゆる文法の範(モデル)になつたのか。二つの言葉の骨格をくっきりと浮かび上がらせて、言葉のしくみのおもしろさを縦横に説いた、斬新でぜいたくな入門書。

1998年3月20日 発行

ラテン語・その形と心
オウィディウスで ラテン語を読む



●目次・著者紹介

第一章 ギリシア、ローマの文学と言語の伝統
第二章 ギリシア語とラテン語の系統
第三章 文字
第四章 発音
第五章 アクセント
第六章 形態
第七章 統語
第八章 韻律
第九章 固有名詞 さらに深く知るために

風間喜代三(かざま・きよぞう)

1928年、東京生まれ。現在、法政大学教授。東京大学名誉教授。専攻、言語学、インド・ヨーロッパ比較言語学。


●あとがき

 本書は,古代のギリシア人とローマ人が話していたギリシア語とラテン語という2つの古典語がどのような言語であったのかを,本格的な文法書ではなくて,その概略をのぞいてみたいという読者のために書かれたものである。現在のヨーロッパが開けるずっと以前に赫赫たる文化を築きあげたギリシアとロ−マに対する関心は,中世以来,ヨーロッパでは今日までとぎれることなく続いてきたし,それが古典文献学という学問を支えてきた。東洋人である我々にとってこの伝統はたやすく理解できるものではないが,それでもこれだけ長い間我々も西欧の文化に接してきたのだから,その源にある古典世界にも,もう少し興味がもたれてもよいと思う。しかしこの世界から我々をへだてているひとつの大きな壁は,古典語という言葉の壁である。

 現在の英語もフランス語もドイツ語もロシア語も,みなギリシア語やラテン語と同じ印欧語族に属し,かなり類似した文法体系をもっている。またこの2つの古典語から多くの語彙が近代の諸言語に流れこんでいるのだから,我々にとっても古典語はけっして無関係ではない。そうした観点から,文法の体系をはじめとして我々が古典語の世界にどれほどつながりがあるかを考えてみるのも,じゅうぶんに意味のあることではないだろうか。

 2つの言語を並べて問題にする場合,言語学では歴史的な立場からする比較文法か,記述的な立場からする対照文法が考えられる。ところが本書はそのいずれにもあたらない。とはいえ本書の目的のためには,ギリシア語とラテン語をある程度記述的に扱わなければならなかった。そのうえできる限り簡便であることを旨としたから,形態論を大幅に省略するなど,項目を選び,記述を限定する必要があった。この種の本では例外的に,変化表もごくわずかしかつけられていない。2つの言語をまとめて記述する,しかもそれが近代語よりは形態論の複雑な古典語を対象としているのだから,本書はとても万全なものとはいえないだろう。しかし本書は,ギリシア語とラテン語の世界にまず接してみようとする読者のための企画だから,これによって少しでも多くの読者がこの2つの古典語に関心をもつきっかけとなってくれれば,本書の役割は果たせたことになるのではないかと思っている。

 また西欧の諸言語の文法の基礎になったギリシア,ローマの文法家の考え方を各項目におり込んでおいたので,他の諸言語に興味をもつ読者にも役立てていただけるのではないかと思う。

 本文中にかかげたラテン語の前置詞の図表については,中山恒夫氏に助言をいただいた。また白川俊氏には,手書きの原稿からコンピューターによって版下を作成していただいた。本書の企画から完成までを担当してくださったのは編集部の松田徹氏である。松田氏の提案とすすめがなかったならば,このような書物は生まれなかったであろう。3人のかたがたに感謝したい。  

1998年1月

風間喜代三


●見本ページ

見本ページ

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