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ジャングル・クルーズに
うってつけの日 [新版]

ジャングル・クルーズにうってつけの日 [新版]

生井英考(いくい・えいこう) 著

3,200円 四六 496頁 978-4-385-35937-X 品切

「最も特異な戦争」といわれるヴェトナム戦争。政治・軍事・写真・小説など様々なジャンルを踏査し、戦争によるアメリカの決定的変容を描いた「戦争の文化史」の改訂新版。

2000年5月10日 発行

 『負けた戦争の記憶』


も く じ

プロローグ Prologue

I 事実と印象 Facts and Impressions

1 戦争は9時から5時まで
  The Nine-to-Five War

2 アメリカン・グラフィティーズ
  The American Graffities

3 天使たちの丘のむこう
  Beyond the Hill of Angels

II 印象と表現 Impressions and Representations

4 アメリカン・ウェイ・オヴ・ウォー
  The American Way of War

5 冬の音楽
  The Wintry Musics

6 ヴェトナム・ミステリー・ツアー
  Vietnam Mystery Tour

7 ハーツ・アンド・マインズの喪失
  Losing the Hearts and Minds

III 表現と象徴 Representations and Symbols

8 心のなかの死んだ場所
  Dead Spaces in their Hearts

9 鳥の眼に映る戦争
  War with Birds-eye

IV 象徴とメタファー Symbols and Metaphors

10 記念碑
  The Memorial

11 想像力 I
  The Imaginations I

12 想像力 II
  The Imaginations II

13 闇のような緑
  Green, like the Darkness

エピローグ Epilogue

初版あとがき

経験・記憶・歴史─新版あとがきにかえて

索引


「経験・記憶・歴史」より(一部)

 ヴェトナム戦争とその時代の経験は、いままさに記憶から歴史へと繰り込まれる微妙な段階を通過しつつある──。かつてこの本の初版が出たとき、ぼくはあとがきにそう記した。いまから一三年前のことである。

 一三年という年月があれば子どもは大人になり、かつて若者だった人々も壮年に差しかかる。そして戦争を指導した世代は無論、青年士官として前線を指揮し、あるいはその下で不名誉な戦場を戦った世代も、いまでは多くが初老もしくは老境のなかにあるだろう。なにしろこの本が出たときでさえ、インドシナ半島におけるアメリカのプレザンスが消えて既に十余年が経っていたのだから。──そう、おもえばサイゴンが陥落し、アメリカ大使館の屋上から追い立てられた最後のヘリコプターが慌しく飛び立ったのは、もう四半世紀も過去のことなのだ。

 しかし、それにもかかわらずぼくは、この本の最初のあとがきに記したことをいまここで訂正しなければならないと感じている。遅きに失した話だと嗤われそうだが、一九八七年のそのころは、むしろ記憶がようやく語られるようになり始めたばかりだったのではないかとおもわれてならないからだ。つまりあのころは戦争とその時代の経験が初めて真正面から振り返られ、おもいだされ、想起されて、いわば「経験から記憶へ」とでもいった様相を見せていた時期だった。そしてもしも「記憶から歴史へ」というのなら、いまこそがそのときなのではないか、と──。

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