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生き方としての俳句 句集鑑賞入門


生き方としての俳句 句集鑑賞入門

岸本尚毅 著

1,800円 四六判 304頁 978-4-385-36583-1

ふつうの暮らしを送っている人間にとって、俳句を詠むことにどんな意味があるのか。虚子門(「ホトトギス」)の俳人たちの生き方とその句集に俳句表現の秘訣をさぐる。「句集」鑑賞の新しい手引書。

句集は俳人の個展(「はじめに」より)
本書の主な内容   著者紹介

2012年1月15日 発行




句集は俳人の個展(「はじめに」より)

 俳句の鑑賞は個々の句を読むことが基本です。作者の名はあまり重要ではありません。「遠山に日の当りたる枯野かな 虚子」という十七音の言葉の塊を覚えていれば、作者を忘れても、この句を味わうことができます。

 しかし、句集という形で同じ俳人の作品をまとめて読むと、一句だけの鑑賞では味わえない俳句の面白さが見えて来ます。(中略)

 句集は俳人の個展です。題材や表現の傾向、作風の特徴や変化、俳人の人生や境涯を反映した軌跡です。句集は、俳句と人生とが一体化した俳人の「生き方」そのものです。

 本書は、句集の鑑賞を通じて「生き方としての俳句」について考えていきます。

 (中略)

 俳句は日常の詩です。俳句は「宇宙の日常」を、客観的かつ断片的に描写する詩です。俳句には、日常へ日常へと回帰する磁力が働いています。

 屈折なしに、自然のままに、ただ透明に描く客観写生とは、日常へ回帰する磁力に逆らわないような俳句の書き方です。季題を描き、季題のある情景を描くことによって「非日常の日常化」「日常への回帰」を促す俳句の書き方です。

 そのような俳句の書き方を通じてナマの狂気は制御され、凝縮され、一句に結晶します。

 「生き方としての俳句」とは、そのようなものだと、私は理解しています。



本書の主な内容

第一部 句集とは何か

はじめに 生き方としての俳句 日常への回帰──客観写生の心理 句集の成り立ち

第二部 句集鑑賞 

一 俳魔──俳句に人生を賭けた人々

西山泊雲 岡本松浜 鈴木花蓑 長谷川零余子 野見山朱鳥 上野泰 湯浅桃邑 上村占魚

二 無常と向き合う──境涯と人間の写生

河野静雲 高野素十 後藤夜半 森川暁水 星野立子 京極杞陽 高木晴子 杉本零 

三 早世の俳人たち

原月舟 松藤夏山 島村元 芝不器男 高橋馬相

四 無個性の美学──日常への回帰

清原枴童 野村泊月 池内たけし 平松措大 五十嵐播水 高浜年尾 木村蕪城 清崎敏郎

五 求道者──写生のわざを極める

軽部烏頭子 大橋桜坡子 岡田耿陽 皆吉爽雨 福田蓼汀 橋本鶏二 波多野爽波

あとがき


著者紹介

岸本尚毅(きしもと・なおき)

1961年岡山県生まれ。波多野爽波に師事。現在「天為」「屋根」同人。句集に『鶏頭』『健啖』『感謝』『岸本尚毅集』、著書に『名句十二か月』『俳句一問一答』『高浜虚子 俳句の力』『ホトトギス雑詠選集100句鑑賞』など。句集『舜』により第16回俳人協会新人賞、『俳句の力学』により第23回俳人協会評論新人賞を受賞。



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