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  江戸の橋


江戸の橋

鈴木理生(まさお)著  (品切)

1,800円 四六 272頁 978-4-385-36261-8

水の都「江戸」には500前後の橋があった。クレーンなどない時代に、どんな方法で橋杭を打ち込み、橋を架けたか。また橋材を選び、調達したのか。江戸の橋のさまざまな形と作られ方を紹介した初めての本。

2006年 5月10日 発行

本書の内容 著者紹介 目次 見本ページ1 見本ページ2 見本ページ3 あとがき

『大江戸の正体』 (品切) 『江戸東京学事典 新装版』 『近世都市江戸の構造』(品切) 『ジェンダーで読み解く 江戸時代』(品切)


●本書の内容

1.水の都「江戸」には500前後の橋があったといわれる。両国橋、永代橋、千住大橋など隅田川に架かる橋は、いつ、どのようにして架けられたのか。また水に朽ちやすい材木の中からなにを橋材に選び、調達したのか。江戸の橋の素材や工法、建設過程を解き明かした初めての本。

2.クレーンなどのない時代にどうやって大きな橋を造ったか、どんな方法で杭を水中に打ち込んだか。「震(ゆす)り込み」(太い橋杭を立てる方法)などの江戸の土木・建築・モノづくりの技術を初めて紹介。

3.そもそも、あの「お江戸日本橋」がいつ架けられたの、いまだ定説はない。不思議にも、幕府などの公的な記録がないのである。初期の江戸の橋は、多くが「棚橋」(棚の形に架けた板の仮橋、また欄干のない橋)であった。そしてこの棚橋の原形を、現代のラオス「バンビエンの木橋」に著者は見出す。

4.木造の橋にとって、大敵は、(1)洪水と高潮、(2)船の衝突、(3)橋材の老朽化・虫食い・腐食、(4)火事、であった。橋は「揺らぎ」だすとひとたまりもなく壊れてしまう。また高欄の擬宝珠や金物を剥ぎ取っていく「金物泥棒」も多かった。江戸の人々の橋のメンテナンス(維持・管理)の仕方を紹介。

5.天竺橋や高橋、太鼓橋など、江戸の橋のさまざまな形にもふれた「大江戸橋づくし」。「名所江戸百景」など図版31点を掲載。



●著者紹介

鈴木理生

1926年東京生まれ。千代田図書館勤務を経て、東京都市史研究所理事。都市史研究家。
著書に、『千代田区の歴史』(名著出版)『江戸の川 東京の川』(日本放送出版協会、増補版は井上書院)『江戸はこうして造られた』(ちくま学芸文庫)など。編著に『東京の地理がわかる事典』『東京の地名がわかる事典』(日本実業出版社)『図説 江戸・東京の川と水辺の事典』(柏書房)など。


●目  次

第一章 隅田川の橋 1

1 両国橋と巨木 2
2 千住大橋と槇 27
3 新大橋と永代橋 46

第二章	橋はどのように造られたか 63
1 江戸の橋づくりの技術 64
2 江戸の橋のメンテナンス 91
[コラム]橋番の実態

第三章 日本橋界隈の橋 107
1 江戸の水路と高橋 108
2 日本橋はいつできたか 125
3 「水」の条件 145
[コラム]橋の持(もち)

第四章 堀と橋 157
1 外濠の風景 158
2 堀川と舟入堀 178

第五章 銀座界隈の橋 195
1 京橋と銀座 196
2 木挽町と歌舞伎 211
3 数寄屋橋の埋め立て 229

第六章 橋の昔と今 237
1 明治の橋 238
2 水辺と橋の大きさ 249

あとがき

 この本は、平成七年から十七年まで足掛け十年の間、中央区立京橋図書館の『郷土室だより』に「中央区の橋」と題して三十回(一年三回発行)にわたって連載したものを、大幅に構成替えし、加筆したものであります。
 本文でも述べたように橋や坂は文学的関心や名所旧跡を中心にしたものが多いのですが、この本は橋の建設の過程・素材へのこだわり・工法の特徴などに力点をおいたものであることを強調しておきたいと思っています。
 そもそも「はし」は、「橋」であり「端」でもあります。言い方を換えれば、「はし」は異質文化の交流の場としての都市そのものだと言ってもよいものと考えています。
 なお、この「はし物語」を拾いあげて、このような形に仕上げてくださった三省堂出版局の松本裕喜氏と、私がなんとか持病を克服できた妙薬を那須塩原の白石昭一氏がくださったことが奏効したためにこの本を仕上げることができたことを明記して、これも三つの「はし」が結ばれた結果だと存じ、改めてお二方に深い感謝の念を捧げます。

 2006年3月

鈴木理生

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