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  教職「総合演習」テキスト


教職「総合演習」テキスト

篠田信司・内山澄孝 監修

1,800円 A4 112頁 978-4-385-36034-8

教育職員免許状取得の必修科目「総合演習」について分かりやすく解説し、コンパクトにまとめた大学授業向けテキスト。科目としての意義や具体的な課題の設定・解決方法のヒント、課題に沿った具体的な実践事例、さらに、関連する答申・法令等も必要な部分を抜粋して掲載。巻末付録として、課題を書き留めたり授業を振り返るためのワークシートが付属(書き込んだ後で、切り取って提出が可能なミシン目入り)。

2006年 2月15日 発行

監修者・執筆者紹介 はじめに 目 次 オリエンテーション 『教職の意義と教員の職務 改訂版』



●監修者・執筆者紹介

●監修者

篠田 信司(しのだ しんじ)
NPO法人ILEC言語教育文化研究所専務理事。東京都の公立学校教諭、指導主事、研究所教科研究部長、公立中学校長、国立音楽大学教授を経て現職。第21期国語審議会委員も務める。著書に『中学校国語科の評価』、『教職の意義と教員の責務』(以上、三省堂)などがある。

内山 澄孝(うちやま すみたか)
国立音楽大学教授。東京都公立小学校教諭、国立音楽大学助教授を経て現職。著書に『低学年のリズム指導─教材化と指導資料─』(共著、音楽之友社)、『音楽教育における「不易」と「流行」』(共著、教育芸術社)など。論文に「『総合的な学習の時間』と音楽科の関わり」(日本教材学会)などがある。

◆執筆者(五十音順)

蝦名 公子(えびな きみこ)  元 国立音楽大学
高谷 守宏(たかや もりひろ) 国立音楽大学
筒石 賢昭(たけし けんしょう)東京学芸大学
塚野 征 (つかの いさお)  国立音楽大学
藤沢 章彦(ふじさわ あきひこ)国立音楽大学
宮地 忠明(みやち ただあき) 国立音楽大学
山本 幸正(やまもと ゆきまさ)洗足学園音楽大学



●はじめに

 平成10年、教育職員免許法(以下、免許法という)が大幅に改訂され、平成12年度大学入学者から適用されることになりました。

 この改訂は、教育職員養成審議会の答申(資料編P75参照)に基づいて行われたものですが、その趣旨を一言で言えば、「実践的指導力」をもった教員を求めているということになります。その結果、従来の免許法で重視されていた「専門科目」が減らされ、その分「教職科目」が増やされることになりました。

 「教職の意義等に関する科目(教職概論、教職と教師、教師への道など呼称は様々)」が新設され、1年次で必ず履修することになったのはご承知のとおりで、このテキストをご覧になっている皆さんもすでに履修済みのことと思います。

 また、「教育課程に関する科目(教育課程概説、教育課程論など)」についてもすでに履修済みのことでしょう。

 さて、この教職「総合演習」もこうした動きの中で登場してきた新しい科目なのです。免許法では「総合演習」という名前が付けられていますが、これまで、「専門科目」の中でも総合演習という名称が使われていることがありましたから、ここでは「教職」ということばを付けて呼ぶことにしました。

 ところで、この教職「総合演習」という科目で、皆さんはいったい何を学ぶことになるのでしょうか。

 それは、簡潔に言えば、「自ら課題をもって、自ら学び、考え、判断し、よりよく問題を解決する資質能力を磨く」ということです。

 ちなみに、小・中・高等学校では、「生きる力」をはぐくむための教育が推進されていますが、その一環として、「総合的な学習の時間」が新設され、平成14年度(高校は15年度)から実施に移されています。この「生きる力」の柱の一つがまさに「自ら課題をもって、自ら学び、考え、判断し、よりよく問題を解決する資質能力」なのです。

 皆さんが晴れて「教育職員免許状」を取得し、教員になったとき、すでに子どもたちは「総合的な学習」という新しい学習に取り組んでいるのです。

 ゆえに、皆さんも「自ら課題をもって、自ら学ぶ…」という学習体験を積み、子どもたちの「総合的な学習」の指導ができるようにしてほしいのです。

 ただし、この科目では、「総合的な学習の時間」の指導法を学ぶことが趣旨ではありません。もちろん、そのことについても少しは触れますが、重要なのは皆さん自身が「自らの課題に自らの方法で取り組み、その成果を発表する」という体験を積むことにあるのです。

 このテキストはそのような考え方に立って、皆さんが自らの学習を組み立てる際の指針として役立つように編集しました。

 実り豊かな成果を期待しています。

監修者



●目 次

理 論 編

オリエンテーション 8 ⇒(テキスト)

I 教職「総合演習」の意義 10 ⇒(見本ページ)

II 学習の進め方

 1 意義や狙いの理解 12
 2 課題の決定 14
 3 方法・計画の決定 15
 4 学習(研究)のまとめ方と発表方法の決定 17

実 践 編

I 教職「総合演習」の実際

 A 「人類及び我が国の課題」追究の例 20 ⇒(見本ページ)
 B 音楽にかかわる課題追究の例 27
 C 集中授業方式の例 35

II 課題一覧

 1 社会全体に関わる課題 38
 2 音楽に関わる課題(音楽教育を含む) 40
 実践例1 日本の年金制度と諸外国の年金制度 42
 実践例2 超高齢化社会と健康 45
 実践例3 「アニマルセラピー」を考える 48 ⇒(見本ページ)
 実践例4 植物の生長における音楽の影響 51
 実践例5 学校のチャイムと下校の放送に関わる音楽の在り方とその音楽が生徒の心理に与える影響について54
 実践例6 家庭の室内における生活環境音が人体に与える影響を考える 57
 実践例7 沖縄音楽の研究 60
 実践例8 立川駅におけるストリート・ミュージシャンの実体 63

資 料 編

I 「21世紀を展望した我が国の教育の在り方について」中央教育審議会 第1次答申(1996〔平成8〕年7月19日)─抄─ 68

II 「幼稚園、小学校、中学校、高等学校、盲学校、聾学校及び養護学校の教育課程の基準の改善について」教育課程審議会答申(1998〔平成10〕年7月29日)─抄─ 71

III 「新たな時代に向けた教員養成の改善方策について」教育職員養成審議会第1次答申(1997〔平成9〕年7月28日)─抄─ 75

IV 「教育免許法施行規則」(1954〔昭和29〕年10月27日)─抄─ 77

V 「新しい時代の義務教育を想像する(素案)」第39回及び第40回中央教育審議会義務教育特別部会答申(2005〔平成17〕年10月12日)─抄─ 83

付 録 ワークシート(1)〜(9) ⇒(見本ページ)



●オリエンテーション

 皆さんは、今日からこの科目の受講を始めることになったのですが、どのような科目だと考えているのでしょうか。

 まず、「はじめに」を読んで、この科目が「教育職員免許法」に位置づけられた必修科目であることを確認することが出発点となります。

 また、もう一つ大切なことは、この科目が、いわゆる「講義」ではないことを理解することです。担当の先生の講義を聞き、ノートを作るような授業をイメージしているとしたら、それは全く見当違いということになります。

 この科目の主役はあなた自身であることをまず理解し、自覚してほしいと思います。大学の授業=講義というイメージを払拭すること、それが第一歩なのです。

 次に、この科目のネーミングや講座開設の仕方がそれぞれの大学によって異なることを理解しておく必要があります。

 ネーミングはさておくとしても、開設の仕方は大きく三つに分けられます。

 一つは、1年間にわたって25回から30回の授業が行われるタイプ(通年型)で、これが基本です。このタイプでは、前・後期でテーマを変えて学習することが多いようです。

 二つめは、年間のある時期に集中的に授業を行うタイプ(集中授業型)です。開設する時期は大学によってさまざまですが、この科目の性格からみて、効果的だという意見もあります。

 三つめは、従来からある講座を「読み替える」といタイプ(読み替え型)です。これは、「総合演習」のねらいに近い内容をもって、従来から伝統的に行われてきた講座をそのまま生かし、「総合演習」に位置づけるというタイプなのです。

 みなさんの大学では、どのようなスタイルでこの科目の学習が進められるのでしょうか。しっかりと確認してください。

 さて、この科目の出発に当たって確認しておくべきことがまだいろいろとあります。

 第一は、指導担当教員(教授、助教授、専任講師、非常勤講師等職名は様々ですが)の氏名・研究室・連絡方法などを確認しておくことです。学習の過程で連絡したり、指示を仰いだりしなければならない場面が出てくる可能性があります。

 第二は、学習計画(シラバス)の確認です。通年にせよ集中にせよ、学習がどのように進められるのか、その確認が必要です。当然、担当教員から印刷物が配布され、説明があるはずですが、日程・内容等についてしっかり確認しておきましょう。

 第三は、学習の仕方についてです。特に、個人研究かグループ研究かを確認する必要があります。本来は、個人研究で進めるべきものですが、受講者の数によっては、グループ研究としなければならない場合も生じます。そのような場合には、グループ編成をどうするか、それが問題です。共通の課題意識をもったグループの編成が必要になります。

 また、学習(研究)の進め方について確認する必要があります。繰り返し述べてきたとおり、この授業は固定教室での講義ではありません。図書館あるいはメディアセンターなど学内の施設・設備を活用する場合もあるでしょうし、場合によっては、学外へ出かけていく必要も生じるはずです。そのような場合の条件・ルールについて確認しておく必要があります。

 第四は、学習の成果をどのような形で発表するのかという問題です。これもレポート提出といった形から、本格的な発表会を実施する形まで様々な形態が予想されます。大学によっては、中間発表・本発表と、発表の仕方に重点を置くところもあります。あなたの大学ではどのような形で発表するのでしょうか。これも始めにきちんと確認しておく必要があります。

 第五は、評価の問題です。この科目の単位認定がどのように行われ、成績はどのように付けられるのか、これも確認しておく必要があります。つまり、一般的な成績評価や単位認定では、出席状況や試験の成績などがその根拠とされるのですが、この科目の性格からして、成績評価がどのように行なわれるのか確認しておく必要があるのです。ちなみに、小・中・高等学校で行われている「総合的な学習の時間」の成績評価は、いわゆる5段階による評定ではなく、記述式で行なわれていることを付け加えておきます。

 以上述べてきた事柄について説明されたことを後のワークシート(1)に記入しながら確認しなさい。



●ワークシート(1)

ワークシート(1)

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