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技術英語構文辞典
新装版

技術英語構文辞典 新装版

富井 篤 編

4,500円 B6変 560頁 978-4-385-11026-X

技術英文の読解・作成に便利な辞典。和訳・英訳に役立つように、技術文を読んだり、書いたりする時に頻出する重要構文を24に分類して解説。おのおのの単元は解説、英語例文、対応和訳で構成。引用されている極めて豊富な例文はすべて編者が30年かけて収集した生きた技術英文ばかり。巻末に日英の術語索引付き。

1996年11月15日 初版 発行
2004年5月1日 新装版 発行

 技術英語前置詞活用辞典 増補修訂版
 技術英語数量表現辞典 新装版
 テクニカルライター英和辞典
 株式会社国際テクリンガ研究所のHP



●はしがき

 よく、「英語と日本語とでは発想が違う」という。

 それでは、この「発想が違う」という場合の「発想」とは何であろうか。それは、物事を表現する場合の思考のし方だと思う。そして、その、異なった、「思考のし方」が、異なった構文となって現れるのである。したがって、われわれが、たとえ、文法的に正しい英文を書いたとしても、それが、native nglish Speakersの発想に基づく構文で書かれていなければ、間違いではないし、ましてや、意味が通じないとか、違う意味になってしまうというものではないが、残念ながら、彼らの目には奇妙に映ってしまうことがある。例えば、同じことをいうのに、日本語では肯定的に表現しても、英語では否定的に言い表したほうがよいことがある。また、日本語では動詞を使って表現したほうが自然であるが、英語では、名詞で表すことのほうが多い。もっと端的な例を挙げると、日本語は、「何々は」はという主部と「何々する」という述部が文章の前後に来て、その間にすべてのことやものが入るのに対して、英語では、「何々は何々にする」という主部と述部が文章の前に来て、その後に、すべてのことやものが、重要なものから順に続いてくるというように、根本的な違いがある。さらには、比較や倍率を表す文章になると、彼我の構文の違いは、本文中にも述べてあるように、著しいものがある。これら、みな、構文の問題である。

 本書は、このような背景の元に、これらの構文について、技術文、ないしは実務文という側面からアプローチした本である。もちろん、構文の本であるから、単に、彼我の発想の違いのあるものだけを取り上げたものではなく、筆者が、過去30年間に亘って収集した例文を元に、一応考えられるありとあらゆる構文を取り上げたつもりである.したがって、あるものは、和文英訳の際に役立つものであり、また、あるものは、英文和訳の際に威力を発揮するものである。さらには、われわれ日本人が誤って理解している構文なども、いくつか取り上げている。

 これは、辞典といっても、普通の辞書のように、必要なときに必要な部分だけを開いて使用すればよいというものではない。本の名前は、辞典となっているが、やはり、構文に関する参考書ないしはハンドブックである。一通りは目を通して欲しい。必ずしも最初から読み通して行かなければならないというものではないが、興味のありそうな単元から読んでいってもよいから、少なくとも、一度は、目を通していただき、最低限、どこに何が書かれているかということだけは把握しておいていただきたい。そうすれば、英文和訳の際に限らず、和文英訳の際にも、きっと、役に立つと思う。

 言葉は、辞書や用語集を見れば、何とか適語は探せる。表現も、最近ではよい表現集が出版されており、かなり、正確な表現を探すのに苦労しない。しかし、こと構文となると、いまだ、まとまったものが出版されていないというのが現状のようである。しかも、数多くの技術英文の用例を載せた本となると、皆無に近い。本書が、少しでも、科学者、技術者、翻訳者、学生、さらには、一般の学習者のお役に立てれば、筆者にとってこのうえの喜びはない。本書は、決して、私一人の力で出来上がったものではない。日夜、本業の会社経営に追われる傍ら、暇を見ては短期間に書き上げなければならなかったため、英語にウン十年間携わってきた、小山 嘉子さんには大変お世話になり、さらには、資料整理、翻訳、ワープロ打ち、校正などに、妻、幸子、長女、神崎 美恵子、外資系商社勤務の次女、祥子、大手M商事勤務の三女、玲子らにも協力してもらった。ここに、その出版を祝い、ともに、喜びを分かち合いたい。最後になってしまったが、本書の出版に際し、いろいろお世話くださった、(株)三省堂の出版部及び三省堂印刷の方々にお礼申し上げたい。

1996年秋

                  富井 篤


●編者から

お断りとお願い

 本書の中において、同じような内容のことが、異なった二つ以上の単元の中で取り上げられていることがある。例えば、「こと」を主語に取る、いわゆる、「無生物主語構文」というものや、分詞構文などは、「1。1無生物主語構文」の中でも取り扱い、また、それらの構文が、因果関係を表現するときにも使用できるため、「1。3因果構文」の中でも取り扱っている。それは、それぞれの単元において、切り口が違い、記述のし方も、当然、違うので、重複といえばいえないことはないが、いずれからも割愛することができず、やむを得なかった。そような重複は、「1。2否定構文」、「1。6倒置構文」、「1。7強意構文」などにも、若干、見られる。

 また、筆者は、本書以外にも、数多くの技術翻訳関連図書を書いており、その中の項目と本書の中の項目が、もちろん、全く同一ではないが、内容的にかなり重複している部分がある。例えば、無生物主語構文などは、英和翻訳、和英翻訳、そのどちらにも大事な構文であるので、英文からのアプローチ、和文からのアプローチ、その両方に対しての説明として、拙著「技術翻訳のテクニック」および「続・技術翻訳のテクニック」(丸善)に、それぞれ、違う形ではあるが、記載されている。これらすべての本を購入されている読者にとっては、大変申し訳ないと思っているが、元来、本というものは、その本1冊の中に、その本のテーマに合った内容をすべて網羅していなければならないと考え、他の本と重複する項目があろうと、他の本と類似する項目があろうと、それぞれのテーマを持った一冊の本としてまとめなければならないと考え、巳むを得なかった。現実問題として、一冊の本を書くに当り、ここは何々の本を、ここはこれこれの本をそれぞれ参照して欲しいというのも、一面では不親切であると思い、このようにした。もちろん、「拙著何々を参照」としたところもあるし、また、他の本から、完全に、部分引用したところもあるのは当然である。

 はしがきにも書いたように、本書は、筆者が、過去30年間に亘って収集した例文を元に書いた本である。したがって、技術的内容として、やや、古くなっている例文も多々あるに違いない。しかし、英文そのものは、わずか30年の間に大きく変わるものではなく、まして、構文の姿が変わるものは、絶対ないものと思っている。それよりも、ここに引用している例文は、すべて、現在、実際に使用されている文献から採ったものばかりであるので、よくいわれるような、「死んだ英語」は一つもないと考えてよいのではないかと思っている。さらに完璧を期するため、アメリカのUniversity of Wisconsin-MadisonのJames L. Davis先生、およびその門下生である、Diane L. Howardに、スペル・チェックはもちろんのこと、英語としての善しあし、例文として辞書に載せることの適否、さらには、筆者の解説の正否などについても精査していただき、完璧を期したつもりでいる。それでも、もし、何か、間違い、不適切なところがあったら、ぜひ、お教えいただきたい.

本書の構成

1 本書は、和英翻訳用として80%、英和翻訳用として 20%の割合で編纂されたものであり、双方を合わせて、技術英語の学習用として100%の効果を発揮するもの である。

2 本書は、第1章、第2章、および第3章の三つから構成されている。第1章は、技術文を読んだり書いたりするのに重要な、11の構文が述べられている。第2章は、文章テクニックとして、実務文で必要な構文を説明している。第3章は、頻出する、いくつかの、重要な文章構造を挙げて解説している。

3 基本的には、すべての単元において、解説、英語例文、および対応和訳の三つから成り立っている。ただ、和訳をする必要のない個所では、単元によっては、英語例文に対応和訳が付いていないところもある。

4 巻末には、日。英の索引が付いている。

本書の特長

1 引用されている例文は、すべて、筆者が過去30年かけて収集してきた、今、実際に産業界で生きている技術英文ばかりである。

2 そのような英文を、さらに完璧を期するため、のUniversity of Wisconsin-MadisonのJames L. Davis先生、およびその門下生である、Diane L. Howardに、スペル・チェックはもちろんのこと、英語としての善しあし、例文として辞書に載せることの適否、さらには、筆者の解説の正否などについても精査済みである。

3 例文の数が、極めて豊富である。場合によっては、例文をそのまま、文章丸ごと引用して使用できるシチュエーションもなきにしもあらずである。

4 例文には、ある単元を除き、原則的には、すべて、和訳を付けた。したがって、英文和訳の演習にもなる。

5 巻末には、索引を付けた。解説文の中の言葉が引けるのはもちろんであるが、さらに、引用例文の中の英単語や対応和文の中の日本語も引けるので、技術文専用の英和/和英辞書、ないしは表現集の一部としても使用できる。

本書の活用のし方

1 本書は、辞典といっても、構文に関する参考書ないしはハンドブックである。したがって、一通りは目を通して欲しい。しかし、一通りは目を通さなくても、否定文を書くときに迷ったら、「否定構文」を、あることを強調したい時にその表現に困ったら、 「強調構文」を、比較文を書きたいときにその語順に自信がなかったら、「比較構文」を、というように、必要な部分を見ることができる。

2 各単元には、たくさんの例文が、和訳対応で載っている。そのため、構文の学習のみではなく、翻訳の学習もできる。さらに、巻末には、日本語と英語の索引が別々に付いており、引用例文中の重要な英語は、英索引から引けるようになっている。また、解説文や和訳文の中の重要な言葉は和索引から引けるので、技術英語のハンドブックとしても使えるようになっている。

本文中の参考文献

前置詞活用辞典(三省堂発行)
英語数量表現辞典(三省堂発行)
科学技術和英大辞典(オーム社発行)
科学技術英和大辞典(オーム社発行)
科学技術英語表現辞典(オーム社発行)
技術翻訳のテクニック(丸善発行)
続・技術翻訳のテクニック(丸善発行)


●見本ページ

見本ページ

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