コンサイス
カタカナ語辞典
第2版

コンサイスカタカナ語辞典 第2版

三省堂編修所 編

2,900円 B6変 1,376頁 978-4-385-13488-X

的確な解説のカタカナ語辞典の最新版。必須コンピューター語を加えて約52,000語収録。カタカナ語約45,000語、アルファベット略語約7,500語。中国語発音はピンイン表示。朝鮮語・アラビア語などには正確なローマナイズを表記。接頭語および接尾語は枠組みで解説。付録に「外来語の表記」「度量衡換算表」「温度換算表」。

コンサイス外来語辞典
1972年  5月 1日 初版 発行
1976年 10月 20日 第2版発行
1979年 12月 1日 第3版発行
1987年 4月 1日 第4版発行

コンサイスカタカナ語辞典
1994年  9月10日 初版発行
2000年  9月10日 第2版発行
2005年  1月20日 第3版発行

 音声付きCD-ROM スーパー大辞林・コンサイスカタカナ語辞典



●はしがき

 近年、世界は通信手段の驚くほどの発達によって、空間的にも、また時間的にも急速に縮まっていることは疑いありません。ヨーロッパのEU連合の動きや、民族紛争、南北朝鮮首脳の歴史的会談などの社会的事件をそれこそリアルタイムで知ることができます。遺伝子操作によるクローンの出現、ヒトゲノムの遺伝子解読、人間の活動による環境破壊、地球温暖化など、未来を決定しかねないファクターが、ことばを伝達の手段として、テレビや新聞などの既存メディアを通じ、また、普及著しいインターネットを通じてとびかっています。このことばの中に、新しい事象を象徴的に表す核としてカタカナ語が存在しています。
 ところでカタカナ語の文字は、文字自体が意味でもある漢字で表現されることばと違って、意味がないため、知らないカタカナ語の意味をその文字のつらなりから推定することは難しいものです。よくカタカナ語の氾濫が嘆かれるのもこのことが一因をなしていると考えられます。新しい世界の鍵ともいうべきカタカナ語は、元となった原語やその意味を知ることによって始めて十全に理解することができます。
 『コンサイス外来語辞典』の伝統を引き継いだ本書は、初版刊行以来、豊富な項目や百科的な解説の充実、原語の由来や語源の適切さが多くの方々に受け入れられ、ご利用いただいてまいりました。
 今回の改訂では、広範な分野にわたって見直しを行い、特にアジアのことばの正確さに意を用 いました。新しくうまれたことばの採録にあたっては、コンピューターやインターネット関連、科学上の新語、時事や経済関係などが中心となり、結果として、項目数は45,000語、巻末のアルファベット略語は、7,500語に増加しました。

 この辞典が、世界を読み解く鍵となって、多くの方にご愛用いただけることを願ってやみません。

 2000年9月

三省堂編修所



●はしがき(初版)

 本書の初阪は,1972年,以来22年を経過し,百科的な解説の充実した新しい外来語辞典の定本として多くの方々にご愛用をいただいてきた.

 今や,本格的な国際化時代を迎え,情報化社会を反映した形で,日常生活・ビジネス・マスコミなどの場で,次々に新しい言葉が生み出されているが,そのかなりの部分がカタカナ語である.特に英語を主とした外国語の中には,日本語として定着したとはいえないものまでも,どんどん会話や文章に使用される傾向が強くなっている.こうした状況に対応すべく,本書も今回は積極的にこの分野の語の収録に努めた.また,従来の「外来語辞典」を敢えて「コンサイスカタカナ語辞典」と書名を変えて刊行するのも,こうした事情を考慮してのことである.

 今改訂では,広く各分野にわたり全項目を再検討しながら,新たな項目の追加を行い,その結果収録語数は約1万語増の43,000となり,巻末のアルファベット略語も7,000に増え,合計5万語という大幅増となった.そめため判型を大きくし,ページ数も増やし,収容力を増やすことによりこれらめ増加分を吸収することに努めた.従来からの接頭語・接尾語・複合語のコラムや,俳句の季語として使われる言葉への季節の表示や,当て字漢字の紹介などの特色はそのまま継承し,さらに理解を助けるためのカットを相当数補充した.

 今回は,城西国際大学教授の石野博史氏に編集委員をお願いし,全面的なご協力をいただいた.

 本書は増え続けるカタカナ語を意欲的に取り込みつつ,今後ともさらなる改善を目指して改訂を図っていくつもりであるが,より内容を充実させていくために,読者の方々からのご意見、ご教示をお待ちする次第である.


1994年7月

三省堂編修所



●凡例(一部、省略)

【見出し語】

1.見出し語は,五十音順に配列した.検索の便宜上,長音記号「ー」は無視して並べてある.ただし,「ー」を含まない同形の語がある場合には,「ー」を含まない語を先に配列した.たとえばグロースはグロスの直後にある.

2.清音・濁音・半濁音の順に配列した.ハン バン パン の順となる.

3.ウェストン祭,電子レンジ,関東ローム層 のような和語との複合語は,その含む外来語の見出しのもとに,追い込んで記述してある.ウェストン祭はウェストン,電子レンジはレンジ,関東ローム層はロームの項にある.

4.カタカナでは同一の表記になるが,原語の異なるものは,見出し語の右肩に1 2 3の数字を付けて,別見出しとした.

    バス1[bass]… バス4[bus]

5.原語が 2 つ以上の単語からなる複合語の場合,ハイフンの有無にかかわらず,見出し語には「-」を挿入した.これは見出し語の各要素の区切りを示すためであって,新聞・雑誌などで使用するときには省かれることもある.ただし,原語がひとつづりのときは,「-」を用いない.

    アイス-クリーム-ソーダ [ice-cream soda]
    アイスフォール [icefall]

【表記法】

1.原則として,昭和 29 年 3 月国語審議会発表の「外来語の表記」によったが,現実に行われている有力な別表記も,とくにそれが離れた位置に配列される場合は,見出しとして収録した.

2.原音が二重母音である場合,カタカナ表記で,長音にするか,母音 2 つをもってするかは,現実の使用度を考慮して決定した.

    メイ[May] メー-デー [May Day]

決定しかねる場合は,できるだけ両形を示して,どちらからでも検索できるように心がけた.

3.促音「ッ」の挿入も,(3. 2)と同様の配慮を行った.

4.ラジオ[radio]チーム[team]のように表記が固定しているものは別として,一般に -di-,-ti- などに -ディ-,-ティ- を当てるか,-ジ-,-チ- を当てるかは,それが外来語としてフレッシュなものか否かにもより,また個人差も考えなければならない.いずれか一方に決しかねるものは,できるだけ両形から検索できるようにした.

【原語】

1.見出し語の直後に[ ]にくるんで示した.

2.原語が (1) 英語(アメリカ英語を含む)と (2) 固有名詞と (3) 直前の原語名と同一である場合は,原則として,その原語名の表示を省略した.ただし,疑問のおきそうな場合には,英 ド などと表示してある.

3.原語名の中には,略語を用いたものもある.これらについては,10. 略語表を参照していただきたい.

4.原つづりは,原則として,1 種のみを挙げ,異つづりは省略した.

5.ロシア語,ギリシア語などラテン文字を用いない言語は,ローマナイズして示した.ただし,長音の表示は,あえて省略した.

6.中国語の場合は,ウェード式ローマ字つづりと漢字を示した.

    ギョウザ[中 chiao tzu(餃子)]

7.原つづり中,斜字体(イタリック)で示した部分は,それが見出しの外来語表記に直接あらわれない部分(または,逆にあらわれている部分,とくにアルファベット語の場合)である.斜体・立体の使い分けは,要するに,当該部分に注意を向けていただくための工夫にすぎない.

8.日本で独自に作られた,いわゆる和製英語・和製洋語などは,次のように示してある.

エスコート-ガイド[日 < escort(つきあい)+guide(案内人)]

9.空見出しで,主項目を参照する場合,同一原語であれば,原則的にそれを示すことは省略した.

10.短縮語で,その短縮形も原語にある場合は,原つづりを示した.日本語に入って独自に作られた短縮語は,(4. 8)のように示すか,または原語欄を一切省略した.

11.原語における本来の語義を,( )にくるんで示した場合がある.

グース [goose (ガチョウ)] 洋服仕立て用の重いアイロン.〈現〉★柄がガチョウの首に似ているところから.

12.原語の語源を示した場合がある.この場合,究極の語源を示したものと,隣接の語源を示したものとがある.

グロッケンシュピール [ド Glockenspiel<Glocken (鐘)+Spiel (演奏)]

この例では,グロッケンシュピールはドイツ語 Glockenspiel が原語であって,この原語は同じくドイツ語 Glocken(鐘)と Spiel(演奏)の 2 語からなる複合語であることを示している.<以下の語が,前と同一国籍である場合,原語名の表示を省略した.

クロマチン [chromatin<ギ khromatos (色の)+英 -in (化学製品名の接尾語)]

この例では,クロマチンの原語は英語の chromatin で,これはギリシア語の khromatos(色の)と英語の接尾語 -in からなることばであることを示している.

アルバム [album<ラ (白板)]

この例では,アルバムの原語は英語の album で, この英語はラテン語の album(白板)から生まれたものであることを示している.語形が直前の語(原語名を問わない)と同一,または極めて近似している場合は,原つづりを省略した.

カッター[cutter<cut(切る)+-er(道具)]

この例では,カッターの原語は英語の cutter で,それは動詞 cut から生まれたものであることを示している.

ディスポーザー [disposer<ラ disponere (処理する)]

この例では,本来は disposer<dispose<ラ disponere であるが,中間の dispose が外来語の見出しとして不要のため,ラテン語の disponere を語源とした.もし dispose の見出しがあるならば,次のようになるはずである.

ディスポーザー [disposer<dispose]
ディスポーズ [dispose<ラ disponere (処理する)] 

13.複合語のそれぞれの要素が独立見出しとしてある場合には,語源はそれぞれの独立見出し語にあるので入れなかった.

14.原語あるいはその語源に定説のないもの,疑問のあるものには ?を付けた.

オーケー [OK<? oll korrect=all correct (まちがいなし)]

なお,この項目の★以下を参照していただきたい.

15.登録商標(商品名・会社名など)には,原語の前に [商]と表示した.

【語義】

1.同一項目において,2 つ以上の語義があり,それらが (a)借入時代が異なるとき,(b)位相が異なるなど差違の大きなとき,[1][2][3]の番号をそれぞれの文頭に付けた.

【専門分野・位相】

1.【 】中の表示は,それぞれの見出し語,または語義の専門分野,および位相を示す.ときには説明の補助的手段としても活用した.

2.この部分に用いた略語は,10. 略語表を参照していただきたい.

【借入の時代】

1.その語・語義の借入の時代を語義記述の末尾に〈 〉でくるんで示した.ただし,地名・人名・作品名などの固有名詞には省略してある.

2.この部分に用いた略語は,10. 略語表を参照していただきたい.

【種々の記号】

1.〜する,〜な :その語が日本語の中で,「する」,「な」をつけて動詞,形容動詞として使われることを示した.ただし,2 つ以上の語義があるときは,語義の全部にあてはまるとは限らないので,注意していただきたい.

2.⇔ :その語・語義の反対語・反対語義,あるいは対となる語・語義を,この矢印の次に示した.

語義区分 [1][2]などの前(つまり,原語欄の直後)に置かれた⇔は,2 つ以上ある語義のすべての対語であることを意味する.

3.⇒ :「次の見出し語を見よ」の意味で用いた.

    アリゲーター …⇒クロコダイル

4.[漢],[季] :その語の漢字の当て字を,また,その語が,直後の春夏秋冬新年の季節を表す俳句の季語として使われることを示した.

    インチ …[漢]吋
    アロハ-シャツ …[季]夏
    イキシア …[季]春

5.★ :その項目,その語義に関する補足説明を,この印の次で行った.

6.〜 :追いこみ見出し中に,主項目の代用として用いた.

ソーダ 苛性〜(=苛性ソーダ) 〜水(=ソーダ水) 〜灰(=ソーダ灰)

7.〜 :見出し語,またはその原つづりの代用に用いた.

なお,次のような使用例があるので,ご注意いただきたい.

ソフィスト [Sophist] の項で[2][s〜]とあるのは,[2]の語義の場合,原つづりは sophist となることを示すもの.

エア-フォース [air force] の項で[2][A〜 F〜]とあるのは,[2]の語義の場合,原つづりは Air Force となることを示す.

【特殊な用語】

1.「邦転」原語の発音から大幅になまって日本語に定着した語の場合,この用語を用いた.プディングの項を参照していただきたい.

2.「邦略」日本語に入って独自に作られた短縮形・省略語をさす場合,この用語を用いた.

ラボラトリー [laboratory] をラボとするのは邦略であり,ラブ [lab]は英語における短縮形である.

パーマネント-ウエーブ [permanent wave] を パーマネント[permanent] とするのは,日・英共通の短縮形であり,パーマは邦略.

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