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記号の事典 セレクト版
第3版

記号の事典 セレクト版 第3版

江川 清・青木 隆・平田嘉男 編

5,000円 B5 272頁 978-4-385-13258-X (品切)

あらゆる方式・分野・時代の記号・シンボル・身振りなどを網羅した記号百科の改訂版。新国家誕生による国旗増や,商標・社章・JIS規格・標識・航空機の尾翼マークの改変など記号の最新情報を満載。色の和名・古代の文字・紙幣の肖像などを新収録。

1981年11月20日 初版発行
1996年12月 5日 第3版発行

 目  次
 3訂版の序に代えて
 [記号の事典]刊行に当たって
 凡例に代えて
 見本ページ


●目  次

I 身体でつくられる記号

1.手・指による記号(指文字/手話/特定の職業での身振り記号)
2.身振り・表情(身振り・表情)
3.芸能・スポーツの身振り(審判の身振り/伝統芸能の身振り/伝
 統芸能の面の象徴性)

II 音声・文字の代替記号

1.音・光・デンパによる記号(モールス信号/印刷電信符号)
2.触覚による記号(点字記号)
3.視覚による記号(手旗信号/速記記号)

III 数量を表わす記号

1.大きさを表わす記号(紙の寸法/活字の大きさ/衣料品のサイズ)
2.強度・硬度(震度階/風浪・うねり階級)
3.計量単位記号(単位記号/量記号)

IV 科学・技術の記号

1.自然科学の記号(数学記号/化学記号/天気図記号(日本式)/
 国際天気図記号/天文記号/占星術・錬金術の記号)
2.工学の記号(機械製図記号/電気用図記号/建築製図記号)
3.言語学・音楽などの記号(言語学の記号/音楽記号/色の表示法)
4.経済に関する記号(商用記号/通貨単位の記号)

V 分類・識別のための記号(以下、明細、省略)

1.文字・数字によるコード
2.識別のための図記号
3.スポーツ・ゲームの記号
4.識別のための色記号

VI 所属・階級を表わす記号

1.所属を表わす記号
2.乗り物のシンボルマーク
3.地位・階級を示す記号

VII 作業・動作の指示記号

1.交通信号
2.作業の指示記号

VIII 空間・時間を示す記号

1.位置・方角を示す記号
2.時・時間を示す記号

IX 図像と象徴

1.宗教図像と寓意図像
2.誕生石・花ことば
3.民間伝承の記号と象徴

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●3訂版の序に代えて

 本書の母体である『記号の事典」が刊行されたのは1985年暮れのことであった。それから10年以上の歳月が経過した現在もなお,『セレクト版第3版』として新しい版を刊行しうる機会を与えられたことは望外の喜びである。

 記号の多くは社会や時代の動きと連動し,その形状や意味が変容し続けている。このため,『セレクト版第2版』も一部では,現実の世界と多少のズレが生じている。そこで,本書では、前書以降変更のあった記号類をできる限り最新のものに改め,一部増補することを考えた。さらに今回の改訂版では,初期の『記号の事典』からやむをえず割愛せざるをえなかった図像と象徴に係わる部分を充実させることとした。これにより,記号のもつ象徴性についてもある程度理解していただけるようになったかと思う。

 一方,記号の形状が変容していることを承知しつつ,古い形状のままに掲載したものや古い形状をも併記したものもいくつかある。あえてそうした理由は多々ある。そのうちの最大の要素は,新しい記号形象を提示するよりは,むしろ古い記号形状を積極的に記すことにより,記号形状の成り立ちや記号化の基木を示しうると判断したことによる。なお,本書には取り上げなかった分野・領域でも興味ある記号が日々生産・更新されている。今後も、種々の角度から記号の問題を扱っていきたいと思っている。

1996年6月  編者一同

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●[記号の事典]刊行に当たって

 人がものを考えたり,コミュニケーションを行ったりする上で,記号は必要不可欠のものである。そのため,昔から記号とそれが果たす役割についての関心は大きかったが,近年,記号に関係したいくつかの事柄か特に注目されるようになっている。

 一つは,「記号学」ないしは「記号論」と呼ばれる分野からの発言が活発化したことである。二つ目は,ある意味では記号論との係わりが強いものであるが,従来は断片的にしか扱われてこなかった身振りや動作などについての学問的な研究が次第に増えてきたことである。もう一つは,ピクトグラム(絵文字)の重要性が認識され,公共用の案内標識・家電製品などの操作表示を始め各界で広く使用されるようになってきていることである。これとともに,「図記号」を中心に記号の標準化へ向けての動きが盛んになっていることも見逃されないことといえよう。また,C.I.(コーポレイト・アイデンティティ)と呼はれる経営戦略の立場から,商標を新しく作り替える企業が続出するようになったのも近年の傾向の一つである。

 これらの動きが生じてきた理由はいくつか考えられるが,国際交流の拡大に伴って言語や文化が異なる社会の人々と接する機会が急増したこと,また高度情報化社会の進展によって人々の生活が一様に多様化したことなど,社会生活の構造が変化したことが最も大きいとみられる。つまり,それまでの自国内で特定の階層を主な対象として行われてきた音声および文字言語を優先するコミュニケ−ション手段だけでは,このような社会情勢に対しては十分には対処しきれなくなってきているのである。そこで,いろいろの情報を普遍的・国際的に,かつ効率的に伝達するための手段として,特別の訓練をあまり必要とはしない,言語以外の非言語的な記号をも積極的に活用するトータルな形でのコミュニケーションを重視する傾向が強まってきたとみることができる。

 以上のようなこともあって,われわれの身のまわりには現在数多くの記号が存在している。これらが単に存在しているだけでは問題がない。しかし,現在の社会では,これらの無数ともいえる記号とは無縁な生活を営むことができなくなっている。

 例えば,各所に林立する交通標識や公共用の案内標識がそうであり,衣料品や電化製品に付せられた取り扱い・操作のためのマークなどもそうである。これらの記号のうち,知らなくとも生活上困らないものも少なくはないが,その意味が分からないと不便を感じるものもある。また,生活の便・不便の問題は別としても,ときには,知的な関心から見かけた記号の意味が知りたくなることがある。

 知らないことばや事柄は国語(外国語)辞典や百科事典などで調べることができる。ところが,今までには,言語以外の記号とその意味をまとめた事典はなかった。各種の記号の意味を知るには,それぞれの分野の書物などにいちいち当たって調べるしか方法がなかった。だが,これはかなり面倒なことである。だから,もし『記号百科』のようなものがあれば……と考えたくなる。これが,一つの契機となって,本書の刊行が企画されたわけである。

 以下,この事典の編集に際し,われわれが考えたことを簡単に記しておく。

1.記号の採集方針

 われわれは,コミュニケーションの手段として使われている(言語以外の)記号をできる限り幅広く多く収集しようとした。その際,現在の日本で,一定以上の範囲で,使用されている記号はもとより,外国での事例にも目を向けるよう心掛けた。しかし,限られたスタッフでの試み故に,今なお不十分な点が多い。その上,集めてはみたものの,紙面での表現が難しいものがあったり,スペースの都合で割愛せざるをえなかったものも少なくなかった。

2.記号配列

 記号集を編集するに当たってはいくつかの体裁が考えられた。一つは,いわゆる辞典方式である。つまり,一つ一つの記号を見出しとして取り出して,それぞれの記号に意味を付す方式である。この方法の利点は,同し形の記号が他のジャンルではどのような意味で使われているかが一望でき,また類似の記号同士の関係がよく分かる点にある。その反面,同一の分野で用いられている記号間の関係は把握しにくい。その上,ほとんど先行事例のないところから出発して,広範囲の記号を対象とする事典の編集を行おうとする場合,この方式では記号の管理がかなり難しい面がある。

 そこで,この事典では,各記号が使用される分野別にまとめ,必要に応して下位区分した上で,個々の記号を掲示し大局がつかめるようにした。そして,各使用分野での記号の中心的な機能に着目した上で,それらを目次に示す八つの章に大別して示すことにした。ただし,第I章のみは,表現媒体が身体である身振り・動作の類をまとめた。

3.記号の示し方

 この本が単なる記号の羅列にとどまることなく,利用者がこれにより記号のいろいろの側面について考えるための手掛かりとなるようできるだけの配慮を行った。例えば,各使用分野での記号を示すに際して,その意味内容・使い方の他に,その世界での記号の出自(歴史)や記号の組み立ての方法などに関する解説を施した。

 なお,記号の類縁語には,象徴,図像,図記号,信号,合図,標識,表章,マーク,コードなど多種の用語がみられるが,この記号集では統一を図ることはせずに,それぞれの分野で慣用的に使用されている名称にできるだけ従うこととした。

 その他,いくつかの試みを行ったが,刊行を目前にして見直してみると,ああすればよかった,こうすべきだった,という反省点ばかりが目につく。われわれ編集スタッフの能力の限界が痛感される次第である。

 ともあれ,数年にわたって編集を続けてきた『記号の事典』もようやく陽の目を見ようとしている。これによって,記号というものに一人でも多くの人の関心が得られれば幸いだと思っている。

 だが,これで終わったわけではない。不十分な点は改めなければならない。それだけではない。記号の世界では,一方で新しい記号が生まれている反面,他方で記号の消滅が起こっているのである。日々更新を続ける記号の消長に目を見張り,読者の指摘や意見を盛って,新たな改訂のための準備をしていかねばならないと考えている。

1985年11月 編者 識

(本文は『記号の事典』からの抜粋)

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●凡例に代えて

 1.この事典では,紙面構成の便宜上、記号使用ジャンルを,本項目とカコミ項目とに分けて掲載した。両項目への振り分けは,原則として,  

1.その章の構成上どうしても必要なもの
2.記号量の多いもの

との2点のいずれか一方以上を満たすジャンルのものは本項目,そうてないものはカコミ項目とした。だが,中には判断に迷うものも少なくなかった。その際は,レイアウトを優先してどちらかに決めた。

 2.各ジャンルの章への帰属の決定には、そのシャンルの記号のもつ中心的機能を考慮した。しかし,やはり紙面の都合上,二次的な機能の章へ入れざるをえなかったものもある。

 3.同じ章内での配置も,できる限り機能的に近いものは近接した配置に置くよう心掛けたが,やむをえず離れてしまったものもある。

 4.各章の扉の下段には,他の章に含まれている記号のうち,その章の全体またはいずれかのジャンルと関係するものの名称と掲載ページを記しておいた。ただし、参照ペーシのうち,ごく一部しか関係がない場合もあることを断っておく。

 5.各ジャンルでの記号は,特別の場合を除き,個々の記号を取り出して,それを左(上)に掲げ,その右(下)に意味・用法を示した。

 6.個々の記号を掲示すべき所のうち,数箇所は空欄になっている。例えば195ページのF4がそうである。これは誤りではない。記号を特に付けないことが記号なのである。これは,ゼロ(空)記号といって,頻繁に起こるような現象に対して,この記号が与えられることがよくあるのである。

 7.本書の編集にあたっては,多くの方々の協力も得ながら,できる限り細心に厳密さを心がけたが,古今東西,百科万般にわたるため,精査の及ばなかったところも少なくない。また,資料間の矛盾のあるものについては,最善と判断できる方によったが,判断の誤まりがないとはいえない。読者のみなさまの御叱正と寛容を願うとともに,本書および記号学の発展のために,あたたかい御支援をお願いする次第である。

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●見本ページ

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