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  江戸っ子歳事記


江戸っ子歳事記

鈴木理生 著  (品切)

1,800円 四六判 296頁 978-4-385-36385-1

初鰹、夏越しの祓え、水練場、灰神楽、天下祭と町神輿、道灌祭、水子地蔵、閻魔様、遊行の寺、投げ込み寺など、江戸から東京へと受け継がれてきた年中行事や祭を中心に、江戸っ子・東京っ子の風俗と暮らしを再現。歳時記でよみがえる江戸・東京の原風景。図版 49点。

2008年 11月10日 発行

本文見本ページ   目 次   あとがき



目   次

新年

  • 初詣
  • 門松のこと
  • 初夢
  • 年号の話
  • 水子地蔵
  • 投げ込み寺
  • 町の節目
  • 正月の厚氷

  • 年内立春
  • 雛祭り
  • 春の雪
  • 江戸桜
  • 桜三態
  • 春木座
  • 奠都三十年祝賀会
  • 月番制
  • 羽織姿
  • 悉皆屋
  • 職人間
  • さらし
  • 呉服の日
  • 遊行の寺
  • 「御」の字

  • 女性の呼び方
  • 牡丹に唐獅子
  • 初鰹
  • 姥桜の不条理
  • 鮮魚街道
  • 天下祭と町神輿
  • 日本橋の祇園
  • 神輿と山車
  • 天神様と日本橋
  • 喧嘩今昔
  • ぺんぺん草
  • 納涼
  • 夏越の祓え
  • 江戸の夕立,明治の夕立
  • 水練所
  • 牛乳
  • 孝行糖
  • 塩の話
  • 『上水記』
  • 下水の話
  • 紙と海苔
  • 時の話

  • 文の月
  • 七夕は秋の行事
  • 朝顔
  • 花火
  • お迎え屋
  • 閻魔様
  • 浮世風呂
  • 半衿
  • 道灌まつり
  • 江戸と海賊
  • 盆暮勘定
  • 月見三題
  • 灰神楽
  • 米河岸の話
  • 古米
  • 馬と牛
  • 水のある風景
  • 鮭の話
  • 重陽の節句
  • 金座・銀座
  • 日本橋買い物案内
  • 預け料
  • 銭相場
  • 奥山に紅葉ふみわけ
  • 銀杏の舞
  • 神無月の神様
  • べったら市と鴨

  • お会式
  • 引越酒
  • 白浪物
  • 大根と篤農
  • 髪結の話
  • 御神火
  • 御防講
  • 紺屋の書入れ時
  • 塩町物
  • 句合
  • 山のぞみ
  • 大雪
  • まつりごと
  • 「死にます」
  • 江戸っ子の師走

あとがき


あとがき

「あとがき」というものには色々のタイプがあるが、ここではいわゆる裏話に限ろう。この二年来、「江戸を知るための」読書案内の企画について、三省堂の松本裕喜氏との間に甲論乙駁{こうろんおつばく}ならぬ素案、二次案、三次案と計画を練ってきた。その作業中のふとした合間に、私がむかし書き溜めた連載もの二群のコピーが同氏の目に留まった。

面白そうだから貸せといって持ち帰った松本氏が、思いがけなくそのコピーをもとに構成案を作って私に示されたのは今年の四月十日のことだった。

原文の掲載誌はかつて鮮烈・華麗な写真で注目された季刊の『江戸っ子』(編集人・藤崎俊氏)で、昭和五十二年(一九七七)から同誌の最終号である平成元年(一九八九)四月号までの約十二年間に四九編、毎号藤崎氏の注文にしたがって主に江戸の「都市構造」を中心とした読み物として書いたもので、筆名は「三五子」である。

この期間は経済の高度成長が石油ショックを機会に頭打ちとなり、壮大なドル減らしの時期、つまりグローバル化の夜明けを迎えてから、長いバブルの時代に突入した時期でもある。この約三十年から二十年前の東京を「葦の髄から天のぞく」式管見でつづったもので、現況とは大違いの場面があるが、この本ではあえてそのままにしたところもある。

もう一群の資料は、「都心」のタウン誌『月刊日本橋』に平成六年から連載中の対談記事のコピーである。いま全国的に地方の、言い換えると「場末」の衰退が問題化している。逆に言えば、「場末」の衰退は都市の中心である「都心」の消滅に通じる。「都心」と「場末」の相対的な関係の言及はここではさておき、江戸の場合、その機能としての都心は江戸城や幕府ではなく、日本橋(中央区)だったことは紛れもないことである。

このような観点から月刊『日本橋』の堺美貴氏には資料的に随分お世話になったことを明記しておきたい。そしてこれも足掛け一四年、一五〇回の集積のごく一部であり、つまり松本氏の「目」による『歳事記』として再編成されたものなのである。なお、この本に収めるにあたっては、「対談」形式をふつうの文章に書き改めた。

捨てるカミもあれば、拾うカミもある。その時どきに一所懸命に書いた古証文の「カミ」を取り上げて、このような『歳事記』という形に取りまとめてくださった松本氏に、厚く感謝してこの裏話を終える。

                    

平成二十年八月二十五日

鈴木理生

 

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