- 人生100年時代。知っていれば、ひとりで死ぬのも怖くない。
- 超高齢社会をたっぷり生きて、旅立つための知恵とチカラ。
- 終活の前の「就活」から、オーダーメイドの「見守り」、そして介護、お金、住処から葬送まで。
- “いい日旅立ち”を実現するための、老後のセーフティネットづくりを徹底取材。
- 豊富な事例と最新情報を満載した、著者の“実践おひとりさまシリーズ”決定版。
いまや「人生100年」時代。老後もその長い時間を視野に入れて考えなければいけなくなった。
「人生80年」と言われるようになったのは1970年代からだが、日本人の平均寿命は軽々とそれを超え、とくに女性の平均年齢にいたっては、限りなく90歳に接近している。
先ごろ公表された国勢調査の抽出速報では、ひとり暮らし高齢者の数は約457万7000人。65歳以上の男性の10人に1人、女性の5人に1人がおひとりさまとなった。団塊世代が80代を迎える20年後には、ひとり暮らし高齢者は700万人を超えるという推計も……。
「おひとりさまの時代」は超スピードで進み、ひとりの老後をどう生き抜いていくかは、高齢者ならずとも大きな関心事となっている。
本書のタイトルは「おひとりさまの終活」だが、「終活」というのはふつう、自分の葬儀やお墓を事前に決めたり、遺言やエンディングノートを書くといった、終末に向けての準備活動とされている。
しかし、人生100年時代の「終活」は、それだけには納まらない。これまで誰も経験したことがない超高齢社会に生きる私たちにとっての「終活」とは、自分らしい“いい日旅立ち”を、一人ひとりが自分のステージに合わせ、残りの長い人生の中で準備していくことではないだろうか。
死後のことより大切なのは、「そこそこ、いい人生だった」と思っていつでも旅立てるよう、できるだけたっぷり生きること。それが「終活」のありかた……というのが、本書の大きなメッセージとなっている。
少ない年金、心細い老後の資金・・・。それらを補いながら、生きがいづくりを始める第一歩は、「仕事」をもつこと。プチ収入の確保からコミュニティでの起業まで、本書では「60歳からの仕事」を老後の準備のスタートとした(第1章 終活の第一歩は「就活」から)。
また、老後を迎える人たちの最大の不安は「お金」と「病気」(とくに認知症)だが、おひとりさまにとっては「孤独死」もキョーフのひとつ。2010年の内閣府調査では、ひとり暮らし高齢者の60%、夫婦同居でも44%の人たちが「孤独死を身近に感じる」と答えていた。マスコミを騒がせた大原麗子さんの死後発見報道も、まだ記憶に新しい。
誰でも、死ぬときはひとり。しかし見守ってくれるものがあれば、それまでの道のりは少しばかり心強くなる。本書では行政から民間まで、さまざまな高齢者向けの見守り安否確認サービスやシステムを徹底取材し、タイプ分けした一覧表を6章末で詳しく取り上げている(第6章 見守り力は自分力)。
見守り安否確認サービスは、室内につけたセンサーや、携帯電話を活用したサービス、テレビ電話を使ったサービスなど、東日本大震災後さらに進化し、利用者の関心も高まっている。とはいえ、こうした既成のサービスやシステムは「見守り」のごく一部。本当の「見守り」とは、在宅医療を味方にした医療や介護、行政、地域、家族や友人などによる 「人」のネットワーク、法律によるサポート、そして既成の安否確認サービスを利用して、
自分仕様のセーフティネットを、そのときどきでつくりあげていくこと。「自分力」と「人持ち力」を蓄積し、こうした見守り体制をつくっていけば「ひとりで死ぬのもコワくない」と筆者は言う。
人生100年時代の長い老後では、どんなことが待ち受けているかわからない。そんな不意の事態にあわてふためかず、前に進むチカラになるのは、日ごろから備えた知恵と情報。ホップ・ステップと人生をたっぷり生きて、ゆるやかなランディングに向かうためのガイドとして、本書を役立てていただきたい。
■著者が提唱する「おひとりさまの見守り10か条」
- @健康は日々の備えから
- Aかかりつけ医をつくる
- B介護保険制度を知っておく
- C行政と民間の見守りサービスを知って使いこなす
- D遺言やリビングウィル(事前指示)を書いておく
- E緊急医療情報を用意しておく
- F在宅医療について知っておく
- G成年後見制度を知っておく
- H無縁よりも多縁。頼れる仲間をつくる
- I健康状態に合わせた、自分仕様の見守りネットをつくる
■第1章 終活の第一歩は「就活」から
○人生100年、どう生き抜くか ───
さまざまな人生のすべり台…13
60代からのオトクな働き方…14
めげずに老後を生きるには…17
○ハローワークを使いこなす ───
ハローワークはどう歩く…19
「現役」と「こだわらない」がキーワード…20
仕事探しのコツは窓口相談…22
スキルのない人にオススメ「基金訓練」…24
雇用保険のある人は…27
○年齢なんてなんのその ───
まずはプチ収入からスタート…32
資格の賢い使い方…35
80歳でも介護ヘルパー…37
みんなでつくるコミュニティ・ビジネス…39
女性が自己実現する起業塾…42
たどりついた“ジャム”で起業に成功…43
・図表 ハローワークの歩き方…21
・コラム シニアのための仕事支援…30
■第2章 「お金力」を身につける
○老後資金はいくらかかる? ───
年金を理解する…49
年金額を増やすには…52
「遺族年金」と「老齢年金」どっちがトクか…54
熟年離婚でもらえるお金…56
シニア離婚のふたつの道…58
○税金に強くなる ───
引き上げられた相続税…59
確定申告でお金を取り戻す…61
医療費控除はどこまで請求できる?…63
○保険の見直し、考えよう ───
生命保険の見直し方…65
医療保険はどう選ぶ?…67
生命保険を担保にお金を借りる…69
民間の介護保険は必要か…70
これからは地震保険も必要に?…72
○シニアを狙うさまざまな手口 ───
高齢者を狙ったリストも…74
最後の命綱は生活保護…76
・図表 年金制度のしくみ…51
・コラム お金にまつわる情報とトラブルSOS…78
■第3章 終の棲家の探し方
○“老後”の住み方、ふたつの選択 ───
自宅で住み続けるために必要なこと…81
持ち家を担保に自宅に住む…82
リバースモーゲージはあくまでもローン…84
住み替えしたい人の支援制度…85
○住宅問題もおひとりさまの時代 ───
「サービス付き高齢者向け住宅」って何?…91
老人ホーム選びで注意したいこと/見学のときのチェックポイント…96
トレンドは同じホーム内での住み替え…98
老後を支えるコミュニティ…100
リゾート型のコミュニティ住宅も…103
福祉のニーズに対応した複合型施設…105
主婦たちが立ち上げた「福祉マンション」…106
■第4章 「患者力」をつける
○やっぱり体が資本 ───
健康診断の上手な受け方…111
なぜ、がん検診は大切か?…113
過信は禁物、ハイテク検査法…114
医療インターネット使いこなし術…116
いいかかりつけ医の見つけ方…118
セカンドオピニオンはこう受ける…121
急病になったときには…123
こころの病気にかかったら…124
○病気にまつわるお金の問題 ───
入院費用が不安なときは…128
差額ベッド代は払わないといけないのか…130
医療にかかる費用を知っておく…132
・コラム 医療情報はここで…119
患者力のある患者になるために…125
医療過誤を疑ったとき など、医療のSOS …134
■第5章 私の介護、誰がする?
○介護は突然やってくる ───
介護保険の流れを知る…137
要介護度が低く判定されたら…140
ケアマネジャー選びにもコツがある…141
本人に寄り添ったケアプランが大切…143
介護のお助け通所施設サービス…146
地域密着型の介護サービスも…148
介護でも公的支援を賢く使う…150 v
介護保険以外のサービスも上手に利用…151
遠距離介護のコツ…152
認知症を疑う前に知っておきたいこと…155
○施設で介護を受けるとき ───
特養でも有料老人ホーム並みの料金に?…159
認知症にはグループホーム…161
○「最期まで在宅」を実現する在宅ケア ───
在宅医療を味方にする…162
在宅医療のお値段は?…164
・図表 介護保険サービスを利用するには…139
介護保険の在宅サービス…145
■第6章 見守り力は自分力
○クローズアップされる「見守り」───
自分でできる防災の備え…169
防犯も自分でリスク管理を…170
「見守りシステム」もさまざま…173
24時間対応の安否確認センサー…174
お手軽で安価な携帯電話…176
テレビ電話で安否確認…177
自分を守る医療情報キット…179
外で倒れたときにも「医療情報」…180
決め手はやはり「人」のネットワーク…182
■第7章 終活のために必要なこと
○相続トラブルを防ぐ遺言 ───
面倒だが「安全確実」な公正証書遺言…197
遺言を確実にするために…198
遺品は迷惑、いまから整理を…200
女性たちがつくった「老後の準備ノート」…201
自分の希望をかなえるリビングウィル…204
事前指示は具体的に…205
○成年後見制度を知っておく───
判断力がなければ「法定後見」…209
自分で後見人を選べる「任意後見」…210
「市民後見人」の養成が始まった…213
ボケた自分を誰に託す?…216
■第8章 葬儀やお墓は必要か
○お葬式は本当に必要か ───
葬儀のお値段…221
自然に戻る「樹木葬」…224
お寺が供養をする永代供養…226
人気上昇中の散骨…229
自然葬は手元供養と上手に併用を…230
お墓を引越しするには…232
ひとりで旅立つときに必要なこと…234