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「語」とはなにか・再考 日本語文法と「文字の陥穽」


「語」とはなにか・再考 日本語文法と「文字の陥穽」

宮岡伯人 著

5,700円 A5判 432頁 978-4-385-36093-5

比類なく複雑な文字の体系を背負った日本語ゆえの落とし穴か。北方ユピック語の詳密な研究をふまえて、近代「日本語文法」百余年のつまずきを根底から問い直す渾身の書。国際標準の新しい日本語文法へ!

目 次   見本ページ(PDF)   著者紹介

2015年10月1日 発行




目  次

第1章 衰退の一途をたどる世界の言語  3

1.1 言語の多様性とその衰退 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 6

1.2 言語と文化をどうみるか ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 10

1.2.1 文字なき言語の世界 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 14

1.3 文化における言語,言語における文化 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 18

1.3.1 環境認識と適応戦略 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 20

1.3.2 言語の原初的(内的)機能認識と思考 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 25

1.3.2.1 語彙的範疇化 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 26

1.3.2.2 2次的な範疇化 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 27

1.3.2.3 文法範疇 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 31

1.3.3 言語にこめられた文化 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 35

1.4 間接機能性と高い多様性 vs. 直接機能性と低い多様性 ・・・・・・・・・・・ 37

1.4.1 言語の間接機能性伝達の道具 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 38

1.4.2 言語の直接機能的諸側面 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 40

1.4.2.1 ことばとものの相通 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 40

1.4.2.2 表出性(情緒的・美的),動能性,交話性,紋章性など ・・・・・・ 42

1.4.3 言語における構造的特性形態法つまりカタチ性 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 45

1.4.4 言語の跛行性 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 48

1.5 発想の転換をせまる多様な言語世界 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 49

1.5.1 言語多様性の背景とその崩壊 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 49

1.5.2 いま緊急の言語研究 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 51

第2章 言語はカタチにあり  58

2.1 ふれられるものとしてのカタチ ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 59

2.1.1 本居宣長 vs. フンボルト/サピア ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 60

2.1.2 「語」は意味ではない ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 65

2.2 山田・松下文法以後 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 71

2.2.1 意味の偏重 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 76

2.2.2 文字の偏重と音声の軽視 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 76

2.2.3 そして代わりに ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 80

2.3 姿は似せがたく意は似せやすし ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 80

2.4 創造性と表出性 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 85

第3章 カタチとしての「語」  88

3.1 二面結節 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 90

3.1.1 話し手にとっての「語」 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 106

3.1.2 内容の希薄化:虚辞その他 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 107

3.1.3 「ミスマッチ」 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 111

3.2 語感覚 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 113

3.3 文字の表語性 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 116

3.3.1 表語文字としての漢字 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 118

3.3.2 仮名文字の分かち書き ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 125

3.3.2.1 會津八一の試み ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 127

3.4 対照的な文字観と文字の陥穽 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 129

3.5 文字なき言語でふれるカタチ ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 137

3.6 複統合語からみえるカタチ言語類型の 4タイプのなかで ・・・・・・ 141

3.6.1 ふたつのタイプの複統合語 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 147

3.6.2 複統合と希薄化 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 151

3.7 日本語の単語と分類を問う ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 151

第4章 「語」とその構成:“助動詞”と“助詞”   159

4.1 語構成の手法 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 161

4.1.1 テニヲハの周辺 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 165

4.1.2 「接語」にちかづく ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 172

4.2 「語」と「接語」 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 175

4.2.1 「垣根越え」 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 178

4.2.2 異なる音韻的結節 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 179

4.2.3 接辞と接語の比較 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 182

4.3 用言分割(ひねり)と再立ち上げ ── 接尾辞をみわける ・・・・ 192

4.3.1 「≠する」再立ち上げ ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 197

4.3.2 「≠ある」再立ち上げ ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 200

4.3.3 複数の接尾辞の「ひねり」・再立ち上げ ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 203

4.3.4 「ひねり」・ 再立ち上げ vs. 挿入・拡張 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 205

4.4 派生接尾辞 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 207

4.4.1 用言性接尾辞 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 207

4.4.1.1 2次的接尾辞 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 211

4.4.1.2 相互承接 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 213

4.4.2 用言化接尾辞 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 215

4.4.2.1 用言化+体言化 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 216

4.4.3 体言性接尾辞 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 218

4.4.4 体言化接尾辞 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 218

4.5 屈折接尾辞 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 220

4.5.1 終止法屈折 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 226

4.5.1.1 「-た|-だ」の問題 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 230

4.5.2 中断法屈折 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 236

4.5.2.1 “ている” など ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 240

4.6 接尾辞以外 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 241

4.6.1 接頭辞 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 242

4.6.2 複合法 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 245

4.6.3 重複法 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 247

4.6.4 象徴法 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 249

4.6.5 補充法 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 249

第5章 「語」をこえた「拘束句」  251

5.1 前接語 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 254

5.1.1 変化型 vs. 不変化型 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 256

5.1.2 準前接語 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 262

5.1.3 複合前接語 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 263

5.1.4 接語の音声弱化 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 264

5.1.5 接語の相対的位置 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 267

5.1.6 後接語 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 269

5.2 用言複合体など ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 270

5.3 体言複合体など ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 279

5.4 日本語名詞屈折論を問う ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 283

第6章 言語記述と文法  290

6.1 辞典と文典 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 292

6.1.1 ボアズ的伝統 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 292

6.1.2 大槻文彦 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 299

6.1.3 「文法はおもしろい」か? ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 301

6.1.4 ネブリハ文法 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 306

6.2 日本語の文法記述 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 307

6.2.1 「大文法」とその後 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 308

6.2.2 外から見た日本語の研究 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 311

6.2.3 母語の文法 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 313

6.3 宣教師言語学の貢献 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 317

6.4 海図なき「文法の海」をいく日本語の海を望見しつつ ・・・・・・・ 322

6.4.1 海へのアプローチ ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 322

6.4.2 ユピック語文法の深みへ ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 331

6.4.2.1 アクセントと拘束句 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 332

6.4.2.2 複統語的な語 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 334

6.4.2.3 30種の指示詞(こそあ)・・・・・・・・・・・・・・・・・ 341

6.4.2.4 4種の繋辞関係動詞 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 344

6.4.2.5 逆受動動詞と被害者動詞 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 346

6.4.2.6 動詞の分割(ひねり)・再立ち上げと並置法 ・・・・・・・・・・・ 349

6.4.2.7 数詞:3項動詞の並置法構文として ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 352

6.4.2.8 繋辞(関係動詞)からのさらなる拡張 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 353

図表 [図1]文化の基本的しくみ(24) 

    [図2]北アメリカ言語地図(52〜53)

    [表1]二面結節(94)

    [表2]接辞と接語の対照表(187〜189)

    [表3]ユピック語の指示詞(343)

参考文献  358

主要人名索引  395

事項名索引  399

あとがき  423



見本ページ

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著者紹介

宮岡 伯人(みやおか おさひと)

1936年(昭和11)神戸市生まれ。
大阪外国語大学、京都大学で英語学、言語学を専攻。文学博士。
小樽商科大学商学部、東京外国語大学外国語学部、北海道大学文学部・文学研究科ならびに京都大学文学部・文学研究科言語学講座教授を経て、2000年 定年退職。2007年まで大阪学院大学情報学部教授。
2004年 La Trobe 大学(Research Centre for Linguistic Typology)、2007-2010年 Max Planck Institute(Department of Linguistics)の各客員研究員。2009年 アメリカ言語学会(LSA)永年名誉会員。

<著書> 『エスキモーの言語と文化』(弘文堂 1978)、『エスキモー極北の文化誌』(岩波新書 1987、サントリー学芸賞)、『「語」とはなにか』(三省堂 2002)、A Grammar of Central Alaskan Yupik (CAY) (Mouton de Gruyter 2012)。

<編著> 『北の言語類型と歴史』(三省堂 1992)、『言語人類学を学ぶ人のために』(世界思想社 1996)ほか。



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