本の豆知識

本を選ぶとき・購入するときに知っていると便利な知識をまとめました。

主に大辞林第二版から引用しましたが、加筆した部分もあります。

[あ]  [か]  [さ]  [た]  [な]  [は]  [ま]  [や]  [ら] 

アイエスビーエヌ〔ISBN〕
〔International Standard Book Number〕国際標準図書番号。書籍の流通業務合理化のため,市販される図書につけるコード。10桁の数字で国籍・出版社・製品を表示する。たとえばエクシード英和辞典は[4-385-10650-9]となるが、[4]は日本、[385]は三省堂、[10650-9]がこの本の番号になる。

いんさつ【印刷】
インクを使い,版面に描き出されている文字・絵画・模様などを,紙その他の被印刷体の表面に刷り出すこと。「年賀状を―する」「―物」 〔明治期には「いんせつ」とも〕

いんさつきょく【印刷局】
大蔵省(現:財務省)の付属機関の一。官報・法令全書・日本銀行券・郵便切手などの印刷を主に行う。

インディアし【インディア紙】
辞書・聖書などの印刷に用いる,しなやかで丈夫な薄い西洋紙。主として麻類を原料とする。イギリスで最初につくられた。

おくづけ【奥付】
書籍・雑誌などの巻末にある,著者・書名・発行者・印刷者・発行日・定価などを記載した部分。

おびがみ【帯紙】
書籍の表紙・箱に巻く帯状の印刷物。その書籍の内容・特色の簡単な紹介,批評の一部などを記す。帯。俗に腰巻ともいう。 →書籍(上製本)各部の名称

かつじ【活字】
(1) 活版印刷や和文タイプに用いる字型。活版用は鉛合金を,タイプ用は亜鉛合金を用いて方形柱状に作り,その頂面に文字類を左右逆に浮き彫りにしたもの。古くは陶土・木材などを材料としたが,1445年頃グーテンベルクが鉛合金の活字を考案し,実用化した。大きさを表すのに,日本ではポイントと号数を用いる。また,和文・欧文とも種々の書体がある。 →活字と組版
(2) 印刷した文字。また,書物。「論文を―にする」「―に親しむ」「―離れ」

かつじごうきん【活字合金】
活字・鉛版または込め物類の鋳造に用いる合金。鉛を主成分にしてアンチモン・スズを加える。凝固の際の収縮が小さい。活字地金。

かつじたい【活字体】
欧文活字で,印刷に用いる活字のような字体。

かつじぼん【活字本】
活字を用いて印刷した書物。活版本。写本や木版本と区別する時にいう。

かつじメディア【活字―】
新聞・雑誌・書籍など文字を用いたメディア。

かっぱん【活版】
活字などを組み並べて作った印刷版。また,それによる印刷。活字組版。活字版。

かっぱんいんさつ【活版印刷】
凸版印刷の一。活版を用いて印刷すること。また,その印刷物。鉛版・樹脂版・写真凸版などを版とする印刷をも含めていう。

かっぱんじょ【活版所】
印刷所の旧称。活版屋。

かりせいほん【仮製本】
製本様式の一。雑誌やノートのように,針金または糸で綴じた中身に表紙を付け,中身と表紙を一度に化粧裁ちしたもの。仮綴じ。

カンプ
〔comprehensive layout の略〕 広告のプレゼンテーションなどで,制作意図を正確に知らせるため,仕上がりに近く描かれた絵や図。

きゅう【級】
写真植字文字の大きさを示す単位。一級は四分の1ミリメートル。級数。

くみはん【組版】
印刷で,原稿に従って,活字・込め物・罫線(慌象)その他の材料を組み合わせて作る凸版。また,その版を組むこと。植字。 →活字と組版

ゲラ
〔galleyから〕(1)活字組版を収める箱状のもの。 →活字と組版
(2)「ゲラ刷り」に同じ。

ゲラずり【ゲラ刷り】
活字組版をゲラに収めたまま,校正用に刷ったもの。校正刷り。ゲラ。

こうせい【校正】
(1)くらべ合わせて,文字の誤りを正すこと。きょうせい。
(2)校正刷りと原稿とを照合するなどして文字や内容の誤りを正し,体裁を整えること。版下や原画との照合についてもいう。

こぐち【小口】
(ア)本の部分の名。製本で,本の背を除いた三方の断ち口。特に本を開く側の断ち口の部分。
(イ)袋綴じの和装本で,本文上下の切り口が見える部分。特に下の方(下小口)のみをいい,普通この部分に書名・巻数などを記す。

さい-はん【再販】
「再販売価格維持契約」の略。「―価格」

さいはんばいかかくいじけいやく【再販売価格維持契約】
商品の信用維持や販路統制のために,販売業者は生産者があらかじめ指定した卸・小売り価格以下では販売しないという契約。公正取引委員会が指定する商品に限り認められる。再販契約。再販制。

シーディーロム〔CD-ROM〕
〔ロムは Read Only Memory の略〕 コンパクト-ディスクを,コンピューターの読み出し専用の記憶媒体としたもの。一枚が約500メガバイトの記憶容量をもつ。電話帳・辞典・百科事典などが作られている。

しおり【栞】
本の読みかけのところに挟んでしるしとする,細幅の紙片やひも。 →書籍(上製本)各部の名称

しゃしんしょくじ【写真植字】
写真植字機によって,文字を一字ずつ印画紙またはフィルムに印字し,写真製版用の版下や焼き付け用のフィルム原板を作ること。写植。

じょうせいぼん【上製本】
本製本のうち,表紙などに特に高価な材料を用いたもの。 →書籍(上製本)各部の名称

スリップ〔slip〕
書籍の中にはさむ二つ折りのカード。売り上げや補充注文伝票とする。短冊。

スリップ

せ【背】
本の部分の名。製本で,本の中身を糸などで綴じた部分。また,その部分をくるんだ表紙の部分。 →書籍(上製本)各部の名称

せいほん【製本】
印刷物などを折り畳み,また原稿などの紙葉を順序に従って取りまとめ,糸・針金・接着剤などで互いに接合し,表紙などをつけて一冊子に形づくること。和装本と洋装本に大別される。

ぞうほん【造本】
印刷・製本・装丁・用紙・材料など,書物の製作に関する設計や作業。本の造り。「堅牢な―」

ちり【散り】
本の部分の名。本製本で,表紙が本文の紙よりも一回り大きく出ているその部分。 →書籍(上製本)各部の名称

とびら【扉】
見返しや口絵などの次に置き,書籍の題名・著者名などが記してあるページ。標題紙。 →書籍(上製本)各部の名称

とりつぎ【取(り)次ぎ・取次】
出版社と書店との中間にある書籍や雑誌などの流通業。出版取次。

なかとじ【中綴じ】
仮製本の綴じ方の一。表紙と中身を重ね合わせ,真ん中を針金または糸で綴じ,二つに折って仕上げる。パンフレットや週刊誌などに用いる。

中綴じ

はなぎれ【花布】
本の部分の名。本製本の中身の背の上下両端にはりつけた布。本を丈夫にするとともに装飾の役目をする。ヘドバン。 →書籍(上製本)各部の名称

はんけい【判型】
本の大きさ。A 5 判・ B 4 判など。 →判型の種類と寸法

はんした【版下】
製版用の文字・図表・絵画などの原稿。

ひらづみ【平積み】
書店の店頭などで,書棚に入れず台の上に数冊ずつ積み上げること。

フランスそう【フランス装】
仮製本の一。小口を裁断していない中身を糸で綴じ仮表紙でくるんだもの。愛書家が自分の好みに装丁し直すためのもの。

へんしゅう【編修】
資料を集め精選し,書物にまとめあげること。編纂(慾旨)。「辞書を―する」

へんしゅう【編集・編輯】
一定の方針のもとに,いろいろな材料を集めて新聞・雑誌・書物などを作ること。また,その仕事。映画フィルム・録音テープなどを一つの作品にまとめることにもいう。「―部」「雑誌を―する」「テープを―する」

へんしゅうけん【編集権】
新聞・雑誌の編集上の方針を決め,それを実施する権利。

へんしゅうこうき【編集後記】
雑誌・書籍などで,編集者が記すあとがき。

へんしゅうしゃ【編集者】
出版物の編集をする人。

へんしゅうちょう【編集長】
編集の仕事を統轄する人。

へんしゅうちょさくけん【編集著作権】
いくつもの著作物の選択・配列によって創作性を有する編集物について,それを編集した者に,認められる著作権。ただし,要素となった個々の著作物の著作権はもとの著作者に属する。

へんしゅうにん【編集人】
編集について法的責任を負う者。編集名義人。

ポイント〔point〕
活字・込め物などの大きさを表す単位。一ポイントは一辺が0.3514ミリメートル(日本や英米で主流のアメリカ式)、または0.3759ミリメートル(ヨーロッパで主流のディドー式)。なお、三省堂の辞書ではアメリカ式を用いている。

ほんせいほん【本製本】
製本様式の一つ。本格的な製本で,書物の中身を糸で綴じ,化粧裁ちして表紙を結合させ,「散り」をつけたもの。

ほんもん【本文】
(1)注釈などに対し,その対象になっているもとの文章。ほんぶん。
(2)書物のうちで,さし絵・序文などを除いた,主となっている文。ほんぶん。

みかえし【見返し】
洋装本の表紙と中身の接合を補強するため,表紙の内側にとりつける二ページ大の丈夫な紙。一方は表紙の内側にのりづけする。中身に接する残りの一方は「遊び」といい,ともに装飾を兼ねる。 →書籍(上製本)各部の名称

むせんとじ【無線綴じ】
仮製本の綴じ方の一。糸・針金などを用いずに,折り丁の背を断裁して接着剤で接合して綴じるもの。電話帳・雑誌などの製本に用いる。

中綴じ

やれ【破れ】
〔動詞「やる(破)」の連用形から〕 印刷の過程で刷り損じた紙。損紙。

らくちょう【落丁】
製本の過程で,丁合いのとき一部の折り丁が脱落すること。「落丁本」

らんちょう【乱丁】
製本の過程で,とじ違えたために,書物のページの順序が狂っていること。「乱丁本」

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