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歩行寿命が延びる! セーフティウォーキング  ── 脱・ロコモティブシンドローム ──


歩行寿命が延びる! セーフティウォーキング  ── 脱・ロコモティブシンドローム ──

土井龍雄 著

1,500円 A5判 200頁 978-4-385-36483-4

このままでは国民の四割が歩けなくなる──。高齢者からメダリストまで一万人の身体を改善してきた日本のトップトレーナーによる “脱・ロコモ” 最強のコンディショニング・プログラム──「セーフティウォーキング」の実践ガイド。

著者からのメッセージ   著者紹介   目 次
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2010年10月30日 発行



著者からのメッセージ

*本書 第1部第1章「なぜ今、セーフティウォーキングなのか?」より抜粋しています。

このところ、「ロコモティブシンドローム」ということばを、テレビや新聞紙上で目や耳にするようになりました。ロコモティブシンドロームは、主に脚腰の骨・関節・筋力の劣化により歩行が困難となる症候群のことで、2007年に日本整形外科学会によって提案された新しい概念です。「ロコモティブ(locomotive)」は「運動する〜」「移動する力のある〜」という意味で、「運動器症候群」とも呼ばれています。
2009年に、「運動器の障害による要介護の状態、および要介護のリスクの高い状態」にある人、すなわち、ロコモティブシンドロームに相当する人々、および、その予備軍(すでに症状がはじまっている人)とみなされる人々が、日本の全国民の中に4700万人存在しているとの発表が、東京大学の研究チームによってなされました。これは日本の総人口の約40%、40歳以上の人口の約3分の2に相当します。

厚生労働省の資料によると、要介護となる主な原因のうち、ロコモティブシンドロームが直接関係する「関節疾患」と「骨折・転倒」を合計すると21・5%になります。これは、原因の第1位「脳卒中」(23・3%)にほぼ並ぶ割合です。ちなみに、次に多いのが「認知症」(14・0%)ですが、この認知症も、運動器障害によって外出が制限されたり寝たきりになることにより進行が早まるというような、ロコモティブシンドロームとの関連が指摘されるものです。
また、脳卒中や心臓病の原因となる高血圧症は推定4000万人といわれています。この発症は動脈硬化が主要因となっており、ロコモティブシンドロームで歩けなくなることによる運動不足が関係しています。つまり、ロコモティブシンドロームはメタボリックシンドロームの誘因にもなっている、看過しがたい重大な問題であることがわかります。

約60年前、1950(昭和25)年の日本人の平均寿命は、男性58歳、女性62歳でした。現在は、男性79・59歳(プラス22歳)、女性86・44歳(プラス24歳)となっています。この寿命の急激な伸びに対して、「歩行寿命」が追いついていけなくなっているという状況が、ロコモティブシンドロームを生み出したといえます。私たちは寿命が延びた分だけ、「余命」より先に「歩行寿命」が尽きてしまうという事態に遭遇することになったのです。これは、人類が歴史上はじめて経験する問題です。
人類は、直立二足歩行によって他の動物とは比べものにならないほどのさまざまな能力を獲得し、類まれなる進化を遂げてきました。しかし、直立二足歩行というあり方は、動物としてあまりに複雑で、不安定ともいえるスタイルでもありました。
私たちは、骨、関節、筋力、神経などの複雑な構造を持ち、そこから生まれる微妙な力とバランスを調整することによって、重量のある頭部と上半身を首、背骨、腰で支えつつ、左右脚交互にバランスをとって体重を移動し続けるという、「離れ業」の連続で生涯をおくる動物でもあるのです。そういう直立二足歩行の動物にとって、膝や腰は本来的に弱点でもあり、故障しやすい部位であったのかもしれません。

本書が提案するセーフティウォーキング(歩き方、筋力トレーニング、バランストレーニング、ストレッチ体操、マッサージなどのコンディショニング)は、運動器の衰えが深刻に進む以前に大多数の人が天寿をまっとうしていた時代においては、とくだん必要がなかったということもできるでしょう。しかし、これらのコンディショニングは、現代の長寿社会において、すべての人々にとって必須なものになったと私は考えています。
長寿社会では、歩行寿命が尽き歩行不能の状態のまま、10 年、20年という長い人生を過ごさなければならなくなる確率が高まります。こうなってしまえば、交通機関や車椅子の発達、エレベータやエスカレータの整備など環境は進化しているとはいえ、QOL(クオリティ・オブ・ライフ)の低下は避けられません。このことは、当人のQOLに関わる問題であるとともに、介護する家族と社会の問題でもあります。

セーフティウォーキングは、いつまでも自分の足で歩き続けることへの可能性を広げます。歩行寿命が延びるということは、動脈硬化を食い止めて、脳血管障害や虚血性心臓病を防止する可能性が期待できます。また、歩行困難になった高齢者に起こりがちな「引きこもり」や、それにともなって加速する「認知症」を防ぐ大きな力となります。
子どもや若者、働き盛りの人はもちろんのこと、散歩や買い物をはじめ、外出を歩いて楽しむお年寄りの姿をそこここで見かけるようになることが、ご当人にしても家族にとっても、また、社会全体からみても、理想的な形なのだと思います。そういう社会の実現に役立つものとして、私はセーフティウォーキングをより多くの方々の生活の場に取り入れていただきたいと願っています。


著者紹介

土井 龍雄(どい たつお)

1952年長崎県生まれ。大阪教育大学卒。岸和田市立福祉総合センターにて高齢者、身体障害者の運動指導を担当。その後、関西スポーツ科学研究所(現ダイナミックスポーツ医学研究所)に転職、運動器疾患や糖尿病の運動療法、職場の腰痛対策、自治体の健康増進事業、アスリートやスポーツチームのコンディショニング等に携わる。また、大阪体育大学、大阪産業大学の非常勤講師も務める。
担当した主なアスリートは、ラグビーの大西一平、平尾誠二、騎手 の武豊、格闘家の桜庭和志、フェンシングの太田雄貴など。スポーツチームでは、日本女子ユニババスケットボールチーム、日本フェンシングチーム、江連忠ゴルフアカデミー、神戸製鋼所ラクビー部など。また、事業所では、コカコーラボトリング各社、積水化学工業、神戸製鋼所、各生活協同組合や多くの自治体。
現在、医療法人 貴島会ダイナミックスポーツ医学研究所 副所長。日本体育協会アスレチックトレーナー、健康運動指導士、JOC強化スタッフ。日本体力医学会、日本運動器リハビリテーション学会、日本腰痛学会会員。
主な著書に、『中高年の運動実践ハンドブック』(昭和堂、2007 *共著)、『暮らしの風ハンドブック セーフティウオーキング」(朝日新聞社、2006)など。

●連絡先 ダイナミックスポーツ医学研究所&付属診療所
     TEL:06-6211-3996
     Eメール:info[アットマーク] dsmi.jp
       *左の [アットマーク] は半角の「@」にお直しください<迷惑メール対策>
     Webサイト:http//www.dsmi.jp


目  次

プロローグ

第1部 なぜ今、セーフティウォーキングなのか?

第1章 このままでは私たちは歩けなくなる
      ──ロコモティブシンドロームの到来

第2章 トップアスリートとウォーキング

第2部セーフティウォーキングの歩き方をマスターしましょう

第1章 ウォーキングのベースとなる正しい立ち姿勢

第2章 セーフティウォーキングの実践ポイント

第3章 特別寄稿 運動器疾患とウォーキング
      びわこ成蹊スポーツ大学教授・医学博士 大久保衞

第3部 セルフ・コンディショニングを実践しましょう

第1章 ウォーキングのために行う筋力トレーニング

第2章 ウォーキングのために行うバランストレーニング

第3章 ウォーキングのために行うストレッチ体操

第4章 手軽で効果的なセルフマッサージ

エピローグ


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